密室入門! (ナレッジエンタ読本14)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840126069

感想・レビュー・書評

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  • 殺人事件の起こる「密室」とは、実は一つとして密室ではなく、「密室のように見えるだけ」なのだ。推理小説作家と建築家による「密室」をテーマにした対談。古今東西のミステリーのブックガイドというのではなく、ミステリーに登場するさまざまな密室の分類など、あくまで「密室」そのものにせまる。鍵や個室の少ない和式の建物は密室が生じにくいとか、建築基準法によって様変わりした床下や屋根裏事情、監視カメラ・錠前などセキリュティの進化と未来の密室とは、など建築家視点のアプローチが目新しいかも。

  • プロの建築屋さんからみれば、やはり、密室ってのは難しいのですね。
    特に、日本古来の建築は無理が多い。(^^;
    制度上からも、換気のための隙間が多かったりするし。
    設計上おかしい間取りの図面なども多いようですが、作家の皆さんは指摘に負けず、魅力的な建物を考えてほしいものです。(^^

  • 密室の分類とか。密室物のミステリーが読みたくなる。

  • 今月の12冊目。今年の112冊目。

    密室についての建築家と推理小説家の対談。色々面白かった。特に、今まで扉の形についてなどはきちんと調べていないまま読み流してしまったものもあったので、参考になりました。

  • ミステリー小説は好きですか?様々な事件、トリックによって別れるミステリーのジャンル。ここではその中の『密室』に絞って、深く解りやすく解説しています。『女王国の城』など数多の著書で知られる有栖川有栖と、一級建築士でミステリー小説をこよなく愛す、安井俊夫との対談を収録したこの本。『『密室』は現実に作ることができるのか』など、建築士ならではの視点がすごく面白い。ミステリー好きの人も、ミステリーに興味があるけど手を出してこなかった人も満足すること受け合いです。お正月にこたつに入って、ミステリーを解いてみてはいかがですか。

  •  タイトルの通り、建築家とミステリ作家が密室に関する対談。
     私自身は「本格」「新本格」「トリック」などという煽り文句を見ると引く方なんだけど、2人とも楽しそうで、どんだけミステリ好きなんだろwwwと読んでてにやにやしてくる。

     密室の分類から概念まであり……密室はトリックのひとつというより、ロマンのひとつなんだろうな。
     館モノの密室殺人事件を読んでみたくなる。

  • 密室について対談する中で、多くのミステリーが紹介されていて楽しかったです。
    ガイド本としても重宝。
    「密室」というもののおもしろさと奥深さを味わえます。

  • ミステリ作家×ミステリファンの建築家による、密室対談集。
    古今の名作密室にツッコミ入れまくりで、面白かったです。
    例えば、ながーい廊下のある迷路のような秘密地下室が実在したとしたら:当然真っ暗だから大量の灯りが必要→熱い;;→換気扇がたくさん必要(建築基準法的にも)→灯りと換気扇だらけ→電気代がすごいことになる、みたいな(笑)

    確かにミステリにおける密室って、使い古されたテーマではあるのだけれど、でも新作に、新たな密室を見いだすと「おお、まだこれがあったか!」と思うし、古典的密室トリックが新鮮な使い方で描かれてると「おお、やるな!」と思うわけで。

    密室って、ミステリにおける最大のファンタジーかもしれないね♪

  • ミステリ作家と一級建築士による「密室」入門書。密室とは何かを分類し検証しています。過去にも密室について述べられたものはありましたが、建築士の目をもってきたのが面白い。しかも茶化したり、揚げ足を取るのでなく、ミステリファンとしての言葉だから嬉しいですな。鍵についての考察には、ああそうだったのかと長年の疑問が晴れることも。
    ミステリにも色々な種類があります。アリバイもの、孤島もの、倒述もの、暗号もの。どれもそれぞれ面白いですが、やはり密室に心躍らされます。
    ああ、密室ものが読みたい。密室を語りたい。そんな気持ちにさせられました。

  • ミステリー作家と一級建築士が密室について語り合った一冊。
    この内容で一冊本ができてしまったところに驚きです。

    立ち読みをした時に、有栖川有栖さんの
    「広告で間取り図があると死体を書き込んでいた」
    というエピソードを読んでしまい大爆笑。
    思わず買ってしてしまいました。

    ミステリーとはその性質上、ネタをばらしてしまうとその面白みが半減(激減)してしまうため、具体例を出せません。ネタバレをうまく避けつつも密室の魅力を余すところ無く分析している。密室好きにはたまらない一冊でしょう。
    この手の本を読むとオススメ本が紹介されているので、また新たな一冊や二冊、時には数冊を開拓できてしまう嬉しくも悩ましい事態にもなりますが。。。

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