頭は「本の読み方」で磨かれる: 見えてくるものが変わる70冊 (単行本)

著者 :
  • 三笠書房
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本棚登録 : 2409
感想 : 267
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837925934

感想・レビュー・書評

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  • 読書に対する取り組み方を述べた、いい本だった。

    ▫️心に残った一文
    「できるだけ多くの本に触れて、「こうでなければならない」「こうあるべきだ」という呪縛から開放されることが、ぼくは「本当の知性」ではないかと思うのです。」
    学ぶ時の姿勢としてとても参考になった。「絶対的に正しい」理論、意見、本、人なんてものは存在しない。いろんな知見を得て、より広い世界を見れるようになることが、自分の人生を豊かにすることに繋がるのだろうなと感じた。

    ▫️ためになった部分引用
    ・本は自分という人間の成長を写す
    ・読んだ本の数だけ、高いところから世界を見れる。
    ・何かをオリジナルという人は、十中八九元ネタを知らないだけ。
    ・知性というのは、「どれだけたくさんの人の立場で考えられるか」ということ。読むことによって養われる。
    ・学ぶことは中毒と仕組みが同じ
    ・今の世の中のあり方に対して、そのあり方とは全く違った方向性を示すことで、人々の生活をよりよく生きられるようになる。本は、生きる上でのワクチンになる。
    ・これからは、一人一人が好きなことをして、誰とも違う味を出せることこそがかっこいい時代になる。
    ・本当は好きなことにのめり込んでしまうことが、充実した学びを得られるいちばんの近道
    ・世の中の物差しではかって良い悪いで判断しても、長期的に意味無いことがたくさんある。本当に大切なのは、ただ何かに熱中できるかどうか。
    ・楽しいことだと、人間はのめり込みます。学ぶことが苦痛ではなくなる。周りからなんと言われようと絶対にそれをとめないでください。
    ・自分の知らないことを恥じる必要は無い。世界はこれだけ広いのだから、知らないふりをするほうがおかしいのです。
    ・どうしたらコミュニケーションがうまくいくかという「こと」や、どうしたら頭が良くなるかという人生の「こと」に関しては、説明書を読むだけでなく、一人一人がつくり手でもあるというこに留意せねばならない。
    ・100の経験から1を書く。自分でそれを体系化して成功をたどるためには、やはり具体的な1の積み重ねがいる。
    ・テクニックを模倣するだけではなく、「自分が人生のつくり手になるのだ」という意識で本を読んでみてください。
    ・本を生かすには、あなた自身が懸命に生きなくてはならない。
    ・悩みや葛藤を捨てるな。むしろ自分の土台を揺るがす「あやうさ」を大切に。
    ・古典を自分なりに現代に置き換えて読む面白さを発見できると、本の読み方が劇的に変わってくる。
    ・幸福というのは、本当は1つの要因で決まるものではないのに、ひとつのものにこだわってしまう性質があり、それを「フォーカスイリュージョン」という。
    ・あえてあげるとすると、どれくらいの人とつながり(雑談程度のゆるい関係)もてているか、は大事な要因。
    ・いい本とは、話のネタにしたくなる本。
    ・何が自分の役に立つかということは、本当は分からないもの。
    ・全てが正しい本なんて存在しない
    ・自分が考えていることを明らかにして、「きみたちはどう思う?」と問うしかない。
    ・ぼくたちにできるのは、著者が尽くして書いた文章にできるだけ多く接し、自分の中に新しい何かを育てていくこと。
    ・分野を問わず、自分の人生の問題について、あらゆる可能性を探り、自分なりの解答を模索し続けていくことを目指しましょう。
    ・それぞれ主張は違っても、全ての人は「自分の意見が正しい」と信じている。だからこそ世界には絶対的な正解が存在する訳ではなく、自分がたまたま、ある人の主張する感覚が好きだと思うに過ぎないのだな、ということもわかってくる。「それが自分の感(センス)」を見つけるということであり、「自分の判断力を身につける」ということなのです。
    ・すべてはワンオブゼム(無数の中の一つ)にすぎない。
    ・あなたも僕も固有の感覚を持った人間として、大きな海の上でみんなと同等に存在していることが体感できるといいと思います。
    ・本はこんなの読んだよと話題にするためのアイテム。
    ・地球全部でひとつの個体なのであって、国境という概念は全く意味が無い

  • おすすめの本は、どれも興味深く、読みたくなります。
    いいリストに出会ったなと思いました。

  • 「人生をよりよく生き抜くスキル」が身につく読書法を伝授する目的の本。

    読書法の伝授本というより、今の茂木さんがあるのは、こんな本を読んできたからだよっていう本かなと思います。
    茂木さんの本大好き!が溢れた本。
    だからか、全然興味のなかった分野の本とかも、気になる読んでみたいってなります。
    特に、「赤毛のアン」は何故か毛嫌いしてて、読まず嫌いというか、なんか可哀想な女の子の話っていう印象で、読むと辛くなりそうで読む気にならなかったんですけど、読みたくなりました。
    あと、夏目漱石の「三四郎」。

    本が、ファッションの一つっていうのは、面白いなぁと思いました。
    カバーつけちゃうなぁって。でも、確かに、電車とかで男子高校生とかが、結構難しそうな本読んでると、こいつやりおるなって思うし、隣の人の本のタイトル見て、それ私も読んだ、親近感!って勝手に思ったりする。

    前の会社の知り合いに、仕事とかで悶々して、鬱な時、「自分も仕事で悩むことがあって、不安になることあったけど、孫子と茂木さんの本を読んだら元気になったよ。オススメ!」と言われたことがあって、何かと茂木さんの本は気になる存在でした。
    本を読むのは好きだけど、身になってないと言われて、読書に向き合うために、いくつかピックアップしたときの一つ。
    茂木さんの本もまた、読みやすい。
    すっと入ってくる。だけど、忘れやすい。。。
    というか、続けて読書関係の本読み過ぎた。
    はって思い出したときに、どれだったっけーってなる。笑

  • この本は「本の読み方、重要性」について書かれた本です。
    本を読むことは自分の経験を増やすこと。自分だけの世界にとどまらず、有名人の経験を本を通して追体験しその中でももし自分が好きだなと感じられる話があれば、それは自分の感覚となり判断基準にもなります。そうするためには本に書いていることを常に自分の課題という当事者意識が大切です。優等生であることよりもオタクであることの方がよっぽど重要なのです。自分が好きなことを突き詰めれば突き詰めるだけ、それが充実した学びを得られる一番の近道となります。その手助けとなるのが読書です。
    多くの本を読むコトで得られるメリットはもう一個あって、世間でこうするべきという考えや呪いのようなモノは結局、ワンオブゼムなのです。そこから解放されることが「本当の知性」となります。その手助けをしてくれるのが読書です。なぜなら自分の価値観を広げてくれるからです。
    最後に読書後のアウトプットの重要性をこの本で再認識できます(だからわたしも書いているんですが)。本というのはネットであふれかえっている情報よりもプレミアムなモノです。著者は1冊の本に100ある経験から至高の1を書き表しています。なので、ビジネス書を読んでそのテクニックや知識を自分でそのまままねても意味がないのです。初めて読んだ本の知識=1は著者の至高の1ではないからです。その裏には残り99の経験があります。なので手順を踏んでアウトプットする方法を自分で見つける必要があり、それは案外身の回りの生活にあふれています(職場や雑談の中、ブログなど)。
    なかなかネタバレしてしまった気がするのですが、それでも読みたいと感じた人がいたならこの本は本当に素晴らしい本なのでしょう。
    私はこの本が大好きです。

  •  読書のモチベーション上げ。読みたい本がまた増えた(夏目漱石など)。常々思うことだけど、読んで終わりではなくどれだけアウトプットできるかが大事。読んだ先からどんどん忘れていくし。普段は自分の生活範囲で物事が完結してしまうので、読書で世界の広さを感じることは必要だと思う。自分の考えと違うものに出会った時ほど刺激になる。

  • 知性というのは「どれだけたくさんの人の立場で考えられるか」ということ。

    どれくらいちゃんとグループ内でコミュニケーションが取れているかのほうが業績に影響する。

  • 読書の偉大な力を感じた。たくさんの作品も紹介されていて、その本たちも読みたくなった。

  • 面白い。本の読み方で知識があがる

  • 読書ってこんなに良いよということだけでなく、もっと幅広い内容、人生について書いてあるような気がします。
    ニーチェとか難しそうで、きっと一生読まないと思ってたけれど、読んでみたくなりました。あと漱石のエッセイ。枕草子。
    また読み返したい一冊。

  • 本書を読んでみて読書により脳の活性化に効果あること、経験を増やすのにもなると実感。雑食が良いとのことで普段、小説を中心に読むのだが、国内の作家さんメインなので、外国の翻訳小説も読んでみたい。同じ1000冊であっても推理小説だけ読むのと、幅広いジャンルの本を読むのでは足場の広さが違うこと、読んだ冊数で見える世界の高さが違うのにふむふむ。慣れたジャンルを読みがちだが、新たなジャンルの本も読んでみたいと思った。読書から導かれる様々な発見があると感じさせてくれる。著者のおすすめしている本も今後読んでみたいと思う。

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著者プロフィール

脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特別招聘教授。「クオリア」をキーワードに、脳と心の関係を探究しつづけている。1962年、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。
著書『脳と仮想』(新潮社、第4回小林秀雄賞受賞)『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房、第12回桑原武夫学芸賞受賞)『脳とクオリア』(日経サイエンス社)『脳内現象』(NHK出版)『感動する脳』(PHP研究所)『ひらめき脳』(新潮社)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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