バナタイム

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  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838714148

作品紹介・あらすじ

じわっと押しよせる幸福感が人生をかけがえのないものに変える…。人生最大のターニングポイントを迎えた著者の深い考察とさりげなくも力強いメッセージが満載。心にしみる新生ばななのエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 小説は何冊か読みましたが、エッセイは初めてでした。
    ほんわりと優しく、自分の周りにも目を向ければ小さくても幸せがいっぱい転がってるんじゃないかという気持ちになりました。
    読んで良かったです!

  • よしもとばななさんの、本としては初読。著名なエッセイストさんだとはもちろん知ってるし、何なら教科書にも載っていたけれど、当時から何故か苦手だった。当時のダブルスコアの年齢になり、久々に彼女の文体に触れて苦手の理由が掴めた。個人としての性格が、そこはかとなく漂う甘えが、合わない。
    でも歳を取るってやはり偉大なことで、彼女が私と違うからこそ、彼女の視点で書かれたことに興味が(ある程度は)持てるのだと気付いた。何なら人生の一部に同じものを見てる気までした。性格合わないと感じる人も同じように感じるんだって、実はすごく平和で素敵な体験。何故なら大概、自分の好きな人や付き合いの長い友達さえ、同じものを同じように感じることの方が少ないから。表層が合わなくても深層で合うなら、結局は似ているのかもしれないな、なんて思った。

  • 改めて、自分が思う綺麗なモノとヒトに囲まれて過ごそうと思えた。
    あと、旅したいな!

  • .

  • 読んでいると高知県やシチリアに行きたくなった。
    ばななさんの温かい人、夕焼けの偉大さ、海の恵みを求める心に共感した。
    相手の幸せを想う温かさは言葉にせずとも人を救い、相手を妬む卑しさは空間を濁らせ心の綺麗な人を遠ざけてしまう。

  • 雑誌『GINZA』に2000年11月から2002年10月に連載されたエッセイを加筆修正したものだそうで、この2年間の執筆中ばななさんは失恋、結婚、妊娠という人生の転換期にいらっしゃったようですね。幸せというのはどんなところにも待っている。無理に前向きに考えなくても意外なところでいろいろなことが楽しく思えたりするものだというとこが印象に残りました。
    「片思いのメカニズム」はその通りで正論だとは思うけど、それを言われたら身も蓋もないと思ったのは私だけでしょうか?恋愛話に関しては、恋愛下手とかモテないとか片思いしてる人にはばななさんのお話しはキツくないか?と思うのですが…。(?)
    奈良のスーパー銭湯でのエピソードではえらくばななさんが憤慨していたけど、入れ墨の人入浴お断りと書いてあるのに入った方が悪いと思うし、その銭湯の言い分もあったかもしれないし、どうなのかな??とちょっともやっとしました。
    ローマの「金の茶碗」というお店のエスプレッソとカプチーノ、飲んでみたいものですね。美味しそう。

  • 2002年に本になった、よしもとばななさんのエッセイ。5年間同棲していたパートナーと別れ、他の人と結婚したくだりが、とにかく読んでいて辛くて悲しかった。好きな人とさよならを決めるという生々しい辛さが迫ってくるようだった。数日で彼女のエッセイを3冊読んで、私は彼女の小説は大好きだけどエッセイは好きじゃないと気づいた。砕けた口調となんでも知ってるみたいな上から目線、断定的な感じがすごく鼻につく。スーパー銭湯で刺青ばれて云々の話、一見すると災難だったな、だけど、言葉に力がある人がそこまで言ってもいいのかな。

  • 一気に読みました。思ったことを思った通りに、文章におこせる人、という印象を持ちました。他のも読みたくなるし、また読み直したくなる本だとも思いました。


    イタリアの友人の意識やもてなしの話が特に印象的。どんな場所でも豊かな気持ちでいられるような、そんな場を私も面倒がらずに作れるようになりたいなぁ。

  • よしもとばななの勘のよさというか、センスは素晴らしいなぁと思う。

    私にとってのよしもとばななは、繊細な心の色を描いてくれて、気づいてはいるんだけど心にもとめないようなひとや自然への気づきを教えてくれる、そんな存在なんだよなぁ。しかも意外とお酒を飲みまくったりハードに楽しく生きているようだとも思っている。

    (リアルタイムな認識ではなく、拾い読みした小説やエッセイから構成された私の中での「よしもとばなな」の今現在の認識地点がこれ)

    村上春樹を読んだのときにも思ったけれど、読んでる
    人に「自分はスペシャルな存在なんだな。」と思わせてくれるような書き方をしてくれると思う。

    自分が人とは違う存在なんだと思うときは、人より早く走れたとか、人より売上を出したとか、そういうときでなく、むしろうまく言葉にできないような高揚感とか違和感だとかを感じたときだと思う。人の感じかたなんてそれぞれだから、そういう言葉ってなかなか上手く言葉で共有できない。そういう気持ちをよしもとばななはさらっと上手くまとめてするっと目の前に出してくれる。そういうのを見るとすーごく嬉しい気持ちになる。この作品と出会えてよかったなぁと思うし、自分の感じ方を認めてもらえたような感じがするから。

    そのさらっとまとめてするっと目の前に出す、というお手並みが、村上春樹とよしもとばななはぱっと見似ているようでその心は結構違うように思う。。うまくいえないけど。

  • (「BOOK」データベースより)
    じわっと押しよせる幸福感が人生をかけがえのないものに変える…。人生最大のターニングポイントを迎えた著者の深い考察とさりげなくも力強いメッセージが満載。心にしみる新生ばななのエッセイ集。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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