- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784833423618
感想・レビュー・書評
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味もそっけもない教科書のような文体。翻訳が良くないのか。
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人類と社会の発展の中で食が果たして来た役割を辿る一冊。事細かにデータが列挙されていて広範かつ詳細な下調べを行った上で書いていることが窺える。全体的にやや情報量が多いが、最終章で語られる「すべての人々ができる限りよい食事を楽しめるようにすることが急務だ」というメッセージが印象に残る。資本主義社会の中で徐々に食を粗末に扱うようになった現代人は、かつて食と同体であった会話をほとんど失ってしまった。コロナ禍でより難しくなってしまった会食の意義が説かれている。健康や環境への負の連鎖を断ち、人びとの紐帯を取り戻す一助として「食」を考え直す機会を与えてくれた。
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食というか人間の歴史を読んでる感じ。食だとわかるけれど。人間になる前の言葉を使っていないときの話に興味が湧いた。最初はノマドが当たり前なのに驚いた。当然なのかもしれないけれど、食べ物が足りなくなるのが理由で定住化が進んだ。そういう内容がボクには面白かった!
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#flier
世界の人が栄養のある食事をとれるためにはどのようにすればよいか…
アフリカの人々は、肥満の人が多いが、栄養不足の食べ物を多くとっているからときいたことがある
今後の世界の重要なテーマだと思う -
欧州最高峰の知性などと呼ばれている作者のことは恥ずかしながら名前だけ聞いたことがある、程度だったのだけど凄い人なんですな…「政治・経済・文化に精通することから、ソ連の崩壊、金融危機の勃発やテロの脅威などを予測し、2016年の米大統領選挙におけるトランプの勝利など的中させた」んだそうで欧州のエリートって桁違いだったりするしね。そんな人が語る食の歴史はいかなるものか、という興味だったのだけど…確かに食の歴史、については語っているがそれは前置きに過ぎず極論すればいろんな歴史家の言ってることをサマライズしただけであって本当に作者が言いたいことは後半の三分の一くらいにある。つまりこのままでは人類の食は保たなくなる、ということでつらつらと来し方を述べたあとに現時点の欧米スタイルの食~個人で短時間に工業製品的な食を大量に摂取する~がいかに劣悪であるかがかなり暗いトーンで述べられている。作者によると近い将来の我々は食に関しては次の5つに分類されるようになるのだという。1つ目は裕福な美食家、2つ目は健康に気を使ったものを食べる食通、3つ目は美食家や食通を真似ようとする上位の中産階級、4つ目は工業的に生産される食品を主に食べる下位の中産階級でこの層が多数派、そして5つ目が最貧層でこの層は工業製品的な食品と良い言い方をすると伝統的な食品を食べる層、になる。資源は限られている上に減っていくが人口、特に後半の層が増えていくために食の未来は惨憺たるものと予想されておりそこには異論はない。そして作者の提言は地産地消でありいわゆる地中海的な食へのシフトであったりするのだけど残念ながら自分の読解力ではそれは全体の解決にはならんだろう…ということで正直なところ少し期待はずれかなと思ったのは作者のバックグラウンドにびびって期待が大き過ぎたからかもしれない。俯瞰で欧米の食の歴史を知るには良い作品だとは思った。
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人類の歴史は、食の歴史。文明の発展は食にまつわることから。そして、人間関係から生まれる円滑な社会も。人類の初期から中世ヨーロッパの食の歴史が面白い。
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