あむ (こどものとも絵本)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 183
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834083897

作品紹介・あらすじ

飼い主のかっちゃんのことが大好きで大好きでたまらない犬、あむ。ある日、かっちゃんは友だちと一緒に海に遊びに行ってしまった。自分もどうしても行きたいあむは自ら首輪をはずし、海に向かう。いつもかっちゃんに言われていることを必死で守ろうとしながら、海を探して歩くが、途中、落ちている魚を食べて、気持ち悪くなったり、足が痛くなったりする。何とか海に辿りついて、かっちゃんと対面し、あむは嬉しさいっぱい。犬好きにはたまらない1冊。

感想・レビュー・書評

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  • うちのペットのあだ名だから思わず題名で買った本

  • 4歳からおすすめ。
    生家から数百メートルほどの場所に竹藪があった。
    存在は知っていたものの、どこかに出向く際の通り道でもなく、子どもの私が立ち入ることはなかった。
    ある時、遊びに出かけたついでに足が向く。
    夏の午後であっても少しひんやりと雰囲気が漂う空間に興味を抱いたのだ。
    土は少し湿っていたかもしれない。
    ゆっくりと数十メートルほど進むと馴染みの通学路に出た。
    それだけの体験なのだが、子どもの私は非日常の異空間に足を踏み入れたような感覚を抱いた。

    車なら数分で移動できる生活圏内も、園児や小学生にとっては、見知らぬ人が住む「未踏の地」である。
    そんなことを思い出した。

    地図付き系絵本

  • あむは、かっちゃんと聞いた海の音を求めて出かけます。最後にかっちゃんと会えてホッとしました。
    あむは、ご近所のわんちゃんそっくりなので、よけい親近感がありました。

  • 2歳1ヶ月
    読みきかせするなら4歳〜向けの絵本。2歳の息子は集中力が続かなくて途中ページをめくって読み飛ばそうとするけど、それでも毎晩「あむ」といいながら本を探して、読んでーともってくるくらい好き。あむの飼い主かっちゃんへの愛が溢れている絵本。海の音をザップンシャララインシャララと表現する小風さちさんの心地の良いリズムが堪らない。ワニワニシリーズが好きな人に是非おすすめしたい。

  • 表紙で魅了され、子供もわたしも大好きな絵本。くろいぬ「あむ」は飼い主のかっちゃんが大好き。ある日、あむを置いて友達と海に出かけたかっちゃんを追い、首輪を外し一人で海へ……

  • 本当は夏の絵本かもしれない……、でもこの表紙の「あむ」に催促されてしまったよう……。
    .
    「#わにわにシリーズ」での「さち&マオ」コンビ、リズミカルな文章とあむの表情豊かな筆使い、そして背景も大切!あむの目の表情とマッチしてあむの冒険をより楽しませてくれます。
    .
    飼い主のかっちゃんが友達と海に出かけてしまった…、あむはどうしても海に行きたい気持ちにかられて、首輪を外して海に向かいました。
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    いつもかっちゃんに言われることを必死に守りつつ、でも途中で起こる色々な出来事、例えば落ちていた魚を食べてお腹が痛くなり、おまけに気持ち悪くなってしまったり、足が痛くて歩けなくなったり…。心細いあむの気持ちが手に取るようにわかります。「頑張れ、あむ!」そう叫びたくなりますよ!
    .
    でもとうとう海にたどり着きかっちゃんにも会えました!「おまえひとりできたのか?」かっちゃんの言葉が自分のことのように嬉しく響きました。
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    このお話しは「あむ」が自分の行動や自分の思いを表現しています。大好きな飼い主を思う気持ちってこんななのかな〜?二人の関係が羨ましくなるくらい親密で、動物への愛情だけでなく動物から飼い主への愛情もしっかり感じ取ることができます。
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    最後にあむの冒険した道が地図になっています。お話しを思い出しながら道をたどってみるのも楽しいです。
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    #ミュンヘン国際児童図書館 の国際推薦児童図書目録「#ホワイトレイブンズ」の中の一冊に選ばれました。
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    #あむ
    #小風さち さく
    #山口マオ え

  • 2018.4.27
    わにわにのコンビによる絵本。わにわににも出てきている黒い犬あむのおはなし。山口マオさんの飼い犬がモデルらしい。インパクト大なあむ。表紙見たら手に取らずにはいられない。

  • 「あ」と「む」で「あむ」というようなしゃべりかたが、すごくおもしろい。

  • 浜辺のシーンで泣いたよ!!!!!

  • おれは あむ。くろいぬ あむ。かっちゃんの いえの にわで くらしている。いこうぜ さんぽ。1、2のさんぽ。…ある日、かっちゃんは おれを おいて うみに 行ってしまった。おれは、かっちゃんの ところに行きたい!
    黒犬あむが、海にむかってずんずん進んでいく途中で、いろんなことがあります。あむがかっちゃんに会えた時のうれしさと、あむを見つけたかっちゃんのうれしさが伝わってきます。

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著者プロフィール

小風さち 1955年東京に生まれる。1977年から87年まで、イギリスで暮らした。絵本の著書に、『わにわにのおふろ』など「わにわに」シリーズ、『とべ! ちいさいプロペラき』『ぶーぶーぶー』『はしれ、きかんしゃ ちからあし』『よ・だ・れ』『あむ』(以上福音館書店刊)など、翻訳絵本に、『みっつのねがいごと』(岩波のこどもの本)、『ちいさなきしゃと おおきなおきゃくさん』『おおきな3びき ゆうえんちへいく』『ジェシカといっしょ』(以上徳間書店刊)などがある。長編ファンタジー『ゆびぬき小路の秘密』(福音館書店刊)で1994年野間児童文芸新人賞受賞。東京都在住。

「2023年 『ピクルスとともだち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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