世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本 ~トップIT企業のPMとして就職する方法~

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839951771

作品紹介・あらすじ

IT系トップ企業のプロダクトマネジメント職に就く方法を詳しく解説。プロダクトマネジャー(PM)職に就くために必要な経験とその活かし方、面接対策をマスター。見積り・行動・ケース・技術に関する質問とその答え方。自分の「売り込み方」を取り上げます。

感想・レビュー・書評

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  • ■プロダクトマネジメントに関する誤解
    1.プロダクトマネジャーは、プロジェクトマネジャーである
    2.プロダクトマネジャーは、マーケティングに所属している
    3.新卒ではプロダクトマネジャーになれない
    4.プロダクトマネジャーは、仕様を書きさせすればよい
    5.プロダクトマネジャーは、会議を設定するだけだ
    6.PMは、顧客が望む通りのものを作らなければならない
    7.PMが期限を設定する
    8.プロダクトマネジャーは上司である
    9.遂行するよりも、アイディアが大切だ
    10.「それは私の仕事じゃない」と言ってもかまわない

    ■PMに求められるもの
    「物事を成し遂げられる、賢い人」
    ・適切な決定を下せるという信頼に値する人物か?
    ・あらゆる障害を乗り越えて優れた製品を提供できるか?

    ■顧客本位
     顧客本位で考えることは、エンジニアリングからプロダクトマネジメントに転身する際に身につけるべき最も大切なことです。エンジニアや開発者は重要なスキルのほとんどを仕事で身につけられますが、顧客本位であることは良いPMを定義する特徴のひとつです。良いアイディアを思いつくだけではなく、ターゲットとなる人々、その人たちの期待や夢、ニーズについて、そしてそれらがあなたや社内の人たちの考えとどう違うかについて、しつこいほどに考えるということです。
     顧客本位の姿勢を身につける方法のひとつは、現在、あなたのプロダクトを使っている顧客と話すことです。次回の顧客訪問に同行させてもらうように、PMやセールスチームに頼んでみましょう。たいていの場合、喜んでエンジニアを同行させてくれます。機能について質問を受けたり顧客が何を必要としているかを耳にしたりしたら、それをもう少し掘り下げて、そこに動機が隠れていないかどうか考えてみてください。これは基本的に、顧客の要求に対する根本原因解析です。
     直接、顧客を訪問することができないなら、カスタマーサポートのチケットを読んだり、あるいはボランティアでそれに回答したりすることもできます。顧客の立場で考えて顧客が抱えている問題を解決することは、顧客に共感する考え方を育てるのに役立ちます。
     あなたが作っている機能に関するユーザーのシナリオを物語のように書いてみるのも、顧客本位の姿勢を育

    ■ブランドン・ブレイ(Microsoftのプリンシパルグループプログラムマネジャー)
    ・すべての方に言いたいのは、PMは顧客に関するエキスパートであるということです。
    ・私が面接を担当するときチェックすることは、何につけても、熱意です。自由な時間を費やして学ぼうと思うほど、仕事が好きで気にかけていますか?

    ■PMのスキル
    ・テクノロジーに対する熱意
    ・主導権
    ・リーダーシップ
    ・影響力
    ・技術的なスキル
    ・細部に気を配ること

    ■イアン・マクアリスター:上位1%のPMvs.上位10%
    ・大きく考える
    ・伝える
    ・単純化する
    ・優先順位を付ける
    ・予測し測定する
    ・実行する
    ・技術的なトレードオフを理解する
    ・良いデザインを理解する
    ・効果的なコピーを書く

    ■アダム・ナッシュ:優れたプロダクトリーダーになる
    責務1:プロダクトの戦略
    責務2:優先順位付け
    責務3:実行
    →ことを起こす

    ■サチン・レキー:優れたプロダクトのロードマップを考える
    ・これまでの使用状況について、評価基準を分析する
    ・ユーザーにインタビューをして、困っていることを理解する
    ・顧客からのフィードバックやサポートのリクエストをまとめる
    ・競合をよく観察する
    ・組織内の革新を商品化する
    ・対象となる層を調査して、機能の優先順位を知る

    ■ケン・ノートン:プロダクトマネージャーを雇用する方法
    1.賢い人を雇う
    2.技術的なバックグラウンドがしっかりしている
    3.プロダクトに対する「蜘蛛の巣のように細かい」直感と創造力
    ・面接官のプロダクトについて、私が懸念していることを挙げてもらう
    ・私のプロダクトについて、何か新しいことを指摘してもらう
    ・何か新しいこと、興味深いことに私の意識を向けてもらう
    【プロダクトに対する直感を判断するのに適した出題】
    ・あなたが最近出会った、優れたプロダクトについて話してください。なぜそれが気に入ったのですか?ところで、候補者が面接で私のプロダクトのひとつを挙げたときはびっくりしました。Yahooで誰を雇うか苦労していたときに、最近出会った最もクールなプロダクトはYahoo!Goodgriefだと言ってくれたのです]
    ・[プロダクト名]が成功した要因は何ですか?[私はいつも、iPodやeBayのような人気のプロダクトを選びます。さまざまなものがひしめく市場で、顧客を上手に獲得したプロダクトです]
    ・私のプロダクトについて好きでないところはどこですか?あなたならどのように改善しますか?
    ・この1年以内に、私たちはどんな問題に遭遇するでしょうか?2年では?10年では?
    ・プロダクトのデザインが優れているかどうかを、あなたはどのようにして判断しますか?
    ・あなたがこれまで考えた中で最高のアイディアをひとつ挙げるとすると、何ですか?
    ・最悪だったものをひとつ挙げるとすると?
    ・プロダクトを出荷するために工程を減らさなくてはならないとき、そのことをあなたはどうやって知りますか?
    ・ユーザーインターフェイスのデザインについてあなたが学んだのはどんなことですか?
    ・作るべきではないということを、どのようにして決断しますか?
    ・あなたがしてしまった、プロダクトの最も大きな誤りは何ですか?
    ・プロダクトマネジメントのどんな面がもっともつまらないと思いますか?それはなぜですか?
    ・プロダクトマネジメントのどんな面がもっともつまらないと思いますか?それはなぜですか?
    ・あなたは自分をクリエイティブだと思いますか?

    4.これまで身につけてきたリーダーシップ
    【質問】
    ・コンセンサスは、常に良いことでしょうか?
    ・マネジメントとリーダーシップの違いは何ですか?
    ・あなたが一緒に働きたいのはどういう人ですか?
    ・一緒に働くのが難しいと思ったのはどういう人でしたか?
    ・チームがうまくやっていけなかったときのことを話してください。なぜそうなったのだと思いますか?そこから何を学びましたか?
    ・チームにスケジュールを守ってもらうためにどうしますか?
    ・ほかの人がどんなことをしたら、あなたはその人を信用しなくなりますか?
    ・業務の違う人たちに対しては、それぞれ違うマネジメントの方法をとりますか?もしそうだとしたら、どうやって?
    ・ノーを言うことについて、これまでにどんなことを学びましたか?
    ・プロダクトの出荷に関して最終的な責任を持つのは誰ですか?
    ・チームがあなたをがっかりさせ、あなたが責任をとらなくてはならなかった場面を経験したことがありますか?
    ・ここ数年間で、誤りに対するあなたの寛容さはどのように変化しましたか?
    ・良いニュースと悪いニュース、どちらを先に聞きたいですか?
    ・人を雇用する場合、あなたはどのようにアプローチしますか?
    ・チームがうまくやっていけなかったときのことを話してください。なぜそうなったのだと思いますか?から何を学びましたか??そこ
    ・チームにスケジュールを守ってもらうためにどうしますか?
    ・ほかの人がどんなことをしたら、あなたはその人を信用しなくなりますか?
    ・業務の違う人たちに対しては、それぞれ違うマネジメントの方法をとりますか?もしそうだとしたら、どうやって?
    ・ノーを言うことについて、これまでにどんなことを学びましたか?
    ・プロダクトの出荷に関して最終的な責任を持つのは誰ですか?
    ・チームがあなたをがっかりさせ、あなたが責任をとらなくてはならなかった場面を経験したことがありますか?
    ・ここ数年間で、誤りに対するあなたの寛容さはどのように変化しましたか?
    ・良いニュースと悪いニュース、どちらを先に聞きたいですか?
    ・人を雇用する場合、あなたはどのようにアプローチしますか?

    5.複数の考え方を導く能力
    ・セールスと一緒に仕事をしてどんなことを学びましたか?
    ・顧客と接する際に最も良い方法は何でしょうか?
    ・マーケティングを動かすものは何ですか?
    ・デザインが正しい方向であるかどうかを、どのようにして判断しますか?
    ・プロダクトマネジャーは、ビジネス開発をどのようにサポートすべきですか?
    ・上司との間に良い関係を築くために、これまで学んできたことは何ですか?
    ・エグゼクティブと連携するための最も良い方法は何ですか?

    6.何かを出荷した経験のある人を求める

  • ・P25から始まるChapter3には、企業(ex. GAFAM)ごとに異なる以下の点などが列挙されており、面白い。
    - PdMへ求められること
    - 企業文化、風土
    - 採用の傾向

  • IT企業でのPMについて知るための導入本

  • PMのキャリアを考えたくて購入。
    PMとは、求められるスキル、各会社によって異なるPMが序盤に具体的に記載されていて、PMとは何か、自分にどういったスキルが必要かを理解するには大変参考になった。
    1/3を過ぎた所から、職務経歴書の書き方など就活向けの内容が含まれており、いざ転職を検討する際に改めて参考にしたい。

  • 最初、本書を手に取ったとき、「あ、プロジェクトマネージャーじゃないんだ」ということに気がついた。プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャー。似ている言葉だけど本書の中では、

    プロジェクトマネージャーの主な仕事はスケジューリングと調整です。プロジェクトに対する要求の取りまとめに責任を負うこともありますが、要求を特定したり選択したりする際に意見をいうことはあまりありません。

    という風にその違いを述べている(P20)。

    そういうふうに漠然とした言葉の定義はあるにしても、様々な企業でプロダクトマネージャーに求められることがそれぞれ違うことに驚いた。多種多様でそれぞれの企業の規模や文化によってこうも違うのかと驚きを持って読み進めた。

    7章からはプロダクトマネージャーとして採用されるために様々な点での対策を記している。レジュメの書き方から企業研究、面接時にあるであろう各種質問への考え方や答え方など。非常に詳細にかかれていて、プロダクトマネージャーを目指さなくても良い対策になるのではと思いながら読み進めることができた。

  • -「PMになるためには」みたいな趣旨の内容だけど、前半の「PMとは」みたいなとこがこの本の中で結局一番価値のあるところなのかもしれない。
    -各大手IT企業のPMの役割の違いとか求められることの違いとかを知れるのは面白かった。
    -自分でもGoogleで、GREEで、今のHWスタートアップでみる役割の違いというのは体感してきているからこそ、PMっていうのは場合によって、会社によって、プロダクトによって、柔軟に役割を変えていくものなんだなというのを再認識した。
    -そういう意味でも今後10年後20年後のPMのあり方、それこそAIとかがめっちゃ働き方を変えているだろう世界において、PMの役割がどうなるかってのはすごく面白そう。
    -後半のレジュメの書き方とかインタビューの対策とかはぶっちゃけ全部スキップしてしまった。

    「このことを覚えておいてください。PMはいなくてもいいのです。長い目で見ればプロダクトマネジメントが成否を分けますが、あなたはそのことを証明しなくてはなりません。」

    「PMは顧客に関するエキスパートであるということです。これは開発者やテスターとの大きな違いです。ExcelのPMは、人々がExcelでどんなことをするかということについてのエキスパートでなくてはなりません。ユーザーは金融アナリストかもしれないし、そうでなくてもおそらく数字を大量に処理する人たちでしょう。Excelの開発者は金融アナリストを理解する必要はありませんが、PMは理解する必要があります。」

  • 就活本?あまり響かなかった。
    事例が多い点はよかった。

  • 数少ないプロダクトマネージャにフォーカスした本。

  • 前半のGoogle, Facebook, Amazon, Appleと各社のプロダクトマネージャーによる求められるスペックやAirbnb,Venmo, Asanaといったこれからのスタートアップでもとめられている事項にも紹介されているのがとても参考になりました。

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著者プロフィール

Gayle Laakmann McDowel(ゲイル・L・マクダウェル)はソフトウェアエンジニアとして、マイクロソフト、アップル、グーグルに勤務した経験を持つ。特にグーグルでは主任面接官の1人として採用委員会のメンバーを務めた。著者自身の面接官・志願者としての豊富な経験を元にCareerCup.comを設立し、有名企業による数千もの面接問題のデータベースやコーディング面接に関するアドバイスのためのフォーラムを提供している。
ペンシルベニア大学でコンピュータサイエンス、ウォートンスクールでMBAの学士・修士号を取得。カリフォルニア州パロアルト在住。夫、2人の息子、犬およびコンピュータ科学の本と共に暮らし、また毎日コーディングを行っている。

「2016年 『世界で闘うプログラミング力を鍛える本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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