- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834082678
作品紹介・あらすじ
マンタのせなか、せなか町のふしぎなお話集。
感想・レビュー・書評
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斎藤倫さんの作品は初めて手にします…というか、この作品もJunaidaさんの挿画を手がけていることから手にしたんですが、うん、読めてよかったなって思いました!
マンタという大きなエイの背中「せなか町」で暮らす人々のちょっと不思議だけれど、優しい読後を得られる短編が7編…児童書なのですが、大人が読んでもほっこりできます。Junaidaさんの挿画は、すべてカラーなら、もっと嬉しかったなぁ~と…でも表紙がすごくいんですよね!この感じ、大好きです(#^^#)
気になったストーリーは「ひねくれカーテン」かな…ちょっとだけ、内容を紹介…
『マメルダさんの カーテンは
かぜがふいたら 石のよう
かぜがないとききゃ 羽のよう
ひねくれ ひねくり ひねくりり
ひねくれ ひねくり ひねくくり』
1人暮らしのマメルダばあさんの家のカーテンはちょっと変わったものだった…。でもそれにはちゃんとした理由があったわけで…。そんな時、嵐がせなか町を襲う…ひねくれカーテンは、どうなるか…。ホント、優しいお話でした。 -
マンタの背中を島と勘違いした人間や動物たちが、住み着いて誕生した、「せなか町」を舞台にした短篇集。
一見、よくある不思議なお伽話に感じられるが、他と異なるのは、人間たちが住む島に感情があることで、何百年以上も生きている存在が、僅か数十年の人生の中に見せる、悲喜こもごもの真っ直ぐな思いを知るにあたっての感傷的な思いには、人生の素晴らしさを称えてくれるようで、切ない思いにさせられます。
また、斉藤倫さんの、想像力豊かで固定観念を揺さぶられる物語─『せなかってものは、いがいに見えないもんさ。こんなに近くにあるのに、いちばんよくわからんとこじゃないかね』で、既にやられました─と、junaidaさんの、シンプルながら時にはっとさせられる画(この方のカラー絵の、何か落ち着いた和む色合いが気になる)が見事に合わさって、より世界観を味わい深いものにしております。
特に、私が気になった話は、「はこねこちゃん」で、中に何も入っていないのに、皆が必死に箱から出させようとするという、これまたよくある話のように見せておいて、実は兄妹愛をテーマにしているという・・思い出すと泣けてきそうなのですが、この結末はちょっと予想できないのではないかと思いました。
私の中では、斉藤倫さんと、junaidaさんという素敵なコンビもそうですが、それ以上に、たとえ一瞬であったとしても、人間には心を捉えて離さない、輝きのようなものを発散させることができる存在であることを実感したことが、とても嬉しかったこともあって、この作品を子供たちだけの物にするのは、本当にもったいない。-
たださん、こんにちは^_^
この本、斉藤倫さんとjunaidaさんという組み合わせで、ずーっと気になっておりました。
やっぱり読みます!
...たださん、こんにちは^_^
この本、斉藤倫さんとjunaidaさんという組み合わせで、ずーっと気になっておりました。
やっぱり読みます!
ありがとうございます。2022/02/27 -
ロニコさん、こんばんは(^-^)
返事遅くなってしまい、すみませんでした。
そして、コメントありがとうございます。
この組み合わせを最...ロニコさん、こんばんは(^-^)
返事遅くなってしまい、すみませんでした。
そして、コメントありがとうございます。
この組み合わせを最初知ったときは、夢のようで、「まさか!」と思いましたが、斉藤倫さんって、よくよく考えると、他の作品でも味のある絵描きさんと、組まれますよね。
まめふくさん、くりはらたかしさん、牡丹靖佳さんと、皆さん、私好みの素敵な絵描きさんです♪
ロニコさんのレビュー、楽しみにしております(^o^)2022/02/28
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児童書って良いもんですな。字は大きいし、かんたんな言葉でやさしく話してくれるし、だいいち読んでいて心がほっこりしてくるんで、年寄りが昼寝するときの読書にはぴったり。
でも、何でこの本を手にしたのか不思議。。詩人の書く物語と・・興味もったんでしょうか。
還暦過ぎて10年。10歳の少年にもどったように、心躍って読みましたで -
本の見た目は長そうに感じるけど、中学年でも読めそうな内容だった。短編集みたいになってるけど、場所や登場人物が少しつながっている。マンタの背にできた町というファンタジーっぽい話なので、想像力が必要な不思議なことが起こる話が多く、読書感想画に向いている話もある。凄く上手い子は全体を通して絵を描けるかな。
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「海に浮かぶ巨大なマンタ(エイ)の背中に、いつの間にかできた「せなか町」そんな不思議な町で起こった、切なくてやさしく、胸が熱くなる6つのエピソードが、詩情あふれる柔らかい言葉でゆっくりと語られていく。」
「作者の斎藤倫さんは、詩人である。紡がれる言葉が美しくてやさしく、ふんわりとしたユーモアもある。軽やかだけど、しんしんと切ない。町の土台となっているエイをはじめ、各物語の主人公もどこか孤独である。つつましいが毅然とした人々。自然に敬愛の念を覚えつつ、彼らの幸福を願うことで自分自身も幸福になれる。」 -
斉藤倫さんの作品を読むのはこれがはじめて。言葉と句読点によって生まれる文章のリズムがとても心地よく、ずっと美しい詩を読んでいるようだった。ほろっときたり、くすくす笑ったり、切ない気持ちになったりしながら読んでいるうちに、せなか町のひとびとへの親しみがどんどん増していって、最後にはみんなのことが大好きになりました。物語の終わり方も、junaidaさんの絵もとても素敵。
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斉藤倫さん好きだけど、これはあまり響かなかった。
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『絵本のなかへ帰る』で気になって。
短編集って作り物だなあと感じることが多いけど、この本はとても自然にスッと世界に引き込まれた。
ルルカのなみだと麦の光がお気に入り。 -
不思議な街の不思議な話。
「はこねこちゃん」という言葉の響きが好き。呼びたくなる。
けど、うちの図書館には置いてないのでリクエ...
けど、うちの図書館には置いてないのでリクエストで取り寄せてもらおうと思っていました…
そう思いながら、もう半年ぐらいは過ぎてしまったかもしれませんw
1Q84O1さんの本棚にも、この作品はあるの、
チェック済みです(*^^)v
この作品は、J...
1Q84O1さんの本棚にも、この作品はあるの、
チェック済みです(*^^)v
この作品は、Junaidaさんの挿画もいいし
内容もね、結構好きで、
ほっこりできる作品ですよ♪
ぜひぜひ、1Q84O1さんもいつか手にしてみてくださいネ(*'▽')