大阪ウチナーンチュ: フォト・ドキュメンタリー

著者 :
  • ブレーンセンター
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  • Amazon.co.jp ・本 (163ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833905268

作品紹介・あらすじ

沖縄は、本土にも息づく-。知らなかった沖縄の人(ウチナーンチュ)たちの素顔に迫る写真とインタビュー集。

感想・レビュー・書評

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  • 恥ずかしながら「ウチナーンチュ」という言葉も、大阪市大正区に多い彼らに対する差別を含む「沖縄問題」もよく知りませんでした。沖縄に限ったことちゃうやろと言われるかもしれませんが、そんな何もかもについて。

    「関西沖縄文庫」「沖縄子ども会」「がじまるの会」等々に関わる、生まれも育ちも境遇も思い入れも様々な人たちの・・・インタビューというよりは「語り」。皆、関西弁なんです。
    懐かしいのか新鮮なのか不思議な気分です。知ってるような知らんようなと言うべきか。

    最後に出てくるスクラップ商のおっちゃんのおもろいこと。軽々しくは言えませんが・・・これはもう、「おもろい」と言うてえぇんとちゃうやろか。
    インタビューに答えてる人すべてが善い人とは限らないところが人間社会のややこいところ。なんて考えだしたら、もう「わや」になってまうんでね。

    差別意識は多少薄まったかもしれませんが、僕の様な無関心世代には「思い違い」という別の病が広がってるんとちゃうやろか。パッと見で決めてしまう・・・。心の中では意識しないつもりでも、「知らない」ことが仇となって、最初のイメージが頭の底から離れん。

    ちゃうか、知らんかったの僕だけか。
    何にせよ、文化的交流って難しいね。

    なんて考えさせられた1冊です。

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著者プロフィール

太田 順一(おおた・じゅんいち)
写真家
1950年、奈良県生まれ 。
1971年、早稲田大学政治経済学部中退。1978年、大阪写真専門学校卒業。夕刊紙カメラマンをへて1982年よりフリー。
写真集に『女たちの猪飼野』(晶文社)『父の日記』(ブレーンセンター・伊奈信男賞受賞)『遺された家―家族の記憶』(海風社・写真の会賞受賞)『ひがた記』(海風社・さがみはら写真賞受賞)など。著書に『ぼくは写真家になる!』(岩波書店)『写真家 井上青龍の時代』(ブレーンセンター)。

「2022年 『こころの風景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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