うたかたの日々

著者 :
  • 風媒社
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本棚登録 : 18
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833120937

作品紹介・あらすじ

バラエティーにとんだ文体が奏でる異色エッセー集。「毎日夫人」「西日本新聞」掲載の人気コラムも収録。

感想・レビュー・書評

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  • もっとも敬愛する同時代作家のひとり、のうちでも上位に位置する人。
    「アサッテの人」の衝撃といったらなかったし、純文学作家としては理想的なキャリアのように思える。
    1、弟。妹。父母。少年期。
    2、名古屋ネタ。
    3、政治的意見開陳。
    好みとしては圧倒的に1.
    私に弟はいないけれど、たとえば少年期「ドラえもん」で感じていたような胸の甘い痛みが描かれている。
    追憶や憧憬。
    お母上の影響と書かれているが、古い文化への嗜みも、この作家を形成する要素だ。
    たとえば折島一平氏のような「じじむささ」も。

  • 最近の小説からは想像出来ない様な、リラックスしたエッセイ集。
    レジの列の事から、政治的なものまで多彩。

  • 「一夜漬け期末レポート」が良かった。
    諏訪さんが教える大学の学生が
    本も読まずに無理やり書いた「単位下さいレポート」。
    内容は・・・。
    〈この本の中には何か言うに言えない感じが有ると言う事だ。言葉を失った。嗚呼、しか出て来ない〉
    諏訪氏は爆笑。私も爆笑。
    諏訪氏、独特の世界観を満喫できる一冊。

  • 914.6

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著者プロフィール

諏訪 哲史(すわ・てつし):1969年、愛知県生まれ。作家。國學院大學文学部で種村季弘に学ぶ。「アサッテの人」で群像新人文学賞・芥川賞を受賞。『種村季弘傑作撰Ⅰ・Ⅱ』(国書刊行会)を編む。

「2024年 『種村季弘コレクション 驚異の函』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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