ゴーストハント6 海からくるもの (幽BOOKS)

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  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840142458

感想・レビュー・書評

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  • 麻衣達は能登の老舗料亭に参集した。家が呪われているという。当主の世代代わりに人が死ぬという。それも多くの人が。その呪いを解いて欲しいとの依頼が渋谷サイキック・リサーチに寄せられたのだ。ナル、リン、法生、綾子、真砂子、ジョン、そして助っ人の安原くん。人里離れた能登の料亭で過去に何があったのか。

  • ゴーストハント6巻。海辺の料亭で、代替りの度に起こる一族の大量死の謎を解く。親族関係の把握が少し面倒だったが、入江の洞窟と舞台装置もばっちり。
    ナルがほぼ戦線離脱しており、ぼーさん、リンさん、ジョン、安原さんに、綾子が大活躍。待ってました、綾子さん。綾子がいいところを持っていってしまったが、ぼーさんが功労賞かも。
    リンがだんだん麻衣に親しんできているのが嬉しい。次巻が最終巻だなんて、勿体ない。

  • 六巻ですね。サブタイトルが「海からくるもの」。なんだか強そうで、読む前から嫌な予感。気合いを入れて臨まねば!
    さて、今回は戸籍を遡って、様々な人名やお家の名前が出てきます。人名を覚えるのが苦手な自分。案の定把握しかねまして、中盤はぽかんとしたきりでした。始めの意気込みはどこへやら。しかし、そこからは小野不由美さんの力量に救われました。終盤に入り謎が解け始めるやいなや、なんか、分かったかも!という気にさせてくれる雰囲気でもって、気持ちよくさせてもらいました。それに、崇徳院の話とか、庚申塚の話とか、とっても勉強になる。読後は緊張感からの解放もあって、充実感が、ある!
    また、今回はサブキャラクターたちも大活躍なのも嬉しいですね。ぼーさんの仏教の知識には思わず、かっこええやん……となりますね。ゆるい麻衣ちゃん節が多いのも嬉しいところ。そういえば、麻衣ちゃんは度々、ぐっと胸をさす感性を見せてくれますよね。なんというか、たくさん愛されて育った人が持つ真っ当な感性とでもいうようなものを。生い立ちを考えると、じんわり来てしまいます。
    そして、ナルくんですが……。分かってしまいましたよ、僕は。ナルくんの傍若無人をはじめとし様々に形容されてるあの態度の理由。僕の推測はいつも外れるので、最終巻のネタバレにもならないと踏んで書いちゃいますね。リンさんがおるでしょう。監視役のリンさん。彼がナルくんとお別れするときはどんな状況かと考えますとね。それはきっとリンさんが安心したときなんですよ。ナルくんが自制できて、周囲とも上手くやれて、安定してるね、大人になったねということになったら、監視役は必要ないですもんね。そんで、ナルくんはリンさんを安心させないように、子供っぽいところを残してるんじゃないかって。それに、不思議だったんですよ。ナルくんだったら、自分で除霊を覚えられるだろうし、それって役に立つだろうに。これはね、しないのではないのですね。こんな、未練の権化のような、ねばねばの甘ちゃんでは、除霊なんて出来ないんじゃないかと、そう思いましたね。
    次が最終巻ってのは、受け入れがたい真実。俺たちの渋谷サイキックリサーチはこれからだ!で終わるくらいならいっそ、酷い顔で離散してほしい……。そしてそれが不幸なことではなく、自然で大切なお別れであってほしい……

  • 「悪霊とよばないで」のリライト版。

  • 他の方も言ってるけど、家系図が欲しかったですな。

    シリーズ1難解で、シリーズ1残酷なお話だったけど、綾子の初の活躍と、ぼーさんの奮闘など、見どころは満載でした。

    あと一冊で終わりなのが勿体無い。

    2017.9.23
    120

  • 綾子活躍回!
    真砂子と麻衣がようやく友達に。

  • 恐ろしい呪いの料亭。
    人がバンバン死ぬ。
    遂に綾子さんの活躍の場ができてよかった。

  • 1巻から一貫して「人間怖い」事件が続いていたけれども、最終巻を目前にしてようやく家系・祟り・因縁・供養などの和製オカルト的に馴染みの深い語句が登場。複雑な家系図とかお約束。
    これまでは人の思いが捻れて、歪んで、結果的にこうなったという事件が描かれていたけれど、今回は神様。人間の考えなど及びもつかない理不尽でそして有り難くもある存在。目に見える痣というわかりやすい霊障や取り憑かれた人たち、それに派手なバトル――と、シリーズ1巻を読み始める前にこんな雰囲気かなと思っていた話がまさにそのまま描かれているわけだけれども、シリーズの雰囲気に慣れてしまった後なのでなんだか奇妙で新鮮な感じ。
    そして綾子大活躍。期待していても意外に思えるほどの大活躍! でもなるほど、「条件が悪い」ってそういう意味だったのかと腑に落ちるし、能力が明らかになってもこれから頼りになるかと言えばそうでもなく、綾子は綾子。すごく“らしい”。それでも活躍するところが見られて良かった。あの場面はすごく好き。

    1巻の時点では凸凹寄せ集めみたいだったSPRチームだけど、この巻ではナルが不在だったためにより一人ひとりがフォローしあって動いてる感じでいいチームだなあと思った。リーダーシップを発揮するぼーさんとか、緊張する場面でのぼーさんと安原さんの会話とか、ナルが目覚めた後の安原さんの冷静な観察眼と心配してることを気取らせないフォローの仕方あたりが特に良い。

    当のナルはこの巻で一気に株が暴落と言うか、大分頭に血が上りすぎた失態を演じてしまった感じ。そこまでやるか。チームの皆さん巻き込まれ損。けど誰もナルを責めない。ほんとにいいチームだなあ!
    でもこれまでが年齢の割に判断力が冷徹でちょっと怖かったので、「この子も人の子だったのか」と少し安心もしてしまう。それにしたって自他に及ぼす影響が大きすぎるのでそりゃ冷静沈着に生きざるを得ない面もあるのだろうけれど。そのへんの話は次巻に持ち越されるのかな。
    あと、リンさんのナルに対する視線だとか、真砂子の中でのナルへの思いだとかその辺が描かれていたのも良かった。真砂子の容赦ないナル評価は流石にちょっとおもしろくて笑ってしまった。最終巻が楽しみ。

  • 途中の家系にまつわる部分で頭がこんがらがりました・・。綾子が活躍してくれて嬉しかった。今までずっとダメな子だったもんねえ。次はいよいよ最終巻。楽しみなようなさみしいような。

  • 【図書館本】大幅な加筆。更に小難しい話になったような……。地図はともかく、家系図が欲しい。本気でわからん。途中で読みながら作ってみたけど、それを見ても『ウガーっ!』ってなる。寺だ神社だ立山だ。……ウガーっ! これじゃ完璧ティーン向きじゃねぇな。 旧版のが好きかも。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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