世界から猫が消えたなら

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838725021

作品紹介・あらすじ

僕の葬式。僕の枕元に集まる人はどんな人たちだろうか。かつての友達、かつての恋人、親戚、教師、同僚たち。そのなかで僕の死を心から悲しんでくれる人は、何人いるのだろうか。僕と猫と陽気な悪魔の7日間の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物が少なく、主人公の心情描写がとても多かった。気になる最後だったけど、ここで終わらすのが良いところだとも感じた。

  • 死を宣告された主人公の前に悪魔が現れる。その悪魔は「何か世界のものを一つ消す代わりにお前の命を1日伸ばしてやろう」と告げる。1週間の間1日ずつ周りのものが消えていく中で、大切な思い出やものがあるからこそ美しい世界といったものを痛感していく。最後は隔絶していた父との蟠りが解け、心理的に父に近づいていく様子が見なりに現れていった。

    個人的に当たり前のものが無くなったときに自分だったらどうするのか、家族への接し方という点で私自身を重ね合わせて考えることができた面白い作品だった。

  • 猫は好きじゃけど、実は猫アレルギーですw

    ってな事で川村元気の『世界から猫が消えたなら』

    体調不良かと思い病院で診察すると、脳腫瘍のステージ4と診断される主人公。

    余命長くて半年、ともすれば一週間も危ういという……。

    絶望に襲われながら家に帰ると、やたら明るい自分自身にそっくりな悪魔と名乗る者が居るw

    その悪魔に寿命が延ばせる取引を持ち掛けられる。

    この世界から一つ何かを消すと、その代わりに1日の命を得る事が出来ると言う。

    その消す物は悪魔の気まぐれで決めていくんじゃけど……。

    人間は色んな物や事によって不自由な枠組みの中で安心を得ている。

    便利に成ってるはずなのに不自由に生きて安心感を得ている

    そして猫から教えられる家族愛と言うかw

    ユーモア有り、考えさせられる事も有り、猫をギュとしたくなるお話じゃったなぁ♪

    2016年13冊目

  • 泣けた。面白かったかと聞かれると難しいが、良い本だとは思う。「便利は不自由」この言葉には共感しかない。

  • 自分の命と引き換えに…私だったら何消すかなぁ…
    消さない勇気持てるかな…

  • 家族の感動物語、ラストはもうちょい全部書いてほしかった。

  • 『 人は思うだけで幸せにも不幸せにもなれる』…なかなかその域には達せず。。
    『母さんは自分が旅に行きたいわけじゃなかった…父親と仲直りして欲しかっただけだった』ここら辺から泣く (/_;)

  •  さえない一人暮らしの若者のところに、急に陽気な悪魔が表れて若者の生活を変えてゆく、大切なことに気づかせてゆくという展開は、昔読んだ「夢をかなえる象」の物語と似ているところがあると思った(悪魔か神様かという大きな違いはあるのだが)。自己啓発本というわけではなくて読みやすい本なのだが、何を言いたかったのかというとわかったようなわからないような。

  • 主役は猫でなく、余命いくばくもない30歳の僕。
    悪魔に出会い、世界から1つ物を消すことで1日の時間をもらう。自分の周りから大切だと思っていた物が1個ずつ消えていく。消えるものと一つ一つ向き合うことで、生きてきた日々も振り返り、大切なものや事に気づいていく。
    一つ物を得ると一つ失う。貪欲にすべてを得てはいけない。
    命と引き換えに、本当に大切なものを知ったということなんかな?
    よくわからなかった。映画、みてみようと思う

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00494167

    僕は生きるために、
    消すことを決めた。
    今日もし突然、
    チョコレートが消えたなら
    電話が消えたなら
    映画が消えたなら
    時計が消えたなら
    猫が消えたら
    そして
    僕が消えたなら
    世界はどう変化し、人は何を得て、何を失うのか
    30歳郵便配達員。余命あとわずか。
    陽気な悪魔が僕の周りにあるものと引き換えに1日の命を与える。
    僕と猫と陽気な悪魔の摩訶不思議な7日間がはじまった―――
    消してみることで、価値が生まれる。
    失うことで、大切さが分かる。
    感動的、人生哲学エンタテインメント。(出版社HPより)

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著者プロフィール

かわむら・げんき
1979年、横浜生まれ。
上智大学新聞学科卒業後、『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』『君の名は。』などの映画を製作。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、’11年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。’12年に初の小説『世界から猫が消えたなら』を発表。同書は本屋大賞にノミネートされ、佐藤健主演で映画化、小野大輔主演でオーディオブック化された。2作目の小説にあたる本作品『億男』も本屋対象にノミネートされ、佐藤健、高橋一生出演で映画化、’18年10月公開予定。他の作品にアートディレクター・佐野研二郎との共著の絵本『ティニー ふうせんいぬものがたり』、イラストレーター・益子悠紀と共著の絵本『ムーム』、イラストレーター・サカモトリョウと共著の絵本『パティシエのモンスター』、対談集『仕事。』『理系に学ぶ。』『超企画会議』。最新小説は『四月になれば彼女は』。


「2018年 『億男 オーディオブック付き スペシャル・エディション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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