- Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834251197
作品紹介・あらすじ
モッチャはだんぜん、国いちばんの大金持ちでした。お金で買えるものならなんでも持っていました。ただ、困ったことがひとつだけ、ありました。どれだけお金をもうけても、モッチャはしあわせではなかったのです。大きなお城や速い馬や、りっぱな馬車をどれだけ買っても、モッチャはいつもゆううつで、ふきげんでした。だけどモッチャは、とうとうしあわせを見つけます。そればかりじゃなく、友だちまで。どうやって。
感想・レビュー・書評
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持っている物をほかのみんなと分かち合い、自分より先にほかのみんなのことを大切にするべし、さすれば、しあわせはやってくる。
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【8/21】今年度の新着本。奥が深いです…
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マドンナの絵本五巻め。訳者は井上荒野。
タイトルと帯で内容がわかっちゃう本はいくらでもあるけれど、この本もそうでした・・・といってあなどってはいけません。物語の重要な場面には枠に飾られた事実(格言)が表れます。
お金に不自由なく大金持ちのモッチャは、いつも憂鬱でした。それで賢者に救いを求めるのですが、ただ「自分だけ」という彼には訳がわかりません。しかも盗賊に身包みはがされたり、ふんだりけったりです。その時にフォルフィーラに助けられ、仕事を手伝うようにいわれます。言われるように手伝っていると、お金のことを考えなくなっていきます。モッチャにとってそれは嬉しいことでした。
そして彼はフォルフィーラと一緒に意気揚々と家へ帰っていきます。
「事実」のレベルが高いので、大人になった子供たちにもお薦めします。(帯文)
最後の事実は「分かち合うことを知ればしあわせだけじゃなく、友だちも見つかる」