やさしい発達障害論 (サイコ・クリティーク 3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784826504751

感想・レビュー・書評

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  • 「発達障害って結局なに?」という疑問がずっとあったのですが、この本では知的障害という概念が作られていった経緯からが丁寧に説明されていて、すごく分かりやすかった。
    〝こうだったら発達障害〟と決めつけること自体がそもそも間違いだったんだな、と気づきました。発達障害を解説する本の中では、一番しっくりくる本でした。良書です。

  • 発達障害は社会の要請で作られてきた面がある。発達の問題と診断され、苦手なところを矯正されるばかりの人生が楽しいはずはない。昨今はやりの発達障害の診断について感じる違和感、木を見て人を見ずの風潮、社会の流れと精神科の診断の関係を考えさせられる本でした。

  • 『やさしいうつ病論』に続いて『発達障害論』も意欲作なんだが、哲学者とか引用しすぎてちょっと無理がある。『自閉症論の原点』を少し発展させたもの。自閉・発達障害について熱い思いがあるように感じるが、ここんとこさすがに書きすぎの感あり。書き下ろしより投稿した論文とか記事を再編集したものと考えたほうがいい。

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著者プロフィール

1953年生まれ。精神科医。岐阜大学医学部卒。岐阜赤十字病院精神科部長、岐阜大学医学部精神病理学分野准教授などを経て、現在、岐阜県立希望が丘こども医療福祉センター。自閉症スペクトラムの臨床研究、少年事件の精神鑑定、不登校・引きこもりの臨床社会的研究などに取り組む。日本児童青年精神医学会理事。雑誌「精神医療」(編集=「精神医療」編集委員会、発行批評社)編集委員。主な著書に『発達障害は少年事件を引き起こさない』『精神鑑定とは何か』(ともに明石書店)、『やさしい発達障害論』(批評社)、『自閉症論の原点』(雲母書房)など多数。

「2019年 『いかにして抹殺の〈思想〉は引き寄せられたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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