キノの旅 (5) the Beautiful World (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
3.55
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本棚登録 : 4208
感想 : 156
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840220132

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず独特な世界観で面白いが
    この巻で特に印象に残ったのは英雄のエピソード。
    お話に内容も興味深いし
    物語を描く技法も興味深かった。

    ほんの少しのボタンの掛け違えで
    物語は良い方向へも悪い方向へも進む。
    とても悲しい、やりきれないエピソードだった。

  • やや批判的描写が少なめ。
    珍しくただの殺戮系があったなぁ。

    他には捉え方の違いで
    どえらい目に遭うという悲しい国も。
    まああのケースは自業自得ですね。
    あれ?でもキノは…

    明らかにキノとある方(エルメスじゃないよ)の
    描写があったり、シズと陸が出てきたりと
    面白い作品ではありました。

  • 「病気の国」「英雄達の国」「人を殺してもいい国」「のんびりな話」「店の話」が好きでした。今回は短編が光っていましたね。なんども繰り返して読みたい。
    閉ざされた一つの場所にずっといると、そこで起こることは全て日常になってしまう。日本だって、地震があっても走って逃げたりしませんもんね。

  • いちばん気に入った国の話は予言の国の話です。
    最後と最初のつながり方が私はとっても
    いいなーと思いました

  • 人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅!

    読了日:2006.09.09
    分 類:連作短編
    ページ:232P
    値 段:510円
    発行日:2002年1月発行
    出版社:メディアワークス電撃文庫
    評 定:★★★


    ●作品データ●
    ----------------------------
    主人公:キノ
    語り口:3人称
    ジャンル:異世界ライトノベル
    対 象:子供~一般向け
    雰囲気:静か。淡々とした
    結 末:各話完結型
    イラスト:黒星 紅白
    カバー・口絵・本文デザイン:鎌部 善彦
    ----------------------------

    【100字紹介】
    人間のキノが、言葉を話す二輪車エルメスと旅をする物語第5作。
    国を巡ることは人を知ること。
    人間とそして世界の、美しさも醜さも。
    沢山の個性的な人が作り出す異世界都市国家を、
    キノとエルメスと一緒に旅しよう。


    ●収録作品●
    --------------------------------------------
    プロローグ 夕日の中で・b ―Will・b―
    第一話 あの時のこと ―Blue Rose―
    第二話 人を殺すことができる国 ―Jungle's Rule―
    第三話 店の話 ―For Sale―
    第四話 英雄達の国 ―No Hero―
    第五話 英雄達の国 ―Seve Heroes―
    第六話 のどかな国 ―Jog Trot―
    第七話 予言の国 ―We NO the Future.―
    第八話 用心棒 ―Stand-bys―
    第九話 塩の平原の話 ―Family Buisiness―
    第十話 病気の国 ―Fou You―
    エピローグ 夕日の中で・a ―Will・a―
    --------------------------------------------

    キノのシリーズ第5作です。100字紹介は超手抜きで、第4作と同じです。えへへ。だって続き物だもーん。省エネなんだもーん。次のパラグラフも第4作と同じ…。

    内容は、「人間キノと言葉を話す二輪車エルメスが旅する話」…の一言ですべてを言い尽くしています。そもそも「言葉を話す二輪車」ということで、舞台は異世界。都市国家的な、完全に独立した国が国境を接することなく、距離をおいて点在する世界です。

    さて、ここまでの4作品と同様本作も、淡々と冷静に世界を描き続けています。少し違いが出てきたといえば、「救いのなさ」というか、世界の矛盾への厳しいまなざしが、より冷徹な感じになってきた、という感じがしますね。何故、そこまで…というような。これまでは、世界に隙間にあった小さな矛盾を拾い上げて、強調して表現するようなものが多かったのですが、本作はどちらかというと、矛盾をはらんだ世界自体を作り出しているように思います。まあ、これまでもそうだといえばそうなんですけど。でも何となく、質的に違う気がする!と。「気がする!」ってだけじゃ全然、人に伝えるには不十分な表現だと重々承知の上なのですが。自分の表現力不足に落胆↓。

    第四話・第五話は同じ和名タイトルがついていますが(でも英名が違うんですよー、要チェック!)、セットのお話。はあ、なるほどー、と。第四話は前作「キノの旅Ⅳ」の第九話と同様の話かな。きっと著者はバトルシーンが書きたかったと…。

    今回の中では「第二話 人を殺すことができる国」がまとまりもあったし、緊張感と驚きもあったし、菜の花的にはお気に入りの作品でした。最後の旅人の疑問が笑えます。

    ところでこの作品のあとがきは、毎回「何ぃ!?」と本編以上に驚かせてくれますが、今回はあとがきですらなくなりました…。ネタばれは一切ないあとがきなので、これだけ読むのもありです。


    ●菜の花の独断と偏見による評定●
    ---------------------------------
    文章・描写 :★★★
    展開・結末 :★★★
    キャラクタ :★★★+
    独 自 性 :★★★
    読 後 感 :★★★
    ---------------------------------


    菜の花の一押しキャラ…キノ

    「これで下手だったら、まったくかっこつかないねえ」(エルメス)

  • キノの旅シリーズ5巻です。今回もいろいろと考えさせる作品ばかりだったと思う。こういう世界観で主人公を書ける作者は本当にすごいと思います。「人を殺してもいい国」は印象にだいぶ残りました。

  • この世界は美しく、そして輝いている。ボクの心を落ち着かせ、なごませてくれる。辛いことを忘れさせてくれる。それが、ボクの心がおかしくて、狂っていて、壊れていることの証明だとしても…。それでもボクは、そう思えることを幸せに思う。思える今を大切に思う。さあ―。ボクはこれからもこれを見続けよう。ボク以外の世界中の人が、これを美しくないと吐き捨てても。そう思うことが、これ以上ないほどの間違いだとしても。ボクが、これを美しいと思うかぎり。人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。とてもおもしろいです。

  • キノの旅5巻です。

    今までと比べるとそんなに「この話イイ」っていう話には出会えませんでした。
    でもキノの旅独特の世界観でとても癒されます。

  • キノシリーズは内容が楽しくて読みやすかった。

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著者プロフィール

2000年『キノの旅 the Beautiful World』でデビュー。アニメ『ソードアート・オンラインII』の銃器監修も担当。

「2023年 『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインXIII ―フィフス・スクワッド・ジャム〈下〉―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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