魔女の宅急便 その3 (福音館創作童話シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834017045

感想・レビュー・書評

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  • 山口などを舞台とした作品です。

  • この巻では、キキの奥深い心理をザワザワさせる女の子が出てくるのですが、キキはその“ザワザワ”をなかなか認められないのね。
    その子がキキの深層心理を写し出す鏡みたいな役割で、なかなか読み応えありましたよ。

  • ちょっとキキが成長。
    挿絵がいいな。

  • 魔女の宅急便、第3巻です。
    キキ、16歳の物語。

    ひとつの町に魔女はひとりだけという掟を破り、キキの暮らす港町に12歳の魔女、ケケがやってきた。

    次第にケケは町の人気者になっていき、キキは自分の存在に不安を感じ始めるのだった。

    自分は必要なのだろうか?

    自由奔放に生きるケケに振り回され、キキは仕事の電話を無視したり、お客さんにお金をせびったりとダークな一面を表す。

    1巻では親元を離れて生活するひとり立ちの成長。

    2巻ではもっと人の役に立つため、宅急便の他に薬草の栽培を始めるという仕事の広がり。(キキと新しい魔法)

    3巻ではライバルの出現による存在意義の喪失と再生。(キキともうひとりの魔女)

    歳を重ねるにつれ、複雑になっていくキキの悩み。

    1~2巻までは単純に面白いと思っていましたが、3巻には名言がつまっていて考えさせられ、最後には泣きそうになりました。

    「…自分で自分を特別だと思えれば軽くなるんだけど、寂しくならないと気付かないんだよね。」

    4巻ではタイトル「キキの恋」の通り、とんぼさんとの恋に悩みながら成長していくのでしょうか。

    読む時間がとても幸せな本です!

  • 海辺のコリコの町で「魔女の宅急便」をはじめて数年、16歳になったキキのもとに、ケケという奇妙な少女がやってくる。
    マイペースなケケにキキは振り回されっぱなしで、自分を見失ってしまい、相棒の黒猫ジジとも喧嘩をしてしまう。
    思春期を向かえ、難しい年頃のキキが自分をもてあましながらも本当に大切なものに気づく1年が豊かに描かれている。

  • キキの成長…これぞ魔女宅

  • (2011-02-27)(2013-10-06)

  • 2011/01/22 いま思うと13歳の独り立ちはかなり厳しいことである。いつ読んでもほっとして、この街に行ってみたいと思う。

  • 初読は確か高校生の頃。当時のお小遣い一月分に相当するこの本への出費はとても痛いものだったけれど、自分への誕生日プレゼントだと言い聞かせて買った記憶があります。そして、買ってよかったなぁとほくほくした気持ちで読み終えた記憶も。

    生意気な小さな魔女の出現で、自分に自身が無くなったり、ケケを妬んでしまったり、自分の存在価値を感じられずにいじけたり、ジジに八つ当たりしたり、もがき苦しむ様子は、当時は自分にも似たような感情を抱いていた時期でとても共感して一緒に苦しみ、最後にはとても満足してページを閉じた。今読み返してみると「そんな時期もあったなぁ」と懐かしい気持ちのほうが強いかも。それでも、今でも私の中には同じような感情が取り残されたままで、共感と同時にイライラとする気持ちも少なからずあって複雑だった。だからこそ、今でもこの本は大好きで、読み終わると温かくて優しい気持ちが残るんだろうな。
    キキとジジはやっぱり仲良しで一緒にいて欲しい、大事な人は大切にしようと思った「ジジの家出」が特に好き。

    『いいことありそな、いいことありそな』

  • 最初は不気味で腹が立つばかりだったケケだけど、
    少しずつかわいいなあと思えるようになった。
    うさぎさんの件のあたりからかな。

    ケケ、また登場しないかな?
    (10.12.24)

    遠いほうの図書館
    (10.12.23)

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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