神さまのいない日曜日VII (富士見ファンタジア文庫)

著者 :
  • 富士見書房
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本棚登録 : 143
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829137383

作品紹介・あらすじ

アイやディーたちの活躍により封印都市は復活を果たす。けれど、アリスの断罪に失敗した魔女旅団-マダムは暴走、鉄虫に襲われた封印都市は、戦火に包まれる。アリスは、封印都市を救う為、"我が侭"になったマダムに対抗する為に、その力を解放する。「-俺が止める」その異能で。すべてを燃やし尽くす。一方、アリスと共に戦うと決めたアイは、一度は手放した墓守のショベルを、再びその手にとる。大切なものを、誰かを。もう一度、守りたいから。「アリスさん-私と一緒に、生きてください」世界の終わりを守る少女と少年の、果てない夢の行方は!?-。

感想・レビュー・書評

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  • アイやディーたちの活躍によりオスティアは復活を果たす。
    けれどアリスの断罪に失敗した魔女旅団――マダムは暴走、鉄虫に襲われたオスティアは戦火に包まれる。
    アリスはオスティアを救うため、我儘になったマダムに対抗するために、その力を解放する。
    一方でアリスと共に戦うと決めたアイは、一度は手放した墓守のショベルを、再びその手に取る。大切なものを、誰かを、もう一度守りたいから。

    裁判をぶち壊してアリスを救ったアイ。でも暴走したマダムがなんかすごいことになって街は完全に戦争状態に。
    ようやく立ち直ったアイとアリスの共同戦線が何気にすごかった。
    鉄虫の上をショベルで波乗りしちゃうアイに改めて只者ではないと思い出す。
    今回は主にマダムとショーンという敵の過去がメイン。マダムもショーンも正直前巻で出てきてなんだこいつら程度だったけど、今巻でちょっとかわいそうだなと思ったり。
    ユリーはもはや完全に一家の大黒柱。うちの子たちは…というセリフが嫌に似合うから面白い。
    なぜか戦いの途中で入る温泉シーンの三人娘の赤裸々女子トークも笑えた。ディーは結構純情だよな。
    マダム達の事が片付いて、黒面を巡って一触即発したけど、まさかここで噂のイソラさんが出てくるとは…。
    次巻どうなるんだろ? というかウソ予告がウソだとしばらく気づかなかった…。

  • とりあえず一段落。もしかして失速気味なのかという印象を受けました。ところどころの例えも浮いているような気がしてならない。もう少しキャラと感情の掘り下げと物語の収束のカタルシスが欲しいところですが、次から場面が変わるので期待して待ちます。シリーズ始めのころのような新鮮さとどうしようもない終末感の中の一握の希望をまた味わいたい。

  • アイとディーとアリスの関係は微笑ましくて、
    でも選択する道が異なっているだろうと思うと切ない。

    相変わらずユリーの思考回路が当人たちよりも一歩先に進んでいる感じ。そんなユリーの行動が微笑ましさを増してくれていて、作品全体の切なくも儚い雰囲気を暖めてくれている。
    そんな気がする。

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著者プロフィール

第21回ファンタジア大賞大賞受賞作『神さまのいない日曜日』でデビュー。同書はTVアニメ化され、角川文庫版も刊行されるなど、ライトノベルにとどまらない幅広いファンを獲得した。ほか著作に『魔法の子』があり、独自の深い世界観で読者の支持を集めている。

「2015年 『王女コクランと願いの悪魔II』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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