舞姫(テレプシコーラ) 第2部 5 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
- メディアファクトリー (2010年12月22日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840137294
感想・レビュー・書評
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感動の最終巻。
ローザンヌ・コンクールの最終日。
風邪でダウン、どこからもオファーもないとはらはらさせつつ、最後に嬉しい評価を受ける六花。
新しい表現や、振り付け師の才能を求める~バレエの未来へ。
六花の振り付けの才能も、その場だけのことではなかったとわかる結末。まぐれじゃなかったんですね! いぜんから富樫先生の尽力もあってのことだったんですねえ。
ローラ・チャンの意外な決断も。
小学生の時には嫉妬もあり無神経に感じられた六花のことが、実はすごく大事な思い出になったんでしょうね。
成長した六花に出会えて嬉しかったんだなあと察しがついて。
あまりにも苛酷な経験をしたローラは「嬉しい」と素直に感じなかったかも知れないけど。
(もしかして六花の頼りなさに自分がついていないとと不安になったとか)
ローラの踊りに明るさ無邪気さだけはない。そういう所も少しは変わっていくのか…
とはいえ、ここで終わっちゃうと思ってなかったので、当時はガックリ。
第一部に比べて短すぎるし~まだまだ六花とローラ・チャンの成長と踊りを見たかったのに!
残念でたまりませんでした。
おそらく当初から考えていたのだろう構成と、描くのが大変なんだろうなあ…と思いやって、ため息つきつつ。
休んで元気が出たら~後日談をもう少しやってくれないかしら?とか、ちょっとだけ期待。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
悲惨な少女時代を送り、第三巻で忽然と姿を消した空美ちゃん。
いつか上手くいくと信じていたのに自殺してしまった千花ちゃん。
第一部はそんなこんなでモヤモヤして終わってしまったけど
第二部はハッピーエンド!あーよかった!!
しかもこの単行本初出の番外編では…。
続きはあるのでしょうか?気になる。 -
個人的にこの先も知りたかった。
終わっちゃった・・・ -
連載はやや唐突に終わってしまった印象が強いのですが、コミックスでまとめて読むとまた印象が変わって、これはこれでよいエンディングなのかなぁと思います。
ローラ=空美ちゃんだったのか、そうじゃないかはどちらともとれるように、読み手に任せる表現をしているのですが、個人的にはやはり空美ちゃんだったかなぁと思います。
もしかしたら、その後の第三部もあるんじゃない? というようなストーリーだったのですが、いかんせん、作者が結構お年を召してらっしゃるのでキツイかなぁ…でもできたらその後も読みたいです。
全盛期の絵柄と比べるとやはりちょっと画力は落ちたかなとは思うのですが、それでも決めのコマ(ローラの踊りの表現とか)の美しさはさすがだなぁと思います。
また次の作品が楽しみです…とはいえ、あまり無理されず長く描き続けて欲しいです。 -
うっうっ、良かったー、六花ちゃん本当に良かったね。いやあこんな風に終わるとはね。
少し前にダ・ヴィンチでの連載が最終回を迎えたと聞いた時は「え?まさか!」と驚いた。だって始まったばっかりじゃん!ローザンヌへ行って風邪ひいて終わり?いったいどんな展開なのか、尻切れトンボだったらいやだなあと思って読み始めたのだけれど、いやいや山岸先生ごめんなさい、そんなはずはないよねえ、余韻を残しつつ物語はきちんと幕を閉じたのでした。
それにしても、最後の最後までハラハラさせられ通しだった。オファーのカードの件や、表彰式の前の展開のところなんかは、六花ちゃんがどんなヒドイ目に遭うのかと気を揉みっぱなし。それだけに最後は嬉しかったー。心から六花ちゃん頑張れ!と言いたい気持ちになった。千花ちゃんの写真のシーンではこみ上げるものがあった。ずっと忘れられないヒロインだ。
やっぱり空美ちゃんの物語が読みたいけれど、これで終わりなんだろうなあ。そこらへんもかっこよくて素晴らしい。 -
わぁー、終わってしまった。
正直寂しすぎて。
星5つけられませんでした。
続編希望。
この後、彼女たちは、
どんなことになってしまうのー??
続きが読みたくて仕方ないそんなラストでした。 -
アッと言う間に完結した気がしたのに、10年の長きに渡る連載だったんですね。^^; 最後はビックリの結末です。コリオグラファーに興味が湧きました!
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ローラの超絶技巧よりも、千花の衣装との類似に驚愕する六花。読者はその後のあまりの展開に驚愕しますけど。私は、六花が準決戦を泣く泣く棄権して、次は第1巻で3位を獲得したYAGPのN Y本戦編を予想していたので…まぁ、いいんですけど。
果たしてローラと空美は同一人物なのか、別人なのか? 気になりますよね。
私見ですが、二人は別人だと考えました。第4巻で舞ちゃんが言っていた、お教室で大役に選ばれた時、周りの子たちが離れていった、みたいなことがローラにもよくあって、人種差別とかもあったりして、心を閉ざしていたけれど、六花に出会って彼女の中で何かが変わり始めた。そして、あの世の千花からの使者となったのではないでしょうか? スピリチュアルすぎますかしら?
第3部が書かれるとしたら、どんなに嬉しいでしょう。そうしたら、ローラ問題に解答を出さないと始められない訳で、そこが難しいのかもしれませんね。