- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784838725762
作品紹介・あらすじ
2005年に出版した自伝で、17歳のときにHIV感染したこと、34歳のときに心臓移植を行ったことを告白した女優、シャルロット・ヴァランドレイ。出版から一ヶ月後、彼女は匿名の手紙を受け取る。「私はあなたのなかで鼓動する心臓を知っています。その心臓を愛していました……」。一見、馬鹿げた言葉に、彼女はショックを受け、混乱する。なぜならそのとき彼女は、しつこい悪夢と、デジャヴとしかいいようのない感覚、自分の内面の驚くべき変化に見舞われていたからだった。評判の占い師、恋人になった心臓医、理性的な精神分析医、守秘義務に凝り固まる医学教授……。多くの人に救いの糸口を求め行動する彼女だったが、彼女の“見知らぬ心臓”は次々にミステリアスな事件を引き起こす。そして明かされる驚愕の真実とは!?
1986年、第36回ベルリン国際映画祭女優を賞受賞した著者による衝撃のミステリアス・ノンフィクション。フランス本国で35万部、世界15カ国で翻訳化された話題作。
感想・レビュー・書評
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嘘のような実話。
つらい境遇にあったとしても、いくつになっても子供がいても自由に恋愛ができることが、人生を楽しいものにしてくれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
心臓移植した著者(女優)が細胞(臓器)の記憶を悪夢で見るというノンフィクション。
☆本当か?心臓自体が記憶を持つなんてね? -
HIVを患い薬の影響で、心臓がやられてしまう。心臓移植したドナーの記憶が、自分自身に降りかかる。知らない既視感に翻弄され、事故死の瞬間や、子供の消失感など、悪夢に悩む。周りには信じて貰えず困り果てる。一気に最後まで読ませる。
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心臓の記憶に振り回されながらも、自分の意志を貫いていく彼女の生き方がかっこよく思えました。
臓器移植の制度を考えさせられる一冊たです。 -
「臓器は感情を記憶する」のコピーにひかれて読んだ。HIV感染者で心臓移植者。そして私も娘も同世代だったという近さ。FBもやってるそうだが個人ページは見つからなかったな。
女優さんが書いたノンフィクションなんだけど、途中からこの人ほんとに書いたの?というくらいにストーリーの書き方上手。
精神分析医や占い師も出てきて、その会話もなんかリアルと言うか、詳しいというか、関心しちゃう。
内容はもちろんとても神秘的なんだけど、人生ってそういうもんなんだな、なんて思えたり -
20130826
20130902