鏡の影

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835440705

感想・レビュー・書評

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  • 2003-11-00

  • 現代作家の異才・佐藤亜紀さんの傑作です。
    ユルスナール『黒の過程』、ゲーテ『ファウスト』をすでにお読みの方ならば作品の意味するところが見えてくると思います。なお、カバラについての言及・参照も含まれていますのでショーレムの著作を前提に読んでおくとよいかもしれませんが、そうでなくとも講談社文庫版の解説には宗教図像学者による詳しい解説がなされており、いかに表層的なプロットに頼らず作品を創造することが可能であるかを再認識させられます。
    主人公ヨハネスが悪魔シュピーゲルグランツと出会うことで、幻想的な展開がめまぐるしく現実の世界に溶け込んでいきます。

  • まだ面白さがそれほど滲みでてこない。

  • 壮大なコメディです。

  • 例に違わず宗教論盛りだくさんの一冊です。
    正直、宗教とか昔の文豪達の作品を全く読んでいないボクには難しすぎました・・・。

    この本を読むほどボクは賢くないみたいですね・・・。反省
    と、ちょっと落ち込んでしまうくらい難しいですが、とりあえず内容は理解できました。

    ただ、引用とか掛詞的な部分が元ネタを知らないので、物語や台詞に込められた深みがわからなかったので本当の意味での楽しみには至れませんでした・・・。

    なので、こんなボクのような低俗な人間が読んだ場合は、佐藤亜紀さん特有の中世ヨーロッパにおける「ちょっと特別かもしれない思い上がった主人公」が痛い思いをしながら少しずつ成長していく物語って感じでした。

    先日も佐藤亜紀さんの本を読んだので、このパターンにちっと飽きてしまいました。

    ん〜今後、佐藤亜紀さんの本を読むときはもうちっと勉強しないとなぁ〜。大汗

  • 誤解を呼びそうで恐縮ですが、主人公が感じている幼女の魅力を表現する一文がものすごく印象に残(以下略)。
    いろいろ物議をかもし出した作品ですが、読めば密度とパワーの違いは歴然かと。

  • 再読。畳みかけるような展開はもうこの頃からはっきりしてるんだなー。人物に与えられた役割と仕掛けがさすが面白い。

  • 再販されたことが本当に喜ばしいです。

  • 再販されただけでも涙もの。

  • これは私の中では今いっちょ。主人公がカッコよくないんだよなぁ・・・続編求む。

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著者プロフィール

1962年、新潟に生まれる。1991年『バルタザールの遍歴』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。2002年『天使』で芸術選奨新人賞を、2007年刊行『ミノタウロス』は吉川英治文学新人賞を受賞した。著書に『鏡の影』『モンティニーの狼男爵』『雲雀』『激しく、速やかな死』『醜聞の作法』『金の仔牛』『吸血鬼』などがある。

「2022年 『吸血鬼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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