- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784826901574
作品紹介・あらすじ
音楽を聴く、楽器を演奏する…その時、あなたの脳に何が起こっているのか?
感想・レビュー・書評
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何のために音楽があるかは分かりやすかった。
各章のタイトルのが曖昧なので、何に焦点を当てた話か分かりにくい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
音楽好きな脳
森さんの「歌うネアンデルタール」のamazon関連本 -
認知心理学と音楽かー。
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<閲覧スタッフより>
ロックバンド、プロデューサーと音楽業界のキャリアを持つ著者が抱いた”音楽は脳にどのような影響をもたらしているのか”という疑問。膨らみ続けた疑問を解き明かすために認知心理学・神経科学者へ転進。”ピッチ”などの音楽の要素を深堀りし、認知心理学・神経科学の観点から幅広いジャンルの楽曲を事例に挙げ、検証しています。音楽を感じている時の脳の回路をのぞくこの研究は未開拓なことも多く、とても興味深いです。
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所在番号:761.14||レウ
資料番号:20096524
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人生の科学 からのリファレンス。 有史以来、音楽のない文化は存在しない。そんな身近な存在である音楽は、どのような効果を人に与えているのかを追求する一冊。
耳という器官から入ったインプットをニューロンの発火という手段で処理する脳までを、まずは一連のハードウェア処理と捉える。これは布をピンと張ったバケツにピンポン球を複数人が投げ込むのを、何処から何人の人が投げているか、演算する様子を観察するのに似ている。
驚いたのは、音楽の場合、色を見て個々人の脳の反応が相対的なものであるのに対して、あるぴっちに対して画一的な共鳴をするというレポート。
ただし、この後ゲシュタルトを形成する心(本書ではソフトウェアと位置付けている)は文脈、つながりといった体験に支配されており、楽曲に対する印象は違ってくる。
同様の作用に対して、個々の印象が違っていていい。そう何処かで知っているからこそ、音楽は我々が知りうる最高のコミュニケーションの一つなのかなと感じた。 -
心理とか脳とかそういった側面と音楽の関係について。少々マニアックな為か、わからない部分も多かった印象。
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ロックバンドのメンバーからプロデューサーを経て、人と音楽の関係に疑問を持ち、神経心理学を学び認知神経科学者となった音楽オタの著者がミュージシャンやその楽曲の細かな分析や数々神経心理学の実験等を織り交ぜながら音楽と脳の係わりを語る。
音楽は絵画などと異なり時間の経過がある、そこで脳は先を予想する、そしてその予想一致することに満足を覚え、巧みなミュージシャンがその期待を裏切ると楽しく感じる。簡単に予想できるものよりある程度予想の難しい音楽を人は好むようだ。
また、予想するためには音楽のスキーマが必要として、ジャンルとスタイル、リズム、コード進行、フレーズ構成等としている。70年代ロックオヤジでもレッド・ツェペリン、ブラック・サバス、キング・クリムゾンなどを聴いているとメシュガーが理解しやすいとか、そんな感じか。
脳科学の記述に関しては難しく感じるものの、ジョニ・ミッチェルのアンプを取り上げるなど無茶をするジャコ・パストリアスが彼女の変則チューニングを最も良く理解したベーシストだった話など、ミュージシャンや楽曲の逸話などもとても楽しい。 -
レコード・プロデューサーのキャリアを持つ神経科学・認知心理学者とのこと。クラシックからロックまで、かなり幅広いジャンルの音楽に触れながら、平易な「音楽の認知心理学」とその裏付け、エピソードをつづってゆく。
おもしろい読み物だった。ただ、学問的な著作ではないので、おもしろく、さらっと書かれているなという感じだった。
特定の文化内での習慣的な音楽聴取によって習得される音楽スキーマにのっとって、音楽的展開を先読み/期待するということ、そして作品側に仕組まれる「反復」やさまざまな試み。音楽について考えるヒントが、沢山ちりばめられている。
73ページ「現在では音楽を味わう核心は音質にあると思う」という指摘には全面的に同意する。
かつて近代音楽を支えた「音高による構築」は既に飽きられたのか、あまり追究されないようになったし、現代音楽にしても、エレクトロニカなどにしても、いまは「サウンド」が注目されているのだという感が強い。
脳科学に関することも、「まだわからない」ことははっきり「まだわかっていない」と言い切ってくれるところが良心的だと思った。 -
先進国の強みの一つに文化があると思う。
豊かじゃないと発展しないし。 -
2010.04.18 日本経済新聞に紹介されました。
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