ひだまりが聴こえる-幸福論- (Canna Comics)

著者 :
  • プランタン出版 (2016年5月28日発売)
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本棚登録 : 1526
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829685808

作品紹介・あらすじ

デビュー作で大反響となった『ひだまりが聴こえる』が
続編『ひだまりが聴こえる-幸福論-』となっていよいよ登場!
前作では“友達以上恋人未満”だった二人に進展が……!?


―――あいつ、耳聴こえねーの?

難聴のせいで孤立気味な航平と、
バカみたいに明るい性格の太一は大学の同級生。
最初は心を閉ざしていた航平だったが、
太一との出会いにより少しずつ変わってゆき……。

感想・レビュー・書評

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  • 太一が相変わらずまっすぐなのは良いが
    耳が聞こえなくて足元は見えるし、
    見ていなくても踏んでしまったら気がつかないだろうか。
    マヤはどうしても好きになれない。
    ヤキモチなどいろんな感情があるにしても失礼だ。

    航平の中に太一が思いの外しっかりと存在していて
    それに励まされている様子なのはとても微笑ましい。

    ユニバーサルデザインの社会は確かに難しい。
    手話を広めるのだけでも難しいのに、
    手話を広めたって耳が聞こえない人みんなと話せる訳では無い。
    犀さんの言うことは正しい。

    太一たちはお互い遠慮するあまりちゃんと言いたいことを言わないで誤解してしまうのがもどかしい。

    これまで嫌っていた自分を肯定できるようになる。それほど太一との出会いが大切なものになった。とても大きなことだ。

    大学を辞めなくても空いている時間でバイトすればよいのにと思うが
    思ったことを言って追い出されなかったのが初めてと言われると少し納得するものがある。
    太一の感情と行動が直結したようなところが、
    現実世界なら確かにとんでもないのだけれど
    マヤのことも助けて、彼女の世界をぶち破ってくれるパワーがあるのが凄いのだ。
    「お前」に続けて言うのが「周りが思ってるよりずっと聴こえてないんじゃねーの」と口は悪いのに
    マヤを慮る言葉なところもいかにも太一だ。
    理解して欲しいんじゃなくて、この人ならきっと分かってくれるって信じたかっただけ。

    好きだと手話ではなく言葉で伝えて欲しかったけれど、航平は伝えたいというより言いたいだけだったのかもしれない。
    手話を知った時ちゃんとこの時の仕草を覚えている太一で良かった。しかし意味がわかったらわかったで連絡し難いのは分かる。

    犀さんが会社を作った理由がとても良い。
    彼女とはうまくいかなかったけれど、今自分のしている仕事がいつか彼女や彼女と同じような人を救えたら。

    ボランティアのノートテイカーは知識や技術は12分でも教習の相談までは教えてくれない
    というのが航平の気持ちが溢れていた。

    偶然の再会から、辛くて逃げ出す太一も
    追う航平もどっちの気持ちもわかるし、
    これ以上すれ違わずに真っ直ぐ気持ちを向け合えて
    本当に良かった。

    キャンプに誘われて、動揺する航平が可愛い。
    太一が子供たちになつかれているのもまた可愛かった。
    不穏な前振りもありつつも、すれ違いそうになっても互いを労ってすぐぶつかり合うふたりが微笑ましい。

  • 良いすぎる

  • 恋愛を書くんじゃなくて生活を書いている感じが良き。

  • お互いを大切に思っていることが伝わってきます.

  • 大好きな作品です
    前回の「ひだまりが聴こえる」が大好きだったので、今回続きが読めて本当に嬉しいです!!
    序盤から涙が止まらず、ボロ泣きしながら読んでいました。ずっと涙が止まりません。
    とても分厚いので読みごたえもありです。

    購入を迷っていたら、是非買っていただきたいです。
    本当に本当に大好きな作品なのでオススメですよ!

  • めちゃくちゃよかった……一作目より好き。好きな人が幸福である世界を作りたいって仕事するには最高の動機だよな〜学校辞める展開でいいよ辞めちゃいな!と思ったのはじめてかも。

  • 「何かを選択する時はよ、
    寂しいを理由にすんのだけはやめろよ。」


    じいちゃんのセリフがわたしには沁みます。


    最初のシリーズからすぐこの幸福論へ来ました。


    設定だけを先に見ると、
    主人公の一人が聴覚障害を抱えていることや、
    BLっていうジャンルに、一歩おののいてしまうところ

    だけれど

    上手いコマ回しに、心に残るいくつかのセリフや
    立ったキャラクターが、それを軽く超えてくる。

    航平がマヤへ打ち明ける太一への想いなんて涙が、、、!

    あー!これは名作だ。
    あちこちで取り上げられるわけだ。
    ずっと上から見守っていたい
    2人に幸あれって願う
    いや、それを取り巻く人たちにも

    素晴らしい作品に出会うと嬉しい。
    小躍りする。

    そういう幸せにひとつ出会えて感謝

  • 無印→幸福論→リミット1→リミット2→

  • はあああ。きゅんきゅんする。。。

    1話
    「誰だお前…」、めっちゃ笑った。ほんとだよ。
    マヤにがつんと言う太一かっこいい。初めて太一のことかっこいいと思った。私これよくやっちゃうのよー。反省。

    2話
    太一の気遣い、ほんとすごいよなー。あんなことできる人になりたい。
    航平は「勘違いしそうになるから …勘弁してよ」って何そのかわいさ。こっちが勘弁してよだわよ。
    てか、前巻から関係性ちっとも変わってないね?(笑)いや、このもどかしい感じがいいからいいんだけど。航平苦労するねー(笑)
    2話の最後、じーんとするなー。

    3話
    航平くん左利きなのね。すてき。
    太一、犀さんとばったり。
    太一の言うことは、理想論というより会社とは何かがわかっていないような。と感じたのでちょっと違和感。

    航平が「葉っぱ おでこ」って言って取ってあげるのさいこう。

    4話
    引き留めて欲しい太一、負担になりたくない航平。すれ違いが切ない。
    花粉症のエピソード、航平てこんな自己中な奴だっけかと思ってたんだけど、ラインのコメントにあったんだけど、先輩の「同じ花粉症の人じゃなきゃ分からないし、仕方ないよ」を言わせたくて入れたのかな。立場が違えば、的な。
    しかしじいちゃんいいこと言う。もっと早く、できれば結婚前に知りたかった(笑)
    航平はマヤに勘付かれて、マヤに気持ちを告白。「太一に会えたから」の流れは涙なしでは読めない。

    5話
    太一、大学辞めることに。そうかー、おばちゃんどうしても卒業はしとけと思っちゃうけど、太一のいいことも分かる。
    マヤの苦悩。いろんな捉え方があるから難しいな。
    「全然大したことないじゃん」って言われて心が折れ軽くなる人もいるだろうし、マヤみたいに「お前が決めるな」って思う人ももちろんいるし。
    マヤはマヤですごく苦労してきたんだね。太一は本当に人を掬い上げるのがうまいなぁ。「お前ばっかり頑張る必要ねぇだろ」ってすごいと思うけど、面倒かけて、相手の対応が積み重なって、今に至るんだろうなー。
    そんで太一と航平のハグからの手話。どう言う意味だろ。

    6話
    太一入社。
    ああ、太一は意味を知ったんだね。私にも教えてください。
    会社でマヤと会って、入社動機をマヤに。太一の気持ちに気づくマヤ。「あの時はありがと」ってお礼言うマヤかわいい。
    太一はお使いにいって航平とばったり。人混みで逸れそうになって太一の手を取る航平。太一は逃げちゃう。逃げんなよー!彼女いるって聞いてたらまんくなった模様。
    けど航平追いかけてくれて、誤解も解けて。太一の告白、すごくすごく良かった。本当に良かった。私が幸せ。ちゃんと本当に、聴こえる言葉で気持ちを確認し合ったから、リミットからはいよいよ付き合ってるとこからスタートすんのかなー。

    その予感
    キャンプに誘われて包丁落としちゃったり、顔緩むの止まらないから作りすぎて太一に心配されたり、ヘラヘラしてるくらいがちょうどいいって言われてへら〜て笑う航平がさいこうにかわいい。
    幸福論としては最終話だから幸福のまま終わるのかと思いきや、千葉さんへの嫉妬を匂わせつつ…。
    でも言い争っててどきっしてからのちゅう、その後の流れは最高最高。はー最高。
    リミットも楽しみ!

  • 【あらすじ】
    デビュー作で大反響となった『ひだまりが聴こえる』が
    続編『ひだまりが聴こえる-幸福論-』となっていよいよ登場!
    前作では“友達以上恋人未満"だった二人に進展が……!?


    ―――あいつ、耳聴こえねーの?

    難聴のせいで孤立気味な航平と、
    バカみたいに明るい性格の太一は大学の同級生。
    最初は心を閉ざしていた航平だったが、
    太一との出会いにより少しずつ変わってゆき……。

    【感想】

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著者プロフィール

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「2016年 『オリジナルボーイズラブアンソロジーCanna Vol.48』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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