- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840145725
作品紹介・あらすじ
岩井志麻子が明かす、占い師となった"あの女"との衝撃の実話の数々。"怪談実話系"シリーズの人気連作に渾身の書き下ろし百枚超を追加!著者自ら、「これを書くのがライフワーク」と語る驚愕のエピソードが女の怨念と執着の恐ろしさを眼前に突きつける。あなたのもとにも"あの女"の魔の手が忍び寄っているかもしれない…。
感想・レビュー・書評
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一時期熱心に読んでいた「怪談実話系」。
毎号載っていた岩井志麻子の「あの女」が一冊にまとまって、さらに書き下ろしに解説は工藤美代子さん。
一冊にまとまると、「あの女」の輪郭がはっきり見える。
都会にしか現れない(と思いたい)怪現象のような人物。
巻末の文庫通信で伊藤三巳華さんたちによって情報が補完されているのもいい。
工藤美代子さんの解説に「夫の収入をあてにして」と自称していたのは意外だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うわぁ……という気味悪さがある。
何が気味悪いかというと、なんだろうなぁ……。「あの女」が身近にいそうな怖さ。
そして彼女にひきつけられる感覚があるから。
何よりも、自分の中に「あの女」に近いところが感じられるからか。
そして、「あの女」を愛しているといいながら、優越感に浸る視線が……実に「あの女」的で怖い。
これがオカルトではなくて、集団ヒステリーだったらなお怖い。(そしてそう読めた) -
「怪談実話系」で読んでた。ていうかこれを読みたいが為に最近ちょっと私の好みから外れてきた「怪談実話系」を購入していた。
それがなんと1冊にまとまってくれて、なおかつ書き下ろしがたっぷり!
これは買わないといけない本だと即断即決で購入しました。
虚言癖というか虚言症。
病レベルになると最強で最恐ですね…。 -
日経夕刊エンジョイ読書
小谷真理(ファンタジー作家)評☆☆☆☆
ちょっと気になるので覚書。
「自由恋愛」以来になるかぁ。
読了後追記
ちょっと思っていたのと違った。
以前読んだことがあったのは、森絵都の「この女」という作品だった。
「この女」に「あの女」
今回もそんな感じの話かなと思っていたが、どうしてどうして、
ある種のリアルホラーだった。
もっとも実在する人間の話だったのがいちばんリアルに怖い。
しかも、昨今ワイドショーを賑わせていた某お笑い芸人の方もリンクしていて(結果的には無関係のようだが)さらに怖い。
こんな連載があったのか。
しかも続いている。
なにかの折にまた続きを読んでしまうかも・・・
それもまたリアルホラー。 -
わたしは岩井氏の毒気が大好きなんだなあ〜 とつくづく思いながら楽しんで読んだ。 もっとシリアスなルポかと思いきや短編のあつまりみたいで読みやすい。
岩井氏の元マネの話はすでにあちこちで書いているようだが、私はしらなかったので楽しく?読めた。
(またか、と思った読者も多いみたいだけど)
わたし、「あの女」みたいに思われてないよね…? と確認したくて読んだのかも。
しかし、やっぱり妙な人っているんだな… 尼崎市で事件になったのも、そうにちがいない。 -
始終岩井さんの語り口のテンポがよい。生き霊って本当にいるのかって感じ。じめっと暑い今の季節に読むと恐さ増。
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幽霊よりも恐ろしいかもしれず、だけどどこかしら可笑しい「あの女」を巡る実話怪談のような物語。他人事として読んでいれば確かにこれはとても面白い話なのですが。身近にはいてほしくないですね。
一時話題になったNさんの件に登場する人、私も「なんだかどっかで聞いたような……」って思っていましたが。同一人物なのかどうなのでしょう。 -
例の騒動があって、出版の運びとなったようです。
「怪談実話系」でおなじみのシリーズ。まとまって読めて嬉しい。
が、「怪談実話系7」は未読なのだ…!先読んでもたやん。
「あの女」はそこらじゅうにおるわけで、岩井さんの語る「あの女」がOのNさんの自称なんてらと同一人物とは限らない…そっちの方がよっぽど怖いわ。 -
あの女。
志麻子さんの本ではおなじみ。
人はいかに騙されるか・・・
大人がこんな嘘をつくはずない。と思ってしまう。
あるある!! -
まさしくニュースになったあの方の占い師を彷彿とさせる話の数々…こんな女がたくさん世の中にいると思うとぞっとした。