スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

  • 三笠書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837972396

感想・レビュー・書評

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  • 「何エーカーもの土地を親から譲り受けられるかもしれないが、知識や分別はそうはいかない。金持ちは金を払って自分のために人を働かせることはできても、他人から自分のためになる思慮分別を買い取れはしない」

    「立派な人格ーそれは人生最も気高い宝である。富のように他人から妬まれることもない」

  • だいぶ精神論というか、努力、勤勉、誠実…をこれでもかの事例を元に伝えているけど、その事例がボリューミー過ぎて斜め読み。刺さる人には刺さるんだろうけど。
    人格を磨くことは共感するものの、努力しても実らない人もいるよって思ってしまった。

  • 「アメとムチ」という言葉があるが、この本に書かれている内容は終始読む人に対するハードなムチしかないので、読んでいて少々疲れる。
    心が前向きになって、もうちょっと頑張ってみようかと思った時に、パラパラとページをめくり、目に留まった見出しのセクションを読むくらいがちょうど良いでしょうか。

  • 若い頃に出会っておきたかった

  • ”・最高の教育は日々の生活と仕事の中にある
     人間は、読書ではなく労働によって自己を完成させる。(p.19)
    ・愚物を大人物にかえる「一時間」の差
     毎日一時間でいいから、無為に過ごしている時間を何か有益な目的のために向けてみるがいい。(p.69)
    ★「考えたことや見聞きしたことを書き留めるのは、商人が棚卸をするのと同じだ。それをしないと、自分の店に何が置かれていて何が足りないのか、さっぱりわからないじゃないか」(p.73)
     #名医 ジョン・ハンターの言葉を紹介
    ・「学べ、行なえ、試みよ!」(p.110)
     #ロシアの武将スワローの言葉
    ・ビジネスにおいては、与えられた責任を立派に果たすことが求められる。わずかな仕事でも完璧にやってのけるほうが、その十倍の仕事を中途半端にすませるよりはるかにましだ。(p.141)
    ・ソクラテスもまた「世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ」と語っている。(p.169)
    ・常に困窮すれすれの生活にあえいでいるのは、奴隷の身の上とほとんど変わらない。こういう人間は、自分の行動さえ自分では決められず、へたをすれば他人に束縛され、人のいいなりに動かされてしまう。しかも、まともに社会を見すえる勇気がないから、卑屈にならざるを得ない。(p.173)
    ★知識の価値とは、どれだけ貯えたかではなく、正しい目的のためにどれだけ活用できるかにある。わずかな知識でも、それが正確かつ完璧なものであれば、上っつらの博識より現実的な目的にははるかに役立つ。(p.205)
    ・真の謙虚さとは自分の長所を正当に評価することであり、長所をすべて否定することとは違う。(p.208)
    ★われわれは、自分が「いかにあるべきか」、そして「何をなすべきか」を自分自身で選び取る必要がある。単なる読書にうつつをぬかし、他人の人間像や行動をほめたりけなしたりしてそれで満足というのでは困る。すぐれた知識はそのまま自分の生活に反映し、すぐれた思考はそのまま自分の行動に結びつくはずだ。(p.214)
    ・真の人格者は自尊心に厚く、何よりも自らの品性に重きを置く。しかも、他人に見える品性より、自分にしか見えない品性を大切にする。それは、心の中の鏡に自分が正しく映ることを望んでいるからだ。(p.282)

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    メルマガで紹介するため再読。以下の「言葉のごちそう」を新たにゲット
    ・時間とは消滅するものなり。かくしてその罪はわれらにあり (p.71)
     #オール・ソウルズ・カレッジ日時計に刻まれた言葉
    ・真の雄弁は無言の実践の中にある (p.242)”

  • 譏取イサ譎ゆサ」縺ォ?托シ撰シ蝉ク?Κ繧ょ」イ繧後◆縺昴≧縺ェ縲
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  • 人生は、自分の手でしか開けない!
    「天は自ら助くる者を助く」
    国民一人ひとりの人格の向上こそが、社会の安全と国の進歩の確たる保証となる。
    人生の奥義の9割は、快活な精神と勤勉にある。
    勤勉の中に「ひらめき」あり。信念を持つ。

    最高の「教育」は、日々の生活と仕事の中にある。
    人は、正しい知識が多くなればなるほど自惚れの心が消えて行くもの。
    勝負のカギとなる「持続力」
    「考えてばかりいないで、実践してみる。ただし、忍耐強く正確にやってみること。」
    心に浮かんだ考えや見聞きした事実は、必ず書き留めておく習慣をつける。

    我々を助けるのは、偶然の力ではなく、確固とした目標に向かって粘り強く勤勉に歩んでいこうとする姿勢。
    「向上心に燃えた有能で勤勉な人間には、ここで行き止まりという柵は立てられない」
    どんな分野であれ、成功に必要なのは秀でた才能ではなく決意である。精一杯努力しようとする意志の力である。
    この意味で、活力とは人間の性格の中心をなす力であり、人間それ自身である。
    「世間」という学校に学ぶ。

    自らを方向づける「意志の力」
    意志のあるところ、道は開ける。
    まさしく、真理。心にしみる真実の言葉。
    熱意に包みこまれていく。

    いかなる職業でも、有能な人間になるには次の3つが欠かせない。天性と勉強、そして実践。

    ビジネスマンとしての6つの条件。
    注意力、勤勉、正確さ、手際の良さ、時間厳守、迅速さ。

    第一級では、鋭い直観力、断固たる意志、如才なさが不可欠。節約は心にゆとりを生み、それが気前の良さとなって現れる。自助の精神の最高の表現に他ならない。

    正直が最良の策であるように、寛容と気前の良さもまた人生を生きるための最良の策と言える。
    借金は、災厄である。身の破滅に繋がる。
    お金の力は、過大評価されている。世に役立つ偉大な業績の多くは、財政的には、恵まれない人間によって成し遂げられてきた。

    人生の最大の目的は、人格を強く鍛え上げ
    、可能な限り心身を発展向上させていくことである。
    人間としての義務を果たしていくことこそ、いちばん立派な生き方。

    最高の知的素養は1日の仕事から生まれる。
    「最良の教育とは人が自分自身に与える教育である」 ウォルター・スコット

    自己修養の重要性。
    学校教育は、真の教育のほんの手始めに過ぎず、精神を鍛え勉強の習慣をつけるという意味でのみ価値がある。

    教育には、基礎的な体力や健康づくりと同時に精神を使う習慣を養うことも欠かせない。
    知識の価値とは、どれだけ貯えたかではなく、正しい目的のためにどれだけ活用できるかにある。
    勤勉が習慣になっているか?一心不乱に勉強に取り組んでいるか?

    自己修養においては、決断と機敏さも欠かせない。
    真の謙虚さとは、自分の長所を正当に評価することであり、長所を全て否定することとは違う。
    勉強に耐えられないのは、現代人の心の病である。

    「学問に王道なし」
    学問にも何か安易な道があるに違いないと思いこんでいる。あまり、苦労しないですむような近道を考え出そうとする。結局、われわれは単なる楽しみを教育とはき違えて考えている。着実な努力を嫌う人間が増え、精神力の低下と衰弱が進んでいる。成果が現れるまで辛抱強く待つ必要がある。

    刹那的な知性と本物の知性。
    人間の美徳は、自分の力で精一杯努力して学んだ時に初めて目覚める。興味本位の勉強に浸っている限り、その美徳は永遠に眠り続ける。
    注意深くものごとを観察し、粘り強く努力していく以外に、知恵と理解力を獲得する道はない。

    単なる知識の所有は、知恵や理解力の体得とはまったくの別物である。読書は、耳学問の域を出ない。
    それに反して、現実生活から得た経験は、真の知恵となる。わずかな知恵でさえ、膨大な量の耳学問よりはるかに値打ちが高い。

    すぐれた書物は、確かに有益で学ぶべき点が多い。だが、それも精神を磨き上げる方法の一つに過ぎない。人格の形成には、むしろ実地に体験したり、素晴らしい手本に学んだりする方が効果が大きい。
    真の教育の目的とは、知力を高め、有意義な人生を送れるよう努めること。知識は、人生の高い目的をより有効に追求するための活力源でなければならない。

    実践的な知恵は、自己修養と克己心を通じてのみ得られる。両者の根底には、自尊心が横たわっている。希望も自尊心から生まれる。希望は、力の伴侶であり、成功の母である。

    フィクションにばかり感動していると、現実に対してしだいに無感覚になってしまう。
    我々は、成功ではなく失敗からむしろ多くのことを学ぶ。「何を行うべきか」に気づくのは、「何を行ってはいけないか」を悟るときである。過ちを犯さなければ、いつまでたってもそこに気づくことが出来ない。

    人生というのは、一歩踏み出すまで、自分に何ができるかは分からない。
    忍耐と努力という資質を磨き上げる。
     ー 忍耐と努力こそがすぐれた人格形成にいちばん大切な要素である。

    家庭は、社会の結晶であり、国民性の核を成している。
    「人格」は、一生通用する唯一の宝である。
    「行動でも思考でも反復こそが力である」
    良い習慣を培えば、人格も立派に磨き上げられる。
    人に対する思いやりは、万物に生気を与える日光のように無言の影響力をもっている。
    真の勇気とやさしさは、共に手を携えて進んでいく。勇敢な人間は、度量が広く寛大である。
    自己実現の方法は、勤勉、正直、感謝以外にない。

  • 1

  • 勤勉・正直・感謝。これが訳者の行き着いた結論です。

    1.この本を一言で表すと?
    ・自己啓発の原典。すべては自分の意志による。すべては自分の責任。

    2.よかった点を3〜5つ
    ・実際の仕事を学びながら人間性を学び、克己心を養うことができれば人は正しい規律をみにつけ・・(p18)
    →人は仕事で磨かれる。行動、実体験が知識を上回る。

    ・意思のあるとこと道は開ける(p110)
    →できないことはないとまで言い切っているところがすごい。

    ・中身を完全にマスターするまでは、その本を読破したことと考えるな(p126)
    →多読すると、行動まで至らないことが多い。読書スタイルを考え直す必要あるかも。

    ・勤勉、倹約、節制、誠実(p170)
    →精神面、人間性を高めることからしか、成功はできない。

    ・節約とはつまるところ、家事万端を秩序正しく管理することである。(p173)
     →節約には精神面も非常に大事ということ。

    ・下ばかり見ていては、人は大志を抱けない(p215)
     →自分自身すぐに落ち込むことが多い。それでも上を見続ける精神力が必要。

    2.参考にならなかった所(つっこみ所)
    ・万巻の書物を読もうとも人格を高める役にもたたない(p212)
      →読み方次第で高められるのでは?この本自体の否定にもならないか?
    ・災害時には共助の精神も必要?

    3.実践してみようとおもうこと
    ・働いて、働いて、働く
    ・勉強、勉強、勉強
     →何を勉強するのか目標を定める

    4.聞いてみたいこと
    ・みなさんは何を勉強していますか
    ・人生の師、人生の友、人生の書にめぐりあっていますか

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著者プロフィール

1812年スコットランド生まれ。イギリスの著述家。代表作に『自助論』『人格論』『義務論』など多数。1904年没。

「2020年 『(新装版)自分を動かせ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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