「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

著者 :
  • 日経BP
3.24
  • (11)
  • (36)
  • (98)
  • (10)
  • (5)
本棚登録 : 369
感想 : 56
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822244460

作品紹介・あらすじ

「血液型人間学」はもちろん!診察室の「ロールシャッハ法」、就職試験の「内田クレペリン検査」、性格検査の定番「YGテスト」まで、実はみんな事実無根!心理テストを受ける必要がある人、それを使う側の人、もろもろの性格テスト好きの方々、目からウロコが落ちること受け合いです。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 心理学者による心理テスト批判。対象は血液型人間学,ロールシャッハ・テスト,矢田部ギルフォード性格検査,内田クレペリン検査。一般向けとは言うものの,心理学及び統計学の知識が少しも無い人には理解しにくいのではないか。
    同著者の著作→「臨床心理学アセスメントハンドブック」

  • よく知られた診断や心理テストの結果が信じるに足りないものであることを、繰り返し主張する書。では、どんな診断のあり方であればより良いものになるのか、批判だけではなく、建設的な方向性を示してほしかった。一方で、血液型に関しては、本書のおかげで別の試してみたいアイデアが浮かんだ。

  • 2016/12/02

    少し読んだ

    「しかし、速く読んでどうするのかな。人間というのは知っていることは読み飛ばせるが、知らないことは読み飛ばせない。
    かしこくなるためには、わからない本を読まないといけない。わからない本はゆっくりと読まないといけない。となると、賢くなるためには速読の出番はないな。
    単に目を通しただけの話になる。
    まあ、速く本が読めるに越したことはないが、問題は本を読んで何が残るかということだ。本を読んで自分のものにしたいと思ったら、じっくり、ゆっくり読まないといけない。時間をかけただけ理解も深まるはずだよ。記憶も時間の関数だったよね。理解も時間の関数だと思うね。」

    「たぶん、金もうけの手段だよ。能力開発という触れ込みだろう。能力も、何のための能力か、考えないといけない。純粋な"能力"なんてないよ。何をするかが問題で、目的のない、単なる能力なんて意味ないよ」

  • 世に蔓延る血液型診断、性格診断などを否定しています。科学的根拠がないもなが流行る。この本はそんな世の中に流される人には目から鱗なのではないでしょうか。もう10年近く前の本ですがおすすめです。

  •  世の「心理テスト」がいかに「トンデモ」であるかを明らかにした、驚くべき本。「心理テスト」といっても、テレビや雑誌でやってるような「いかにも」なものではナイ(導入として「血液型」も用意してあるが)。槍玉に挙がるのは、かの有名な「ロールシャッハ・テスト」、定番の性格検査である「矢田部ギルフォード性格検査」、職業適性検査にも使われている「内田クレペリン検査」といった大物揃い。

     心理学者がつくる心理テストは信頼できるか。著者は「大部分は信頼できない」とばっさり。その実例として、定番の心理テストについて、それらがいかに恣意的な基準でつくられ、当たらないとわかっていながら運用されているか、ということが、順序立てて語られる。

     結論へいたる細部もなかなか面白い。インクのシミを見せて答えさせる「ロールシャッハ・テスト」が、実際にどんなところに注目して診断されているのかがわかるとか。「占い」や「心理テスト」を「当たっている!」と感じるしくみにどんな仕掛けがあるのかとか。
    「喧嘩上等」な語り口も爽快で、意地の悪い人ほど楽しめる、かも。

     残念なのは……血液型診断をトクトクと語っちゃうような人は、決してこういう本を読まないことかな? 人はたとえ「偽物」であっても、口当たりのいい表現を好むものだ。この本にはそういう心理も解説してある。用意周到というべきか。この本でいかに心理テストが「当たらない」と暴露しても、やはり信じたい人はなくならないし、それを利用する人もなくならないのだろうなぁ。

  • 面白い。良書。
    冒頭の血液型診断は兎も角として、もっと巷の似非心理テストかと思ったら、真面目に使われている本格的な、歴史のあるテストを預かっている。
    著者が自分で分析してるところもあり、統計学の専門家と言うこともあって、今迄読んだ本当は違う迫力有り。

  • 特に面白くなく。この手の本が好きな人にはいいかもしれないが。

  • 定評のある心理検査を妥当性と信頼性の観点からぶった斬る本です。
    でも、専門家であればこのくらいの見方はできて当然。というか、有名だからという理由で検査を採用する心理士や院生が多すぎやしませんか?

    著者の作ったテスト「MINI」に関しては著者自身無批判です。というか絶賛してる。そんなところがいやらしいので、低評価。

  •  ABO式血液型別性格判断はともかく、心理テストやロールシャッハテストなど自動車学校でテストされるようなものですら、実は科学的根拠は曖昧というのにビックリ。
     科学的な見た目をしたものほどご用心ってことですね。

  • 大学の先生に「めっちゃwwwおもろいからwwwよんでみwww」って言われました。
    別の先生からもすすめられた1冊で、確かに面白かったです。
    だけど先生曰く、心理学初心者は「こんなことが指摘されているのになぜそれを勉強しなきゃいけないのか」という考えにとらわれてしまうため、一通り勉強してから読むほうが面白いらしい。

全56件中 1 - 10件を表示

村上宣寛の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×