- Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834018165
作品紹介・あらすじ
アルマンゾは9歳、学校へ行くより、父さんの農場を手伝って、牛や馬とすごすほうが楽しいのです。子牛を訓練したり、すばらしく大きなカボチャを実らせていくうちに、彼もまた、父さんと同じ農夫になる決心をします。(S-15)
感想・レビュー・書評
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インガルス夫妻は理想家肌で正直過ぎる印象だが、こちらのワイルダー夫妻はずる賢いというか、生きる知恵が備わっている。威厳があって逞しいお父さん、農家のしたたかさを覗かせるお母さん。
それにしても一家は凄く良く働く。わずか9歳のアルマンゾでさえ、働き手として自分の努めをこなす。アルマンゾはお利口で素直ないい子です。 -
久しぶりに読み返しました。
福音館のシリーズを
持ち運びしやすいように
文庫で買い直しております。
持っている単行本の方は、本好きに成長しつつある、
姪っ子へあげるんです。
大好きな『大草原の小さな家』シリーズ、
出会いはもちろん小学生の時、
本の前にやっぱりテレビシリーズの
面白さに夢中になり、
(土曜日、午前中で学校が終わって
帰ると、やっぱり土曜日は早く仕事が終わってか
休みだったかで家にいた父親が『大草原…』の
ドラマを観ていた思い出が…
昔は土曜日も学校も会社もあったのよね…)
私が成長するにつれ、
シリーズの中でも好きな巻は変わっていくけれど、
この「農場の少年」はあまり読み返さない
私の中では一貫して「人気の無い」巻。(ごめんね)
小学校の時も「ローラが出ないんだ」
と思って、読まず、
他の巻は読み返しても、こちらは読まず、
結構後になってやっと読んだ。
小学校の図書室でも
この巻だけちょっと綺麗だった気がする。
他でも人気が無いんだね。
(そんなこと言ってごめんね)
初めて読んだ時「アルマンゾの家って裕福なんだ」と
ローラの家と比べて驚いた。
今回も、
出てくるおかずの豪華さに憧れ、
着ている服や靴の素敵さに圧倒され、
アルマンゾのお父さんが銀行にたくさん貯金がある、
と言うので尊敬し…。
やっぱりローラが実体験ではなく
聞いた話を書いているからか、
ところどころ「面白かった」と言うエピソードが弱くて
物足りない部分もあるし、
イナゴの大群もこなければ、猛吹雪も無く、
突然住居を追われることも無いから、
ひたすら平安で幸福な少年時代の
様な気がしてしまうけれど、
ローラの将来の伴侶の幼き日のことは
ファンならば押さえておかなければならない。
(ついでに将来ちょっと色々ある、
アルマンゾのお姉さんイライザ・ジェインについても!)
スターライトと言う名の馬が出てくれば
「ああ、その話、ローラとそりに乗っているときしていたね」と嬉しくなる。
今回もまたハラハラドキドキした、
開拓地から学校にやってくる荒くれ者たちを
優しい男の先生がどう対処するか、
(荒くれ者だけれど、一応生徒として来ちゃうの!)
まだ未読の方の楽しみの為に内緒にするけれど、
登場するのは15フィートもある、
牛に使うブラックスネーク鞭!!
(全然内緒にしていない気も…)
ブラックスネークまでかっこいいんだから、
鞭も英語でも良いな、とは思ったけれど、
この章がすごすぎて、
そんな事はどこか遠くへ消しとばされてしまう。
会社の行きの電車で二回よんで、
帰りももう一回読んだくらいよ。
(コアーズ先生、良かったなあ!)
挿絵がね、もう、すごいんだから。
さて、アルマンゾはまだ九歳なのに
牛を使って丸太を運ぶ手伝いをしたり、
豚を育てたり、
インガルス一家もそうだけど、
子供とは言え家族の一員として、
助けになるほど働いて、本当に感心なんだ!
私のその頃なんて、
確かゴム段に命がけで、
母上に「ゴム段に向いたゴムくれ、ゴムくれ」
と言って嫌がられていた時期だよ!
(隔世の感あり) -
「アルマンゾは9歳、学校へ行くより、父さんの農場を手伝って、牛や馬とすごすほうが楽しいのです。子牛を訓練したり、すばらしく大きなカボチャを実らせていくうちに、彼もまた、父さんと同じ農夫になる決心をします。」
・舞台は1860年頃のアメリカ、ニューヨーク州。
・『インガルス一家の物語』シリーズのローラの夫、あるマンぞの少年時代の実話をもとに書かれている。
・大人の手伝いをして働きながら、だんだんと一人前に認められていくアルマンゾは読者の心をしっかりととらえる。
・厚い本だが、一日1章ずつ読んでいけば1カ月で読める
・福音館書店の訳がおすすめ。 -
実家から持って帰ったので、久しぶりに読んだ。やっぱり食べ物が美味しそうで、ローラの羨ましさが伝わってくるようでした。私もこんなに食べたかった!って。挿絵が最高で、ない方も読んだのですが物足りないので読み直したくらいでした。全部揃えたくなりました。まだ手に入るのかな
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何度目かの再読。ローラインガルスの物語で幼少期5冊で一番好きな本かも、ローラじゃなくアルマンゾの話ですが。とにかくご飯が美味しそうな事と仔馬や仔牛が大好きで学校とイライザジェインはそんな好きじゃないと伝わる生き生きした内容なのです。大人になってから読み返すとローラはどれだけ細やかに当時の様子を聞き出したのか感心します。実際にはローラが書いてないのでは?説もあるみたいですが、娘ローズはそれほど家に居ついた訳ではなくアルマンゾが元ネタになった原稿を書いたりしてもいますが、ここまで細やかな情景を描いてはいません。
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昔読んだときはとにかく美味しそうな料理に
ひたすら憧れたものだった。
アメリカに行って、ザ・アメリカンなパイを食べたときは本当に嬉しかった…
大人になってローラ一家の話と比べると
ワイルダー家の豊かさに驚きつつ、
農家の充実感あふれつつ過酷な仕事に
尊敬の念。
今考えれば結構ローラの父は山っけがあったから
堅実なワイルダー父が新鮮。