鈍器降臨 (ダ・ヴィンチブックス)
- KADOKAWA(メディアファクトリー) (2004年3月12日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840110389
作品紹介・あらすじ
古屋兎丸と読者の強力コラボレーション、それが「鈍器降臨」!読者から寄せられたエッセイを、古屋兎丸がときに飛躍し、ときに脱線して4コママンガ化。笑いと知性と狂気がほとばしる。
感想・レビュー・書評
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とても面白い企画作品。
読者投稿エッセイ(個人的には、エッセイとは捉え難いものもアリ)にインスパイア、ヒントを得、下敷にし…etc、古屋兎丸が鈍器降り下ろし、4コマ漫画に仕立てるという「ダ・ヴィンチ」の連載をまとめたモノ。
作風的には、4コマという点もあり、『パレポリ』に近い感じ。
ブラックあり、シュールあり、一作ごとのふくらませ方、展開、それぞれの振り幅。そして、それを表現する、圧倒的な画力。まさに、お見事。
実は自分、この作品、知りませんでした。
BOOK・OFFで見つけて、タイトル&表紙に惚れ、即、購入。
ただ、スゴく印象が残る作品、キャラクター等には欠けるかなという点で、★★★☆☆。
ちょっと、評価しにくい作品ではありました。 -
エッセイつうのも、なかなかいいもんだね
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ブラック4コマ漫画といった感じ
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天高く降ってくるもの、それは鈍器。
頭蓋骨を陥没させるほどの重々しい質量。
少年少女たちは生きるために凶器が必要で、
大人たちの疎外と殺戮から自分を守らなければならない。
狂った世界と壊れた人格は等量に地球を支配し、
僕たちはただそれを無条件で受け入れる。
純真はすぐに黒く変色したヘドロと化し、
貞節は石油の膜でギトギトに薄汚れるのだ。
歪曲、解釈された物語は現実そのものであって、
けして脳が見せる夢・幻の類や妄想ではない。
古屋兎丸氏のハイセンスな詩とも言える、
個々の掌編を咀嚼し味わって飲み込んでほしい。
グロテスクなエロスはタナトスとなって全てを潰し、
こころ奥深くに巣食う寄生虫を揺さぶり圧死させるのだから。 -
漫画っつーか、なんだこれ!だがそこがいい
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ポテチが食べたくなる一冊。
ボリューム満点でなかなか読み終わりません。
シュールでちょっとエロい。そこがいい。 -
ボリューム満点
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ライチは暗い部屋で、机に向かって読みたいけれど、
鈍器は布団に入って寝そべりながら読みたい本。
どきどき、まったり。