菜の子先生がやってきた! (福音館創作童話シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834006209

作品紹介・あらすじ

とつぜん姿を消した校庭の桜の木のゆくえをさぐり、地底の世界に逃げこんだ飼育室のウサギを追いかけ、きてれつ理科実験で教室をワンダーランドに変える。まん丸メガネのふしぎ先生、今日もどこかで大活躍!小学校中級以上。

感想・レビュー・書評

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  • 目次
    ・春休みのかくれんぼ
    ・飼育当番の冒険
    ・忘れ物の迷宮
    ・水泳記録会の奇跡
    ・理科実験の魔法

    小柄でやせっぽちで丸眼鏡に白衣の菜の子先生。
    困っている子どもの前に現れても直接問題を解決したりはしない。
    先生は道を教えて背中を押してくれるだけ。
    問題は本人が解決しないと意味がないから。

    最初は渋々、またはこわごわ先生に従う子どもたちだけど、最後は必ず「先生、また会えるの?」と聞いてしまう。
    答えはいつも「運がよければ、また、会いましょう」なのだけど。

    「だって先生は、いつも、どこにもいないでしょ?学校のどこにも、いないでしょ?」
    「私は、どこにも行きません。
    昼間の空の星のように。今から生まれる雲のように。教室を吹き抜ける風のように…、足しかにそこにあっても、目には見えないものがあるのだということを、ようく覚えておいてくださいね」

    運の悪い子だった私は、菜の子先生に会うことなく大人になってしまった。
    理科実験、体験したかったなあ。

  • 「学校じゅうのどこにもいないけど、がっこうのどこかにいるという。だれでも会うことはできないけど、運がよければ会えることがあるという」山田菜の子先生。サバサバした語り口が最高!

  • 創作物語。 短編集。
    舞台は学校。少し困った思いをしている子どものところに白衣を着た山田菜の子先生があらわれ、子どもを手助けして問題を解決します。舞台になる小学校はそれぞれ別の学校。
    「春休みのかくれんぼ」南小学校。
    春休み中に引っ越してきた研人は、小学校を下見に行きます。
    「飼育当番の冒険」桜台小学校。
    飼育当番の茜は、いうことをきかない兎にいつも手を焼いています。
    「忘れ物の迷宮」細川小学校。
    3日連続して計算ドリルを学校に忘れてきた喬はお母さんに学校へ取りに行くように言われます。
    「水泳記録会の奇跡」森が丘小学校。
    智子はプールが大嫌い。今日も友達の後をとぼとぼ歩いてプールに向かっていると。
    「理科実験の魔法」中山小学校。
    担任の先生がおやすみだった三年三組は1日自習でした。3時間目に皆が教室に戻ってみると。

  • 富安さんらしいファンタジー。
    山田菜の子先生があちらこちらの小学校に現れて不思議な授業をしたりする。

  • 【図書館】“会えたらラッキー” の菜の子先生、好きだわぁ。私も小学生の頃に会ってみたかった気もする!

  • 突然現れる菜の子先生。
    先生が現れることで起こる不思議な出来事はどれもわくわくします。

  •  科学者のような丈の長い白衣を着た、丸メガネの菜の子先生。
     学校のどこにもいないけれど、どこかにいる先生で、運がよかったら会えるという、都市伝説みたいなの。

     行方不明の桜の木を探したり、逢魔が時小学校で忘れ物を取りに行ったり、風邪や雲を作る実験をしたりする。

     あんまり優しい印象の先生ではないんだけれど(言葉遣いもキツイし)、でも子どもたちは好きになっちゃうだろうなぁ。

  • きづいたら読み終わっていた!!全種類よみました。おもしろかったでーす。!?

  • 面白かった。メアリーポピンズを読み返したくなりました。

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著者プロフィール

1959年生まれ。1991年『クヌギ林のザワザワ荘』(あかね書房)で第24回日本児童文学者協会賞新人賞、第40回小学館文学賞を受賞、1997年「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社)で第15回新美南吉児童文学賞を受賞、2001年『空へつづく神話』(偕成社)で第48回産経児童出版文化賞を受賞、『盆まねき』(偕成社)により2011年第49回野間児童文芸賞、2012年第59回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞、2021年『さくらの谷』(絵・松成真理子 偕成社)で第52回講談社絵本賞を受賞。絵本に「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ(絵・降矢なな 福音館書店)、「オニのサラリーマン」シリーズ(絵・大島妙子 福音館書店)などがある。

「2023年 『そらうみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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