ひと夏の経験値 (富士見ドラゴンブック 26-1)

著者 :
  • KADOKAWA(富士見書房)
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本棚登録 : 29
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829144787

作品紹介・あらすじ

当時のおれはまちがった方向に全力疾走だった。それが楽しかった。タナケン、正則、阪本、そして「おれ」こと友永達也は、男子校でテーブルトークRPGを遊ぶ仲間。ある夏、美少女・菜々子が突如サークルに現れた。まったくの初心者だという彼女にひとめぼれした「おれ」は、別れまでの1か月間、最高のシナリオで彼女をもてなそうと奮闘する。そしておれたちと菜々子の最高の夏が始まる-。ピュアでオクテなTRPG少年たちが織りなす、テーブルトーク業界初(?)のプレイヤー青春ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 甘酸っぱくて……ちょっと酢いにおいがして……、こわっぱずかしいお話です(笑)

    えーと、ゲームサークル(RPGサークルね)の人間関係が、かわいい女の子の出現によって、壊れていく(ところもある)という、なんともストレートなお話。
    まあ、現実的に、ありそうな感じも……特に、高校生とか大学生とか、微妙なお年頃の人がいると……いや、年齢にかかわらず、微妙な感受性をもっていると……。

    まあ、せっかくそこに”かわいい女の子”がいるのに、「ゲームばっかりしていたら”かわいい女の子”にモテないので、ゲームをやめる」と宣言するタナケンの考え方は、イマイチよく理解できないのですが……。
    というか多分、それも「逃げ」だけから、主人公がゲームにのめり込むのと同じぐらいダメダメなのだと思った。

    楽しむための「時間」や「体力」は有限なので、自分が幸福になるために、なにを選ぶかは、やっぱり自分自身が選択していかないといけない。
    友だちが離れていってしまうことはさびしいけれど、それを非難したりとめたりするとこはできないです。このあたり、わたしが冷たいと言われる理由ですが。

    まあでも、世間でいわれているほど、「恋愛がこの世界のなかで1番大切なもの」ではないと思います。
    その部分さえ切り捨てちゃって、世界を見まわせば、けっこう小さな「しあわせになれるもの」って、いっぱいありますね。多分、ゲームもそうだし、本やマンガもそうです。
    勝ち組・負け組なんて言葉もありますが、結局、大切なのは、今の自分にそれなりに満足して楽しくやっているかどうかですよね。

    だから、人からみてダメダメでも、それで自分がそれなりに満足しているのなら、それはそれでいいんではないかと思います。すくなくとも、その人に、

    「お前は、ダメだ!」

    と言うことは、決して親切でもなんでもない。

    でも、だからといって、間口を狭くする必要はないと思います。期待はしないけれど、素敵な出会いがあったときには、それを大切にしていくのは、当たり前なんではないでしょうか。

    まあねぇ……。わたしも……ねぇ(笑)

  • このタイトルを聞くと、火浦功の同名作品を思い出しちゃうと云うのはもう古い人ですか、そうですか。orz 内容はTRPGをテーマにした青春もの。けっこう誉めてる人も多いけど、私はあんまりピンと来ませんでした。

  • TRPGにハマっている男子高校生のひと夏の経験を描いた作品です。
    すっごく身に覚えがあるんだよね〜 いや、私が高校生当時はTRPGはしてなかったんだけど、マン研とかそっち系の部活をしていた経験があると、どうしても女性との付き合い方がわかんないとかあるんですよ。
    そういう経験があると、この作品は面白く読めます。
    ただ、そういう経験がない人は難しいかな?
    しかもTRPGがわかんないとますます難しいかもしれないです。
    甘酸っぱい経験ですよね〜

    はい、帯に書いてある火浦功先生。帯とか書いている場合じゃないって(爆)
    新作書け〜っ!!

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