エネルギー(下)

著者 :
  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822246938

作品紹介・あらすじ

市場のパラダイムが変わった!天井知らずの原油価格、台頭する資源ナショナリズム、環境NGOとの果てしなき論争-。エネルギー・ビジネスの最前線で闘う男たちの姿を、空前のスケールと精緻なディテールで綴る。

感想・レビュー・書評

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  • エネルギー、環境問題に命を懸けた商社マンたちの熱い物語だ。イラン油田、ロシアのサハリンBプロジェクト、LNGをめぐる三菱商事、ガスプロム、CAO、EBRD、ロシア政府のやりとりを描く著者は商社の経験を基にしているが相当博学である。我々が日々、電気・ガスを使って生活できるのは彼らのおかげだと思う。山崎豊子の不毛地帯並みに面白かった。

  • 商社で石油担当の金沢はサハリンへ。妹は環境保護団体のサハリン担当。兄は北海道で帆立の漁師。ありがちな敵対関係を形成するものではなく、お互い寄り添える話が微笑ましい。
    亀岡は相変わらずイランに固執。
    プーチン皇帝が君臨する。

  • 元三菱商事の金融部長の実体験を元にした作品。
    実際に携わっていたこともあり、臨場感と知識が詰まった面白い作品でした。

  • 911,大震災、政権の移ろい、経済制裁などに翻弄されつつも、必死に安定したエネルギーをと挑み続ける主人がぶれない。
    Eコマースなど生産者と消費者の間の仲介者は少ないほうがよいとされる時代であるが、ロシアの法律事情や(正直本書を読んでもいまいちわからなかった)国際プロジェクトの資金調達手法など商社という貿易の専門家の価値を再認識する本でもあった。

  • エネルギー・ビジネスを題材とした国際経済小説。
    ほぼ事実に即したノンフィクションのため、物凄く臨場感があります。
    ただ、他の作品に比べると、得意の人物描写が少なかったのは残念でした。

  • 難しい所もあるが、多彩な登場人物が良い、実際の商社等が
    仮名で出てくるので現実感がある。

  • 本書は、石油・天然ガスなどのエネルギービジネスを事実に依拠した内容(舞台は2000年代の日本)で展開する経済小説。実在に近い商社(三菱商事、トーメン)、投資家(JBIC)、役人、環境NGOなどが登場し、エネルギー市場やプロジェクトファイナンスなどのタッチも詳細なので臨場感がある。ただし、文章は若干くどくど・重複しており、スッと頭に入ってこないところが多々あることに留意が必要。

    <主な内容>

    ・中東情勢に翻弄されるイラクの石油供給や、日本の国家的なガス供給プロジェクトとしてのサハリン2プロジェクトに対するプーチン・ロシア政府の介入と開発による環境破壊を訴えるNGO(FoE)との対立(三菱商事)
    ・イラン人脈を生かした「日の丸油田」の開発を目論むも、核開発を懸念する米国や米国市場を重視するトヨタからの横槍(トーメン)
    ・エネルギーデリバティブ市場における原油価格等の上昇と投機の勝者(JPモルガン)と敗者(China Aviation Oil)

  • 5-1-6 金融論

  • エネルギーに興味ある人は必須。読みなさい。

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著者プロフィール

黒木 亮:1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社を経て2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』でデビュー。著書に『巨大投資銀行』『エネルギー』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『冬の喝采』『貸し込み』『カラ売り屋』など。英国在住。

「2021年 『カラ売り屋vs仮想通貨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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