- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784838725571
作品紹介・あらすじ
元祖草食系男子・太宰治のピュアで珠玉の名言を恋愛というフィルターで集めました。
これは恋愛に成功するための太宰治からのコトバのプレゼント。数々の太宰作品を読みこんだ著者が、66のコトバを厳選。コトバはすべてキーワードを伏せたマスキング方式なのでミステリータッチで謎解きしていけば、永遠に残されるべき恋愛の名言が頭とカラダにしみ込んで、たちまち恋愛体質になれる!いままでになかった名言集の登場です。自らの恋愛体験をもとに編み込んだ太宰治のコトバが、今の時代にこそ生き生きとリアルに迫り、あなたの恋を磨きます。
感想・レビュー・書評
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太宰のなかでも、人間は「恋と革命をするために生まれてきた」といったのは有名な言葉です。東大在学中に「革命」的生き方に関与するも挫折して、恋に生きるべく小説家になります。実生活の恋愛経験を活かし作品化し自作自演してそのままを生きたといった感じだ。
恋愛の達人(太宰自身なのと)作品群のなかから、恋愛にまつわる言葉を紹介したものである。
例えば、
「恋をはじめると、とて○○が身にしみて来ますね。あれがコイのヤマイの一ばんたしかな兆候だと思います。」 『トカトントン』
この○○に入る文字は、という解説が付いている。答えは音楽です。ゆくわかる言葉です。音楽ばっかりボッ〜と聞いていたりしてたらその人はきっと恋してるんですね。
それともう一つ
「恋は○○○○に依らぬものだ。」
『チャンス』
○○○○とはチャンスです。どういう意味かというと、チャンスがあってモノにしたとか思うかもしれないけど、実は運命が、引き寄せた結果だといってるんです。う〜ん、そうなんですか、だね。こんな感じな格言ぽいものが66あります。どれも太宰らしいものでした。よっ、色男!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
太宰の言葉をピックアップし、それに対しての解説がなされています。
「いつでもどんな時でもオシャレをする。いつ運命の人に出会えるかわからないもの」
「頼れる男を育てるのも女の母性」
太宰は、プレイボーイでありながら、何度恋愛しても、擦れずに、純粋に、そして生真面目に、愛や恋に向き合った男。
「愛することはいのちがけだよ」
以前、ここにあげたはずなのだけど、消えていた。霞に巻かれたように、言葉の力が消えていた。
38歳で自ら命をたった太宰治
太宰の恋愛は、嫌だ嫌だと言いながら、実は、大好物。さながら、饅頭怖いのようで。弱い男、自信がないからこそ、女は守りたくなる。そして、太宰自身はというと、その自信のなさを本気にするようなら、失望するほどきざなんだなぁ。
男というものは弱い、弱そうで強い、女次第なのだ。そして、強がってみせているだけで、男って本当は弱いものなのだ。弱くたってカッコ良ければいいだろう。
いろんなこと、考えさせられたなぁ。太宰治、カッコいいです。 -
太宰治の小説は、面白い。
するすると読めてしまう。
だから、一文ずつに気をとめることなく、読み飛ばしてしまっていた。
俗っぽいタイトルだが、
こうやって一文を切り出して解説してもらうと、
ひとつひとつが心に沁みる。
速読に慣れてしまった私に、小説の読み方を教え直してくれるような本だった。 -
帯文:”元祖・草食系モテ男が、今、あなたの恋を磨く!”
contents:まえがきにかえて、chapter 1 恋の正体を知っていますか~恋に効くコトバ~、chapter 2 恋と愛はどう違う~愛を感じるコトバ~、chapter 3 女はダメな男が好き~モテ男を讃えるコトバ~、chapter 4 男とは女とは~男と女のコトバ・本音とたてまえ~、…他 -
1/3
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解説を読むなら直接太宰作品を読んで色々感じたいと思った。最近太宰全然読んでないなぁ….一時期ものすごくハマったんだけど。
14/03/26 -
13/11/30 東北のタラシのコトバ集。
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恋をはじめると、とても○○が身にしみて来ますね。あれがコイのヤマイの一バンたしかな兆候だと思います。-『トカトントン』より。○○に入るコトバは何でしょう?読み継がれ続ける作家、太宰が残した恋愛に効くコトバ、愛を感じるコトバの数々。○○の正解を想像しながら、恋に生きた男、太宰が生み出した作品のエッセンスを味わってみましょう。↑答えはP.15にあります。