オール・マイ・ラヴィング

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834251623

作品紹介・あらすじ

1966年、ビートルズが日本にやって来た!14歳の少女が住む小さな町にビートルズファンは一人だけだった。「あの時代」を等身大の少女の目でみつめた感動の書き下し長篇小説。

感想・レビュー・書評

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  • 著者と同じ県の出身なので,出てくる場所がかなり特定できた.中学生の平山喜久子の生活を淡々と記述しながら,エピソードがぽつぽつと出てくる.真山陽二にほのかな思いを持っているが,一番のあこがれはビートルズ.ネコシマで地味なバイトをしながら,来日するビートルズを見に行きたいと思っている.姉の実江子とダニエルの話が面白かった.岩国基地での驚きも良かった.東京から越してきた白石桃子が周りで唯一のビートルズファンだったが,住まいが火事に遭い帰京した.最後に鈍行列車で上京を試みるが,敢え無く車掌に無賃乗車が見つかる場面は,悲しいけれども少し笑える.青春時代のほろ苦い思い出がぎっしり詰まった物語だった.

  • Close your eyes and I'll kiss you
    Tomorrow I'll miss you
    Remember I'll always be true

    目を閉じて、くちづけをあげよう
    明日になれば君を恋しく思うだろう
    忘れないで、僕の心はいつまでも変わらない

    And then while I'm away
    I'll write home every day
    And I'll send all my loving to you

    遠く離れている間も
    毎日、家に手紙を書くよ
    ありったけの愛を君に送ろう

    I'll pretend that I'm kissing 
    The lips I am missing
    And hope that my dreams will come true

    恋しいあの唇に
    くちづけしているつもりになった
    その夢が本当になるように祈るんだ

    And then while I'm away
    I'll write home every day
    And I'll send all my loving to you

    遠く離れている間も
    毎日、家に手紙を書くよ
    ありったけの愛を君に送ろう

    All my loving, I will send to you
    All my loving, darling, I'll be true

    ありったけの愛を君に送るよ
    ありったけの愛を僕の心はひとつさ

    Close your eyes and I'll kiss you
    Tomorrow I'll miss you
    Remember I'll always be true

    目を閉じて、くちづけをあげよう
    明日になれば君を恋しく思うだろう
    忘れないで、僕の心はいつまでも変わらない

    And then while I'm away
    I'll write home every day
    And I'll send all my loving to you

    遠く離れている間も
    毎日、家に手紙を書くよ
    ありったけの愛を君に送ろう

    All my loving, I will send to you
    All my loving, darling, I'll be true
    All my loving, all my loving
    All my loving, I will send to you

    ありったけの愛を君に送るよ
    ありったけの愛を、僕の心はひとつさ
    ありったけの愛を ありったけの愛を
    ありったけの愛を君に送るよ

  • これもYAなのかなあ~
    ほんのり・ゆったり・流れるように読めました
    時代は古いけど、気持ちは同じよね

  • 東京バンドワゴンを検索したとき、目についた同名の本。ビートルズ好きの頃14歳の少女の周辺におこる、さまざまなできごとと人々のことを雑多に書き込んであるが、それらのひとつひとつがその後、彼女の血となり肉となったであろうことが想像できる。

    私自身にはビートルズの矢が刺さらなかったので、映画を見に行った時メンバーの名を呼んで絶叫する人に驚いた経験がある。

    著者は1950年生まれ。とても好きな作品。★は4以上かも。

  • ビートルズを聞くのは不良だった頃。変わりたいけど、急には変われない。

  • 1966年頃(昭和41年)の物語・・・主人公は私と近からずも遠くない生年であり共感できました。物語の内容から山口県岩国市周辺かな?往時の情景が目に浮ぶようです。電化されていない鉄道は電車でなくディーゼル、ご近所さんとは親戚のようなお付き合い、私の町にも文具駄菓子屋がありあしげく通いました。当時クラスの中でビートルズ派とローリングストーンズ派が分かれた時代でした♪懐かしいアーティストの名前もたくさん出てきました。世相はアメリカ安保条約紛争の中ベトナム戦争に疑義を感じていました・・姉妹が過ごした思春期、二人の初恋(たぶん?)の背景にもそれぞれ時代が映されていて現代のノスタルジーを感じました。
    喜久子ちゃんには無事、ビートルズ来日コンサート武道館に行き着かせてあげたかったですね(胸キュン)・・・
    愛しのビートルズよ永遠に。。。

    読後感=懐想優しく・・今夜はウィスキー飲みながら、ビートルズベストを聴きますか・・♪

  • 全然知らない作家さんでしたが、新聞の書評を読んでトライしました。
    主人公とまったく同じ年齢なので、読んでいるうちに当時の事が次々に思い出され、その時代の風を感じることが出来ました。

  • ビートルズへの想いがいっぱいつまっている。最後はせつなくて心が痛かった。

  • 偶然目にした新聞の書評欄(確か江國香織さんが書いていた)で、「読みたいっ!」と思ったのがきっかけ。
    すみません、この方全然知らなかったけど、一気にファンになってしまった!

    主人公の喜久子の珠のような気持ちが、くるくると、コロコロと私の心に転がり込んでくるのが楽しくて楽しくて。
    楽しいのに涙が出てきたり。
    生きることって、とっても愛おしい。そんな気持ちになる。
    さあ、私のビートルズに会いに行かなきゃ!

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著者プロフィール

1950年、山口県生まれ。
『朝はだんだん見えてくる』で日本児童文学者協会新人賞、『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』で小学館文学賞と産経児童出版文化賞、『ステゴザウルス』と『迷い鳥とぶ』の2作で路傍の石文学賞、『そのぬくもりはきえない』で日本児童文学者協会賞、『あたらしい子がきて』で野間児童文芸賞、『きみは知らないほうがいい』で産経児童出版文化賞大賞、『もうひとつの曲がり角』で坪田譲治文学賞を受賞。そのほかの作品に、『まつりちゃん』『ピース・ヴィレッジ』『地図を広げて』『わたしのあのこあのこのわたし』『ひみつの犬』などがある。

「2023年 『真昼のユウレイたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岩瀬成子の作品

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