神様の用心棒 ~うさぎは玄夜に跳ねる (マイナビ出版ファン文庫)

著者 :
  • マイナビ出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839973438

作品紹介・あらすじ

時は明治――北海道の函館山の中腹にある『宇佐伎神社』。
戦で命を落とした兎月は、修行のため宇佐伎神社の用心棒としてよみがえり日々参拝客の願いを叶えている。
寒さも厳しくなってきたある日、境内には母の病の治癒を願うためにやってきた小雪の姿があった。
兎月は神社の主神であるツクヨミに病を治すことができないか相談するが…。

発売直後に重版の人気作!
和風人情ファンタジー待望の第二弾!

感想・レビュー・書評

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  • 3.7
    面白かったです。
    色々と事件は起きるものの基本的にほのぼのしてます。
    ただ、前作よりはインパクト弱いですね。

  • プライムリーディングで読みました。表紙の絵の感じだと、ラノベ類似なのかな。面白いかというとそうでもないけど、うさぎさんの神様が出てきてほっこりしました。

  • #読了 季節は12月。パーシバル邸のクリスマスパーティーに出席したり、年末年始の書き入れ時?に参拝客がたくさん来てくれたり、神社も兎月も、どんどん函館の街に馴染んでいっている感じ。怪異が引き起こす騒動は人死にがあったり、人の中の欲望を直視するお話だったりでおどろおどろしいんだけど、兎月もツクヨミもパーシバルも、みんな前向きでホッとする。
    土方さんは、これからも結構でてくるのかな?それも楽しみ。

  • 一巻でキャラクターを把握できている分より面白かった。どの話も読後感がとても良いです。

    一話目は結婚直前のカップルの嫁の方がいろいろと問題を起こしてしまう話。犬の死体のあたりでさすがにそれは……と思いましたが、小雪の心情を考えるとわかってはいてもどうしようもなかったのでしょうね……。母の死と破局、兎月が冤罪に耐えるバッドエンドになるのかとヒヤヒヤしました。
    そんな後味の悪いことにはならず、小雪は無事に立ち直ることができて、兎月も冤罪どころか拝まれるようになる大団円です。本当によかった。
    怪ノモノを斬る直前のカップルと兎月の温度差に笑いました。

    二話目は兎月に惚れた外国人の少女がやらかす話。二話連続で少女に振り回されてますね。
    最初はただの可愛い女の子だったのに、化け物なのではという疑惑がじわじわと浮上してくる流れが少し怖かった。実際は本人が化け物なのではなく、悪霊に取り憑かれていた状態ですが。
    パーティで兎月に絡んできた人が逆恨みで騒動を起こすのかと思いきや、マリーが兎月に惚れるきっかけ作りとしてこてんぱんにされるためのキャラクターだったようで、少し不憫。
    わりとなんでもできる兎月、ワルツも踊れることが判明しました。ぶっきらぼうだけど優しくて強くて、花をプレゼントしてくれておまけにダンスまで一緒に踊ったらそりゃ好きになるしかない。適当に作った御神籤で一稼ぎしようとしている姿を見たらマリーはどう思ったのか気になります。
    ツクヨミが人の欲についてさらっと神様というか人外らしいことを言ったり、西洋の魔に小馬鹿にされたことを根に持っていたり、お菓子に大喜びしていたりと、要所要所で可愛いポイントをしっかり抑えていました。

    幕間のセーターのツクヨミめちゃくちゃ可愛い。ツクヨミと神使のうさぎと兎月、もう完全に家族であったかい。

    三話目は時代の流れに取り残された侍が暴走する話。そう言えば兎月は侍の時代が終わったことについてはわりとすんなり受け入れてましたね。ツクヨミの神使になったことにもすぐに馴染んでましたし、順応性が高い。
    お待ちかね土方さんの再登場でした。最後にチラッとですが、一巻と同じくおいしいところを持っていっています。ツクヨミが人の子のように可愛らしいところがある一方で、剣の腕前は向かうところ敵なしでダンスも完璧、容姿端麗で慈愛を兼ね備えた描写をされまくっている土方の方が神様のような扱いになっているような。
    恨む必要がないと判明してからの兎月の土方さん大好きっぷりがとどまるところを知らない。憑依されたらお話できないのでは?と思ったけれど、土方さんが一緒にいてくれるということが大事なのかな。

    山から降りてくる怪ノモノについて根本的な解決をしていませんし、いくらでも続きができそうな雰囲気なので、続刊を期待しています。

  • 913-S-2
    文庫

  • 前作ほど入って来なかった

  • なんだろう…

    登場人物みんな可愛いんだけど

    あと、うさぎ

  • かの(個人的)ビッグネームが今回も非常においしいところで登場してくれて嬉しかったなあ。
    薩摩の士族たちや、母親を亡くした女性を思うと心苦しいところもあるが。
    今回はより切実で切ない話が多かったように思う。
    特に『フロイスの鏡』は容姿にコンプレックスを持つ少女の話なので、現代の問題にも通じるところがあって考えさせられた。
    兎月がモテる話でもあったし。
    師匠が師匠だから、ダンスも出来るとじゃ芸達者である。

    話は全体的に切ないのは前述通りだが、事件として切ないのであって、兎月とツクヨミ、パーシバルの和気藹々としたじゃれ合いは楽しく、町の人たちとの交流も読んでいて微笑ましくほっこりできた。
    今回は冬場の避難場所として立派な分社ができたし。
    メイン3人が本当にほっこりできる人たちなので、これからも仲良く函館の町を守っていってほしい。
    兎月は一人じゃない、頼れる仲間たちがいるのだから。

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著者プロフィール

■著者
霜月りつ(しもつき・りつ)
富山県生まれ。駒澤大学卒業後、編集者、ライターを経て作家デビュー。
著書は『神様の子守はじめました。』(コスミック出版)、『あやかし斬り 千年狐は綾を解く』(小学館)、『百華後宮鬼譚』(ポプラ社)、『探しものは妖怪ですか?』(新紀元社)など多数。

「2023年 『神様の用心棒 ~うさぎは星夜に涼む~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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