最後のプルチネッラ (Style-F)

著者 :
  • 富士見書房
4.08
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本棚登録 : 287
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829176610

感想・レビュー・書評

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  • ナポリに行きたい。

  • ザ・爽☆快。
    読んだあと何か幸せな気分になる。
    ルカが自分の個人的趣味に合い過ぎて困った(笑)

  • 先が気になって一気に読んだ。
    読み応えのある作品だった。

    ナポリの街の息づかいが感じられ、現在のナポリの街の様子も、ナポリの生い立ちから歴史も、小説を読むことで一緒に学べてしまう。
    それからプルチネッラのことも。
    「あらゆる<仮面>をつけ、あらゆる役を演じ<ゼロ>から<すべて>になりなさい。」
    と<ご主人様>に命じられ、二千年にわたって、前世の記憶を全てもちながら休むことなく転生を繰り返す。
    この転生は<ご主人様>を心の底から笑わせないと終わらない。

    転生を繰り返すうちに芽生えるいろんな感情。
    心の変化。
    小説を読む私もめまぐるしくいろんな人生を体験する。

    笑ってばかりはいられない。
    かといって、憎んだり、悲しんだりばかりでもいられない。
    いろんな感情を全て合わせもって、いろんな経験をして、それでもなお最後に、あぁ、楽しい人生だった、と思える。

    きっと、ルカやジェンナーロの人生もそうなるんだろうな。
    私の人生はどうだろうな。

  • プルチネッラ、道化というのはただ明るく元気に、おもしろいことを馬鹿みたいにやっていればいいものだと思っていた。けれど、道化の仮面って道化らしくない。真っ黒だし、となんとなく思っていた。

    道化の仮面は、苦しむ人間の顔。それに自分を重ねて、馬鹿をやる道化に生きる喜びを見つけるため、であった。

    そんな悲しみを抱きしめて、それでも笑うことを諦めないプルチネッラ。なんて愛おしいのだろう。

  • ディオニュソスの蛹がお好きな方はきっとすきですよ!

  • 内側の道化の話が面白かった。転生転生。道化が人生の「幸せ」を自分で見つける話が好き。
    一般的には馴染みのない設定と、練られた故にというのもあるだろうが、時々レポートみたいだと思ったり。ちょっと叙情的なやつ。ブツ切り感というか。文体もあるのかな。
    ヘルマフロディテの方が好み。

  • 1/28 読了。

  • イタリアはナポリを舞台に太古の昔から転生を繰り返している道化師と現代のプルチネッラの物語。ナポリに行きたくなる。

  • 2008/10/10

  • 史実を織り込んだリアルなファンタジー

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