- Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834012248
感想・レビュー・書評
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図書館で借りて読み。
「ちびだこ たこらす」シリーズのいまきみちの本だから借りたんだけど、これは記憶に残る本になった。
ちょうど読んだ日の昼間に病院で電動車いすの人を見掛けて、6歳児に「あれなに?なんで?」と聞かれたこともあるし(車いすだよ、足が動きにくい人が使う道具だよ、お母さんのメガネと一緒だよと言っておいたがこれでよかったのだろうか)ということがあったので。
何の予備知識もなくよんだら、お父さんが「のうせいしょうにまひというしょうがい」を持っていることが描かれててびっくりした。
本の作者紹介を読むと、筆者の白石清春さん自身が障害を持っているということ、晃寿(あきひさ=この本の男の子と同じ名前)というお子さんがいることがかかれていたので、このお父さんは作者自身なのかな、と思う。
車いすでもお父さん。車いすの人について今度は子どもに上手に教えられるといいなと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分で選んだ本。
気に入ってよく読んでいる。
読んでいるのを割と真剣に聞いている。 -
★ パパが3才図書館開始の1番初めに借りてきた5冊の内の1冊。
絵からすると多分私では借りないだろうと思う。
あきくんのおとうさんは脳性小児まひでからだが思うように動かない。電動車いすを使っている。絵本できちんと取り上げている本を知らなかったのでまずはそれに驚いた。障碍を特別とかお涙頂戴的に書いているのではもちろんなくて、あきくんのおとうさんは障碍がある。というただそのことだけを描いている。
りょーまはものすごくこの本を繰り返し読んでと言った。
絵もこどもにすごく馴染みやすい感じもする。
文体も独特で、言い切りの形が多い。おとうさんとあきくんの会話だけでも進んでいく。
おとうさんのことばがいい。「あきくんはおとうさんといっしょにいくのはいやかい」「じゃあなくのはおよし」こびたり居丈高になったりせずきちんと親。という感じがする。かと思うと犬に吠えられて驚いたりする。それをこどもが嬉しそうに笑う。「おとうさんは犬はきらいだ。くるまいすを見るとほえるもんな」
字が大きい。
近頃りょーまもいろんなことがよく分かるようになって、きちんと向かい合ってきちんと接してあげないと可哀相だと感じるようになった。大人の逃げや横見や甘えやずるさに、おとなは気付いていなくても、こどもは傷ついている。おとなにはそれを見せない。こどもって、非常に傷つきやすくて、かつ、けなげだなぁと思わされる。(2010.10.30) -
障害者の社会参加を目指す活動を行っている作者による、車いすに乗っている自分と保育園に行っている息子を保育園へ送っていくまでの本。子供に障害者視点を教える良い絵本だと思う。