火の国、風の国物語7 緑姫憂愁 (富士見ファンタジア文庫 し 1-1-7)
- 富士見書房 (2009年9月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829134443
作品紹介・あらすじ
「あなたは北の民の犠牲を知らないのでしょう。どこの国でも、自分の国にこそ正義があると主張するものなのですから」ミレスデン軍の姫巫女・システィナの言葉にアレスは何も答えられなかった。以前の彼であれば迷うことなくベールセール王国こそが正義-と答えられたはずなのに…。かつてジェレイドと語り合った経験がアレスを迷わせていた。互いが正義を主張し合う限り、避けられない争い。ミレスデン軍との決戦の地、エブラム平原に集まる英雄たち。一進一退の攻防を続ける戦線でついに姫巫女の力が発動する。戦況を一変させる奇跡の力に瓦解し始める王国軍。赤神は自らの正義を貫くことができるのか。
感想・レビュー・書評
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火の国、風の国物語7 緑姫憂愁 (富士見ファンタジア文庫)
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[評価]
★★★★★ 星5つ
[感想]
6巻で始まった北の『レアニール連合』との戦争は決戦にむけてゆっくりと進んだようだけど、アレスとミーアは共同で遅滞戦闘に望み、軍司令官のフィリップの思惑を大きく越えた戦果を上げて帰還した。
少数の精鋭でゲリラ戦や防衛戦ならまだしも敵本陣に突入するなんて、まさに英雄譚だよ。
そんななかでハインツ王太子の訪問を受けたフィリップはアレスのこともあり、相対的に自分の立場が下がっていることを感じ取り、焦り始めているようだ。
会戦自体もフォリップの戦果などはアレスの行動で霞む存在となってしまった。次巻で何かが起きるだろうな。
一方でアレスも姫巫女システィナとの会話で今回の戦いに『レアニール連合』にはそれなりの正義があり、自分の『ベールセール王国』にも正義があり、分かり合うことが難しいことは理解できたろう。ただの騎士から領主、それ以上の立場になることを考えさせられる立場になってきたということなのだろう。 -
北との本格的な戦いへ
少女と巨人 さすがファンタジー
黒魔術と白魔術と通常の生活の融合具合がイマイチしっくりきていない
何故に心臓にいるの
重い約束を背負うアレス -
読了 3/19
【勝利を収めた側が正義となる】
この言葉に重みが感じられる。
7巻はアレスとミーアのコンビが良いですw
背中を任せられる相手=ミーアって感じなのだろうけど、
パンドラの助言がない状況をアレスがどう切り抜けるか、
彼の弱さと強さがにじみ出ていた感じ。
個人的にはリーエンノールがカッコイイ。
そして、ミレスデンとの争いの結末が寂しい -
巨人を倒すアレス。最強すぎ。
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あれすくん最強
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2009/09/19
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迫るミレスデン軍、逃げ惑うベールセール王国の民、奔走するアレス(ベールセール王国騎士)一行。
動乱の中、アレスに対するミーア(ベールセール王国解放軍)の気持ちに変化が・・・ -
だんだんおもしろくなってきた。7巻は北の侵略者ミレスデン軍との戦い。「勝利を収めた側が正義となる」避けられない戦いに身を投じ散っていく姫巫女があわれ。