ディズニー伝説

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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822241384

作品紹介・あらすじ

数々の名作アニメを送り出し、ロサンゼルスとフロリダに前代末聞の二大テーマパークを築いた、天才ウォルト・ディズニー。その陰に、もう一人のディズニーがいた。ウォルトの実兄、その名はロイ・ディズニー。表舞台で活躍した弟を企業経営者として終生支え続けた兄も、別の意味でのやはり天才だった。農場で過ごした兄弟の幼少期、ディズニー・プロダクションズの創設、「白雪姫」など名作の誕生、そして、ディズニーランド、ウォルト・ディズニー・ワールドの建設。世界帝国創造への軌跡を、百年の時の流れととも描き出した、ディズニー社の一大企業史。

感想・レビュー・書評

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  • <閲覧スタッフより>

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    所在記号:289.3||THB
    資料番号:20064803
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  • 世に出ているディズニーという冠がついた作品は多く、その殆どが夢やホスピタリティ等、ディズニーの綺麗な側面や素晴らしさばかりを謳っている。本書はディズニー兄弟が世に出ていくまでを忠実に描き、ディズニー兄弟と周囲の人たちとの人間模様やが描かれています。ウォルトは天才だったかも知れないが、ディズニー映画に出てくる主人公たちのように決して聖人君主でなく、寧ろ子供から成長できない人としての欠陥も間見ることが出来ます。兄のロイが居なければ今日のディズニー大国はなかったかも知れません。

  • 再読。ディズニーに関する本と言えば、ランドのホスピタリティに言及したものから作品紹介までさまざまだけれど、これは発行元からわかるようにビジネス書。
    天才だった弟、ウォルトを支えたロイ・ディズニー伝ともいうべきもの。芸術家にして夢想家であり採算などろくに考えたことのないウォルトのために、芸術が理解できないロイはひたすらマネージメントに奔走し、労働組合と戦い、銀行や大企業との交渉に臨み、オーバーワークで暴走しようとする弟を制止続けます。
    よくディズニーに関して揶揄されるのは、その著作権ビジネスに関する厳格さというかえげつなさなんだけれど、これを読むと権利意識がいかに組織の遺伝子として組み込まれたか理由がわかります。そのアニメ家業のスタートから、映画会社に足下を見られ、制作費は支払われない、権利は盗られる、独立しても関連商品の版権を盗もうとするものはいるしパクリはあるし、それでこちらが裕福なら気にも留めないかもしれないけれど、経営は常に赤字で火の車。新スタジオが完成したときに父親が真っ先に気にしたのは、なにかあったらここを売り飛ばせるのかということ。
    そりゃあ、そんな調子で何十年も会社を維持していたら、権利は絶対に手放さないという体質が身についても仕方がありません。

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