「孫子の兵法」がわかる本: 「駆け引き」「段取り」「競争」……に圧倒的に強くなる! (単行本)

著者 :
  • 三笠書房
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本棚登録 : 148
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837926863

作品紹介・あらすじ

時代を超えて成功者たちに読み継がれ、
今なお絶大な影響力を持つ名著!

この世界最高の「人生戦略の書」をどう読むか!

◆「長期戦」は絶対にしてはならない
◆致命的な痛手をこうむって勝つより、余力を残して負けよ
◆“逃げるが勝ち”――逆転勝利をつかむための兵法
◆「がむしゃらに頑張る」のは計画に無理があるからだ
◆「だます」のはまったく卑怯なことではない
◆自分が必死になるな、部下を必死にさせよ ……etc.


ある意味で、人生もまた戦いである。
深手を負ったり、苦境に突き落とされることもあるはずである。
そんな苦境をどう乗り切るか。
『孫子』を読むことによって、
いくつもの貴重なヒントをくみとることができるに違いない。

――著者

感想・レビュー・書評

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  • 【学び】
    ・優秀なマネジャーはメンバーに無理に頑張らせない
    └ 誰がやっても勝てるような無理ない戦略を立てる

    勝てる組織の3条件
    1. 優秀人材の誘致
    2. 人材育成
    3. バックアップ(休暇など)の確保

    ・基礎は経験から学べ、コンサルでは学べない
    →先人の失敗から学ぶ姿勢も大事
    ◎失敗体験は誰にでも応用できる再現性を持つ
    └成功体験は偶然や、その人ならではの強みが発揮された可能性があるから

    ・「アメ」と「ムチ」の使い分け
    - 自信ないリーダーほど甘やかす
    →「ムチ」で引き締め、「アメ」でフォローアップ

    ・感情を表に出さず、謙虚でいること
    └感情は人の判断を狂わせる
    └出鼻を挫かれぬよう、常に下から好機を伺う

    【NA】
    ・できなくてもメンバーのせいにしない
    └組織体制・戦略のどこが悪かったのか振り返り、改善
    ・週1回はメンバーで共に休暇を過ごす
    └温泉がベスト

  • まさにタイトルどおり、孫氏の兵法がわかりやすく書かれた1冊。

    中国の2,500年前に書かれた書物であるものの、単純明快なシンプルな論理であり、現代に通ずるものがある、現代のビジネスだとこう置き換えられるーーとわかりやすく示されている本で面白かった。

    全然詳しくなかったので、すべてが初耳で面白かった。
    兵法というくらいだから、戦術が細かく仔細に記述されているのかと思い込んでいた。違う。戦いにおける原理原則、戦略である。

    簡単にまとめてしまうと、『戦わずして勝つ、勝算なきは戦わず』ということ。この本は中国と日本を対比で記載しているが、なるほど、と思ってしまう。日本人はどうやら逃げる、戦わない、ということを潔くないこととして認識しがちである。正々堂々と一枚岩で愚直に、がむしゃらに闘う…それが良かれとしているが、そうではない。中国の兵法のなんと合理的なことか。

    戦略も柔軟に変更すること、それはまさしく水の如く。柔軟性というシンプルなことが難しい。このほかにもシンプルだけれども、実効が難しいことが、兵法の原理原則として挙げられている。

    中国ならではの国民性がゆえに、智将が現れた、ということを感じるエピソードもいっぱいで、実に面白かった。

  • いかにして敵を油断させ、判断をまどわすか。
    作戦行動の根本は、敵をあざむくことである。
    したたかな駆け引きだといってよい。

    「だます」のはまったく卑怯なことではない。
    敵の手薄につけ込み、敵の意表をつく。
    常識の裏をかき、相手の盲点をつくこと。

    致命的な痛手をこうむって勝つより、余力を残して負けよ。
    戦争は勝つことが大事であるが、泥沼化はさけなければならない。

    「ツキ」がめぐってくるのを焦らず待て。
    今は逆境にあるが、いずれまたツキがめぐってくるはずだと
    、自分にいいきかせることができる。

    「孫子」の兵法の大前提は、
    一、戦わずして勝つ
    一、勝算なきは戦わず

    相手を窮地に追い込んでも、必ず逃げ道を開けておけ。
    相手を完全包囲して立つ瀬のない状態に追いつめれば、
    「窮鼠、猫を噛む」ような攻撃にある恐れがある。
    そうならないためには、どんな相手に対しても逃げ道ぐらいは開けておいてやったほうがよい。

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著者プロフィール

著述業、中国文学者

「2022年 『世界のビジネスエリートが身につける教養 論語と孫子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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