- Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834010190
作品紹介・あらすじ
コッコさんがお昼寝から目をさますと、だーれもいない、だーれもいない。庭に出ると、風や雲や山鳩が、「だーれもいないの コッコさん」と聞きます。コッコさんの寂しさが高まったとき、「コッコさーん おきてたのー」と、ちょっと買い物に行っていたお母さんの声。コッコさんはお母さんに思いっきり抱っこして泣きました。ほっと安心のうれしい涙でした。日常の出来事の中でゆらめく子どもの心を、美しい水彩画で描きます。
感想・レビュー・書評
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片山健のコッコさんシリーズ
お昼寝から目が覚めたコッコさん。お家の中には誰もいない。家中探しまわって、庭に出たコッコさんに、雲や風やハトが「だーれもいないの コッコさん」と聞いても、コッコさんは答えない。そうして、みんないなくなって…。
コッコさんの気持ちを説明するような文はない。少ない言葉で、簡単な言葉で、状況が語られていく。それだけで、コッコさんの混乱や不安や寂しさや、ラストの気持ちの爆発まで痛いほどよく伝わってくるのが本当に不思議。
幼子にとって、目が覚めてお母さんがいないということは絶望なのだな。
コッコさんの表情は、滲んだような色合いで、あまりはっきり描き込まれていない。なので、読んでいる母の思い、聞いている娘の思いによって、コッコさんの表情も実は微妙に違って見えているのかもしれない。それはこの絵本の大きな魅力だと思う。
最後のページ、手足を目一杯開いて体全部でお母さんにしがみつくコッコさんと、コッコさんを優しく抱き抱えるお母さんの絵が泣ける。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コッコさんシリーズの一冊。
一人ぼっちのコッコさんの顔が、不安顔から泣き顔に至るまでの構成と描写が見事としか言いようがない。 -
コッコさんがお昼寝から目をさますと。だれもいない。寂しさと不安でゆらめくコッコさんの心。そこに風が、雲が、鳥が、自然のものが寄り添ってくる。そして最後の安心感。帰ってきてくれた。見つけてくれた。子どもの頃からこの独特なふくよかさを持つコッコさんの世界が好きで。不穏なものがいつだって近くにあって一筋縄ではいかない子どもの日常と当たり前に暗いものを持つ子どもの真の姿。いいんだよコッコさん。
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みんな帰ってきてよかったね
ほっとしました
コッコさんのお部屋の小物が好き -
2歳9ヶ月の娘のために2012年4月に図書館で借りた本。
コッコさんシリーズ5冊目です。
コッコさんの悲しそうな表情が印象的です。 -
2012年1月の保育園のオススメ絵本。
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図書館で借りてきた本。起きて誰もいなかったら不安だよな。ページをめくるたびに、コッコさんの表情が暗くなってる?