三年身籠る

著者 :
  • マガジンハウス
3.20
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本棚登録 : 63
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838714681

感想・レビュー・書評

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  • 妊娠したまま子どもがお腹の中で成長し続けて産まれてこない冬子、それに不安になる夫の徹、冬子とは正反対な妹の緑子、その彼氏の海くんの物語。突拍子もない設定だけど、現実とファンタジーの間を上手く突いていて、面白かった。

  • 女の家系に生まれた女たちと、そこに横糸のように絡む男たち。
    それぞれのキャラクターに強烈な個性がある。没個性のように見えるのもまた個性である。彼らの心の動きが一般的な感覚をもつ人には理解できないかもしれないが、私にはわかるような気がした。
    なぜかぐいぐい読み進めてしまった、そんな一冊だった。

    愛とは何なのか、夫婦とは、恋人とは、男女とは何なのか。

  • 3年妊娠するってどういうことなのか分からなかったけど、そのまま育つとは驚いた。
    冬子も緑子もどこか人との関係が作れなくて、でもこの妊娠で一歩進めたみたい。
    なんか長かったけど、最後よかった

  • 登場人物全てが好きになれない。よく最後まで読んだもんだ。

  • 好きです。女性とはなんぞや、に答えてくれる本。

  • 読後、これと言って得るものはなかった、という感想ではあるのですがまあこういう小説嫌いではないです。
    二人の姉妹を中心の目線で描かれる訳なんですが。
    内容が別に三年身籠るのをメインに据えて居る訳ではないような気がするので(だって妹にとってはそこまで姉ちゃんが長いこと妊娠してるのよりも自分の恋愛事情のほうが忙しそうだし)一寸首を捻るタイトルだったかな、と思います。
    しかし冒頭、明らかに妊娠した所為でモノが食べれなくなっていたのに、好き嫌いがついに私にも!というぶっとんだ思考回路にはびっくりしました。
    母親にそのことを報告して漸く発覚するとは…。
    作中、妊娠しているおねえちゃんの方が徐々に人間らしくなっていってそれはよかったなー、と思います。
    こういう小説なんで結局何を要因として3年身籠る事になったのか、というのに対して非常に医学的には述べられないんですよね!
    その辺り捏造でもなんでもいいからお医者さんから何か聞きたかったなー。
    結局は母親と、お腹の中に居た子どもの意志とかそういうのでいいのかなあ、というかんじです。
    個人的には小山田くんがものすごい好きです。頭可笑しいわ此の子…。

  • 文芸誤報記載

  • 2008.3/23-26
     なかなかうまれてこないこども。眠くなるような、話。

  • おとぎばなしのような本。たんたんとした文章なのに、女性の強さや怖さをすごく感じる。
    (070912)

  • 海くんと緑子の恋の話がせつない。

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著者プロフィール

1973年東京生まれ。女優、映画監督、脚本家、作家。多摩美術大学在学中の97年、斎藤久志監督の映画「フレンチドレッシング」で女優デビュー(毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を受賞)。その後、「大いなる幻影」(監督:黒沢清)、「BULLET BALLET」(監督:塚本晋也)、「金髪の草原」(監督:犬童一心)「さゞなみ」(監督:長尾直樹)「『また、必ず会おう』と誰もが言った。」(監督:古厩智之)などに出演。その他の出演映画に「いたいふたり」「透光の樹」「血と骨」「それでもボクはやってない」「Sweet Rain 死神の精度」「ゲゲゲの女房」などがある。2006年「三年身籠る」で長篇映画監督・脚本家デビュー(高崎映画祭・若手監督グランプリ受賞)。映画の進行と同時に、同名の長篇小説を書き下ろし、小説家デビューも果たす。

「2018年 『彼女たちがやったこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

唯野未歩子の作品

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