クイズで学ぶ なぜなぜ分析超入門

著者 :
  • 日経BP
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822230463

作品紹介・あらすじ

従来「なぜなぜ分析」は、自動車工場などの生産現場で、

総合的品質管理やQC活動の一環として広く実施されてきました。

近年は、営業や事務などの職場でヒューマンエラーを減らすことに役立てる企業も増えています。

しかし、「なぜ」を繰り返しながら正しく原因を導き出せるようになるには、適切な訓練が必要です。



 本書は、クイズ形式でラクラク学べる、なぜなぜ分析の入門書です。

前半のワンポイントレッスンと、後半の架空企業での実践ストーリーで構成。

業務品質を高めたい人、うっかりミスを無くしたい人、論理的思考が苦手な人におすすめです。

感想・レビュー・書評

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  • うん...要素はわかったけど...例がねぇ...

  • ヒューマンエラーの発生原因を把握し、対策立案する術を分かりやすく解説された本。
    実際の現場では、ミスのたびに なぜなぜ分析は出来ないだろうから、この考え方をベースに社内の問題点を解決しなくてはいけないんだろうな。

    時系列で捉えたり、プロセスを追跡したり、なぜなぜ分析は奥が深いな!と考えさせられた一冊でした!

  • トヨタの「5なぜの法則」で有名な「なぜなぜ分析」。
    一つの問題に対して「なぜ?」という問いかけを繰り返すことで、その原因を深掘りし、多面的で具体的な対策を立てるという手法である。

    その「なぜなぜ分析」について、基本的なコツを分かりやすく解説してくれている。


    中でも大きいのは、事象や要因はできるだけ具体的にするべし、ということ。
    例えば「手順が不明瞭だったから」という原因については、それは曖昧であるとして、なにが・どう不明瞭だったのかを明確にする必要がある、としている。
    (例えば大事なことが記述されてなかったのか、それとも記述はあるが分かりづらい表現だったのか、など)
    原因が曖昧だと、対策も表面的で曖昧なものしか出せないためである。

    「具体的にする」というのは原因に限らず、事象や対策含めて、なぜなぜ分析全般に渡って言えることである。
    例えば「しっかりチェックする」という対策が出た場合にも、何を・誰が・どうチェックするのかまで明確にしよう、としている。

    また、ヒューマンエラーについても良い知見が載っている。
    それは、人間は間違うものなので、ミスをゼロにするのは非現実的である、ということ。
    そのためヒューマンエラーについては、どうすればミスが無くなるかではなく、「どうすればミスが起きづらくなるか」「どうすればミスに気付きやすくなるか」の2点で考えるのが良い、とされている。
    加えて、ミスが起きても大惨事に至らないような仕組みづくり(フールプルーフ)も勧めている。


    なぜなぜ分析は、ともすればネット等で「簡単に原因がわかる」「手軽に実践できる」などと評されていることもある。
    だがこうしてみると、やはり正しい結果を出すには相応のスキルが必要だと分かる。
    こういったコツを知らずに形だけ真似すると、間違った方向に分析してしまい、なぜなぜ分析は役に立たない、という結論になってしまうのだろう。

    また本書に載っている考え方は、なぜなぜ分析のみならず、「分析して対策を立てる」事に対する基本理念とも言える。
    一度知っておけば、今後きっと役に立つだろう。

    本書は入門書として軽めに書かれているが、得られるものは大きい。
    とてもためになった一冊。

  • 人為ミス防止のためのなぜなぜ分析。問題の前提を整理し時間軸に沿って細切れに考察を分ける。少しずつ掘り下げ、なぜミスが起きたかを突き詰めていく。大事なのは、言い訳をしないこと、そして、「忘れていたから」で終わらせないこと。忘却というミスを単純ミスとして漫然とただ流すのではなく、なぜ、なぜ、と考察を深めていく。「なぜなぜ」の先に意外なヒューマンエラーと真因を見出すことができる。様々な場面で応用ができる「なぜなぜ分析」。失敗さえも待ち遠しくさせてくれる。

  • 時間を区切って考えるのがポイントだと理解した。

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著者プロフィール

1985年東京工業大学工学部化学工学科卒。デュポン・ジャパン(現デュポン)合成樹脂事業本部入社。エンジニアリング・プラスチックス事業部の技術営業として各種プラスチックに関する技術課題の解決支援(設計、加工、検査)に従事。1992年から日本プラントメンテナンス協会でトータル・プロダクティブ・メンテナンス(TPM)などの指導に従事。2005年より独立し現職。著書は『なぜなぜ分析 実践編』『同 管理編』(ともに日経BP社)、2013年2月に『問題解決力がみるみる身につく 実践 なぜなぜ分析』(日経ビジネス人文庫)が発売された。

「2014年 『クイズで学ぶ なぜなぜ分析超入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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