- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784833419369
作品紹介・あらすじ
戦略とは捨てることなり。iphone、スターバックス、COACH、キンドル、フェデックス、新聞、格安航空会社、ATM…大成功してのち大失敗した商品、大成功しそうでしなかった商品、すべて「トレードオフ」で説明できる。
感想・レビュー・書評
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上質と手軽さの天秤で考える。
上質でも手軽でもないサービスは、町の本屋のように消える運命。
上質の頂点=iphone、手軽さの頂点=ウォールマート
手軽さではamazonにかなわない。大きな本屋にはステータスがある。
手軽=入手しやすさ+安さ。手軽だけではだめ、安さが必要。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・toppointで読む
・コーチの二兎を追って必要とされないブランドになった話 -
けっこうトレーディングにおいても参考になる内容だった。
ビジネス向けの本であるが、いろいろな物事に対して基礎的な部分を知れる本だと思う。
おすすめ! -
●上質を取るか、手軽を取るか。
●アメリカでは、アメフトの試合をテレビで楽しむことには社交場の域もあり、これは野球やバスケットボールなど他のどのスポーツもない、アメフトならではの醍醐味である。
●アマゾンのKindleの欠点。Kindleを使って読書をしても、あなたがどんな本を読んでいるか誰にも伝わらない。
●手軽をエックス軸、上質をワイ軸としたら、どっちつかずのところにあるのが不毛地帯。両方からかけ離れているところにあるのが幻影である
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上質か手軽か。上質とは愛されることであり、手軽さとは必要とされることである、との言は蓋し至言と言える。ポーターの集中/差別化/低価格化の競争戦略が言及されることが多いが、直感的に異業種間競争を考える際にはこちらのフレームの方が実用的と感じる。
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上質さと手軽さ。
目指すべか方向のヒントが沢山盛り込んであります。 -
13.8.17 プレジデント 2013.8.12号
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ジム・コリンズの本かと思って手に取ってしまいました。この装丁は限りなく詐欺に近いと思います。
内容はというと、「フラット化する世界」ほど難しく書いてないけど、ビジネス界でいま起きている現象を一通りおさらいするにはいい本です。こうした本は陳腐化しやすいので、早めに読みましょう。 -
上質か手軽かのどちらかを極める事が最も効果的なブランディング手法だと言う事を、欧米の良書らしく多数の事例紹介とともに繰り返し発信していておもしろい。iPhoneもこれからの戦略次第ではあっという間に「不毛地帯」に陥ると予測していて興味深い。ただ、巻末解説(内田和成氏)の数ページが最も簡潔でまとまっている。
・リーダーはなにをすべきかだけではなく、何をすべきでないかにも細心の注意を払う
・上質の頂点か、手軽の頂点か、どちらかひとつの軸で一番になれば市場に君臨できる
・人とのつながりを代表する社会的な価値は何よりも大きな意味を持つ
・上質=経験+オーラ+個性(愛されるか)
・手軽=入手しやすさ+安さ(必要とされるか)
・新しいテクノロジーは既存の成功商品の10倍の上質ないし手軽さを実現しない限り世の中の注目をひくことはできない
・手軽さはオーラや個性を打ち消す役割を果す
⇒アウトレットでの値引きを繰り返すCOACH
⇒ラグジュアリー業界のマクドナルドはありえない
・目的のはっきりした撮影と、身の回りのふとした瞬間をカメラに収める行為は根本的に異なる市場を形成している
・モバイルで大切なのは上質さではなくつながりを生む力
・オーラ依存ビジネスは儚い結果に終わる可能性が高い
⇒クロックス
・「上質と手軽」の選択5箇条
?テクノロジーの進歩を見落とさない
?目新しいかどうか、時流に乗っているかどうかよりも、上質と手軽のさじ加減が大事
?上質と手軽のどちらをどれだけ重視するかは顧客層ごとに異なる
?商品やサービスを小さく生むと、小回りが利くためテクノロジーの進歩や競合他社の動きに対応しやすい
?新しいテクノロジーは必ずと言っていいほど不毛地帯で産声をあげる
・オープンソースモデルのオンライン教科書に可能性を感じる(共感)
・「グーグルが世界最高の教授陣100人を引きぬいてサイバー大学を開校し、広告を収入源にして学費をタダにすれば高等教育の世界をいとも簡単に揺るがせるだろう」
・本は物理的な媒体というよりも書き手の精神世界への扉だ
・キンドルのメインユーザーは40〜50代 -
自社サービスに照らしながら考えると面白い。なぜこんな機能がないのか、上質さあるいは手軽さがないのか、これらがトレードオフにあり、両立を目指しても互いに打ち消しあう。対処としてはブランドを分けることが想定される。