働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」

著者 :
  • 三笠書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837923107

感想・レビュー・書評

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  • 『愚直に、真面目に、地道に、誠実に』働け

  • 2019年89冊目。京セラの創業者稲盛和夫氏が自分の半生を振り返りながら、働くことはこういうことだということを記した自伝。書かれていたことは、自分が働くことに対して考えていることと同じ考えだった。仕事を好きになること。稲盛氏の活躍している時代と今の時代では世相が違うが、必要なことは同じ。ひたすら努力して継続する。何事にも本当にそれに尽きると思う。目から鱗が落ちる思いだった。感想はこんなところです。

  • 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

    好きなことを仕事にするのではなく、その仕事を好きになること。 ただただ愚直に働く。まずそこから。

  • 【「ベスト」ではなく「パーフェクト」を目指す】

     皆さんが思う「働き方」は何ですか?この本の著者、稲盛和夫さんは1959年京都セラミック株式会社(現在京セラ)を設立した。そこで経験したことから、自分が思う「働き方」について書かれている。どうすれば価値のある人生を送ることができるのか、仕事を成功させるためには何が大切なのか。著者の働くことに対する熱い思いが込められている。
     彼が一番大切にしていることは「継続する力」である。「継続は力なり」この言葉は多くの人が知っているのではないか。なぜなら、学校生活の中でよく耳にするイメージがあるからだ。見たことや聞いたことがあっても、興味や関心を持ったことがある人は少ないのではないか。私もそうである。だが、この本を読んでこの言葉の大切さがわかった。一度やると決めても、無理だからと言って途中で断念してしまうことがよくある。それを続けてしまうと、すべてが中途半端のまま終わってしまう。一つのことをコツコツと続け、やり遂げることで初めて達成感が生まれるのである。
     私がこの本を読んで一番心に残った言葉がある。それは、第五章に書かれている、「ベスト」ではなく「パーフェクト」を目指すという言葉である。京セラが目指しているのは「パーフェクト」だ。この二つの言葉は何が違うのだろうか。「ベスト」という言葉は何か別のものと比較したときに、その中では最も良いといった意味を示すのに対し、「パーフェクト」は完璧という意味を表すと著者は述べている。どちらも意味は同じに見えるが、ベストの上を考えたときにまだアイデアが浮かんでくる。それに対し、パーフェクトを越えるものは見つからない。完璧を目指すことにより、仕事に対する熱意や、思いやりが自然と現れるのだと感じる。
     仕事に関する本を読んできて、成功しているところに共通しているものがある。それは思いやりである。どの会社も仕事や人に対して、感謝の気持ちを忘れていない。目の前にあるものに感謝をし、先のことを考えて行動に移すということが、成功に繋がるのではないか。これは社会人だけではない。学生もそうである。何事にも感謝を忘れず、目標を立てて途中で諦めずに継続すれば成功する。
     著者が経験したことが書かれているので、共感できるところや、実際に今の自分に足りていないものがわかるだろう。また、自分の将来について悩んでいる人は考えが変わってくるだろう。

  • 稲盛和夫氏の著書
    彼の仕事に対しる考え方が凝縮された1冊

    仕事に対する考え方満載の1冊
    自分の仕事の仕方はどうか?
    振りいかえりながらじっくり読ませていただきました。

    ベストではなくパーフェクトを目指す

    「人生・仕事の結果」=「考え方×熱意×能力」

    この稲盛氏の考案した方程式、すごく考えさせられました。

    自分の仕事の在り方を再考する答えがこの本にあります。

  • ・働くことは人間を鍛え、心を磨き、「人生において価値あるもの」をつかみ取るたものと尊くて、もっとも重要な行為である
    ・「労働の意義は、業績の追求にのみあるのではなく、個人の内的完成にこそある」
    ・仕事を好きになることで、指示に従って動くのではなく、自分から「渦をつくっていく」という気持ちで働くこと
    ・人生とはつまるところ、「一瞬一瞬の積み重ね」に他なりません
    ・中身の濃い「今日」を、毎日毎日続けていく
    ・人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

  • 京セラの創業者であり、KDDIを創業し、JALを再現した稲盛和夫氏が仕事に対する姿勢である働き方を説いた一冊。

    氏の著書は数冊読んでいますが、本書では仕事について特化して書かれており、氏の洗練された考えを学ぶことができ、改めて身の引き締まる思いでした。
    善きことを思うこと、神経を尖らせて仕事に取り組むこと、妥協をせず完璧を目指すことなど氏が残されてきた功績を裏打ちする考え方の数々は人として守るべきものであると感じました。

    本書の中でも顕在意識から潜在意識へと移行していくことや楽観的に構想し、悲観的に計画して、楽観的に実行すると書かれていた部分は印象に残りました。

    妥協することなく日々精進することが自分を磨き、理想とする働き方を実現することができ、人格者として自分が成長していくということを読んでいて強く感じさせられた一冊でした。

  • 仕事や人生を実り多きものにしてくれる、正しい「考え方」

    つねに前向きで、建設的であること。
    みんなと一緒に仕事をしようと考える協調性を持っていること。
    明るい思いを抱いていること。
    肯定的であること。
    善意に満ちていること。
    思いやりがあって、優しいこと。
    真面目で、正直で、謙虚で、努力家であること。
    利己的でなく、強欲でないこと。
    「足るを知る」心を持っていること。
    そして、感謝の心を持っていること。

  • 稲盛和夫名誉会長の考え方、京セラ創業当初の働きぶりがよくわかる本でした。
    なぜ働くのかということを聞かれたとき、私は自分が接する人たちのやる気をあげるために働きたいと答えます。
    しかし、この世の中で働くことは、ライスワークになっている人たちが多いように感じます。
    稲盛さんの考え方が現在ではブラック企業の考えだと思う人もいると思います。しかし、私はこのような強い意志がいまからの世の中では大事になってくるのではないでしょうか。

  • おお、偉人稲盛氏も潜在意識支持者なんだなとビックリ。経済不況に重税、こんな今の日本に希望をもって働こうと思う若者は私含め本当に貴重なんだと思います。
    それでもそれは言い訳でしかなく、熱意をもって社会をよくしていきたいという人こそがこの世で輝くんだろうなあと思いました。
    できないことだって「できる」とウソをつく。ベストよりパーフェクトを目指す。完璧主義を目指す・・・私に今日からでもできそうなのはどんな汚れでも見逃さない、くらいです。(笑)

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著者プロフィール

1932年鹿児島県生まれ。鹿児島大学工学部卒業。59年、京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長に就任。84年、第二電電(現KDDI)を設立し、会長に就任。2001年より最高顧問、2010年には日本航空会長に就任する。代表取締役会長、名誉会長を経て、15年より名誉顧問となる。84年、稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった人々を顕彰している。2022年8月逝去。その他著書に、『稲盛和夫の実学』『アメーバ経営』『稲盛和夫のガキの自叙伝』『高収益企業のつくり方』『人を生かす』『従業員をやる気にさせる7つのカギ』『成功への情熱』『生き方』等がある。

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