官製ワ-キングプア: 自治体の非正規雇用と民間委託

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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822808709

作品紹介・あらすじ

“生活が保障され、安定している”と思われていた公務員もワーキングプアに!
数十万とも、数百万とも言われる自治体に働く嘱託・臨時職員、民間委託の実態を市議会議員が明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • ワーキングプア問題に取り組むべきはずの自治体が、逆にワーキングプアを生み出している。なぜこのような状況にならざるをえなかったのか、現在の自治体が抱える問題がわかる一冊。(Sh)

  • 前半は例が続き冗長だが、政策論に入ると話が本質的なことになり面白い 日本構造協議や年次改革要望書などあまり他では触れられない外交の話がでて勉強になった

  • 官庁も非正規雇用のおかげで成り立っている部分は多く、財政事情が厳しい昨今では、ますますその傾向が強くなっている。指定管理者制度など、良い面もあれば、当然負の面も出てくる。

  • よく知っているというか、よく書いたというか。よく言えば骨がある、悪く言えば付き合いにくい筆者の人柄がにじみ出ている本であった。
    なんにしても、官製ワーキングプアの問題をここまで鋭くえぐりだした本はあまりないだろう。冒頭のインタビューが寒気を呼び起こし、本論のこれまでの経過が怒りを呼び起こす。そんな中で自分は何ができるのか。そんなことを問いかけてくれる両書であると思う。クセは強いけどね。

  • 初めは地方自体で働く人の話。
    やがて話は国政からアメリカの狗の話へと展開。
    胡散臭さが漂い始める中、話は談合にも及ぶ。
    一体どんな人なのか分からないが、とりあえず主張はほんのり分かった。

    公務員削減などという聞こえのいい言葉の裏では人件費のダンピングが起こっている。
    職員は減り、非常勤職員が増える。
    彼らの賃金は生活保護以下だ。
    労働者派遣法撤廃。

    色々思いはあるのだろうが、公務員は怠けすぎ。
    彼らがまともに仕事をしたら非正規職員の仕事もなくなるが、それはどうなんだろう。
    まあ、様々な立場の人が様々な意見を言うのは面白い。

  • レベル:◎面白いしオススメレベル。
    公務員を目指す私としては読んでおきたい一冊。
    特にページ56から良かったな☆

    公務員にも非労働者がいるってこと忘れてました。
    その数公務員の全体の4割。
    多いのか少ないのか。
    行政全体とすれば2割だって。
    私は8割の正社員になれるのかな?

    この間の新聞では更に公務員の数を減らすらしい。
    正社員の数を減らすより正社員の給料を減らしてください。
    数を減らしたら正社員と非正社員の
    給料格差が大きくなるだけです(泣)

    でもそれは、公務員(正社員)になってないから
    言えることなんだろうなと思うけど・・・

    布施 哲也さん。
    初めて聞いた名前だけど官製ワーキングプアで
    3冊以上の本を書いていたので
    これからも注目していこう!
    大学の図書館に布施さんの本、
    入らないかなあ。

  • 民営化がいい
    経費削減になるといわれ推し進められてきたが・・
    ほんとにいいのか?とおもっちゃうね

  • 地方に行けば行くほど、市役所はその都市の大企業になる。そこが率先してワーキングプアを生み出しているのは、やはり問題だ。
    しかし、企業は安い労働力を求めて海外進出も考えられるが、市役所には無理だろう。コストダウンとサービス維持の両立は難しいか。

  • 図書館の職員 ホントに アルバイトばっかりになっちゃいましたからね本の予約にいっても あんまりふだん本を読んでいない人みたい。。

  • ●No.25
    ■関連資料:「図書館界」(2009.01月号)p.302〜314「非正規職員化する図書館」(小形 亮)

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著者プロフィール

反原発自治体議員・市民連盟共同代表。
1949年、千葉県生まれ。狭山事件の再審を求める市民の会、障害者の教育権を実現する会などで活動。2011年まで清瀬市議会議員。
著書に、『清瀬異聞』(社会評論社)、『官製ワーキングプア』『官製貧困社会』『官製クライシス』『福島原発の町と村』(七つ森書館)など。

「2012年 『PPSのすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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