止まらない回転木馬 (シルエット・スペシャル・エディション 250)
- ハーパーコリンズ・ジャパン (1988年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784833576536
感想・レビュー・書評
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『ショパンにのせて』のスピンオフ。
イタリア料理のカリスマシェフのカルロ・フランコニ(敢えてフルネーム)。彼のレシピ本の出版会社の宣伝担当がヒロインのジュリエット。
カルロがすぐにロックオンなんだけど、彼に惹かれつつも頑なに抗うジュリエット。確かにモテモテハンサムで過去の恋愛遍歴を思えば距離を置きたい気持ちもわかるけど、なーんか都合よくないか?な振る舞いもちょいちょいあって感情移入しにくい。カルロも好きな女性がすぐそばにいるのにさすがにそれは…と誤解を招く行動もあったけど、がんばったよ!
1986年作品で結婚しても仕事もキャリアも諦めない!という流れになり始めた頃ですね。そんなラストでした。
この作品、ふたりのロマンスよりもアメリカの本のプロモーションについて書かれていて興味深い。書店でのサイン会、テレビやラジオ出演、雑誌や新聞のインタビューなど、まるで映画のプロモーションと同じ。あれだけ宣伝すれば売れるよなぁと。実際にノーラ先生の経験も踏まえたものなのかもしれないな。
日本では同じような本のプロモーションなんてしないよね。市場規模が違うとは言えねぇ…ごにょごにょ。と色々書きたいところだけどやめときます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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内容(「BOOK」データベースより)
到着便のアナウンスが流れると、ジュリエットは気分を引きしめた。カルロ・フランコニ―イタリアでもっとも有名なシェフで、確かな料理の腕と、レディ・キラーとしても名高い彼とジュリエットはこれからの3週間を一緒に過ごさねばならない。彼の著書のキャンペーンで宣伝係を務めることになったのだ。この仕事は、オフィスの発展のためにも絶対に成功させなければ。ジュリエットはもう一度、自分に言いきかせて目を上げた。カルロは予想したとおりの男性だった。ハンサムで、女性の心をとろけさせる。ロス、ニューヨーク、ボストン…アメリカ各地を回るキャンペーンの旅が始まった。それがキャリアを危うくする旅になるなどとジュリエットは思いもしなかったのだが…。
Lesson Learned by Nora Roberts