Missing6 合わせ鏡の物語 (電撃文庫 こ 6-6)
- メディアワークス (2002年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840221887
作品紹介・あらすじ
聖創学院に訪れた文化祭の季節。文芸部の面々も、会誌の作業に追われる日々を送っていた。そんな中、美術部の特別展示である『連作・鏡の中の七不思議』に、空目恭一らが遭遇した事件と明らかにリンクするモチーフが描かれていることを知った空目たちは、作者である八純啓のもとへ向かったが…!?超人気現代ファンタジー第6弾。
感想・レビュー・書評
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合わせ鏡の物語。
美術部メンバーである、赤名裕子と大木奈々美、そして、八純先輩の死、そして次は…水内範子に魔の手が。
大迫栄一郎から寄贈された鏡。
その鏡が次々と人を連れ去っていく。
異界と共存する八純先輩。
空目は今回、同類である先輩に肩入れしてる。
異界への憧れ…それは八純先輩を死へと導いてしまった。
下巻どうなるんだろ。
戸叶詠子の謎も少しずつ解明してきた。
実は二年前に失踪している。
それにも関わらず、二年もの間、普通の生徒として寮を与えられて、そして生活していた。
さて、下巻へいきます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
彼らに「事件を解決しよう」とかいう気持ちはないのだから仕方ないのだけど、色んなことを話さな過ぎだと思います。
これだけ怪異に関わってるのに、それらの怪しげなことについて一人で抱えようとする。
感染源だと思われるのが怖い?
神隠し帰りや、そもそも人間ではない存在がいる場所で何を恐れるのか。
みんなして説明しないから信じても貰えなくて、変な誤解されて、さらに被害は広がる。
そういう態度そのものが、怪異に飲まれてるってことだと思いますよ。
しかし、あやめさんの存在は、1巻で彼がそこらじゅうの生徒たちに紹介して回ったのではないの?
なのにいまだに見えない少女なの?
一体今まで何をしてたの。
よくわからない。 -
ついにオカルト学園の心霊研究会とかした文芸部の明日はどっちだ。
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合わせ鏡の話。
合わせ鏡を会談のネタにした話って多い気がするが、なにかオリジナルがあるのか。そんなことを気にしながら読んでいた。 -
今度は合わせ鏡の物語…。
確かに鏡と云うのはミステリアスですし、色んな逸話のあるモチーフですよね。
いわくつきな人の寄贈した鏡が急に割れ、左目の光を失ってしまった美術部の八純先輩。
画家である彼は、恐ろしい異界を映す左目を描く事で、
恐怖から絵のモチーフと対象物を変え、恐怖を乗り越える。
その発想は無かった…!という感じですが、確かに日頃からそんな物が見えていたら、
何か対策を打たないと気が狂いそうになるのも頷けます。
真の芸術家…というか鬼才の持ち主って、
常人には無い物を当たり前の様に孕んでいるものです。
毎度ながらオカルトの薀蓄が大変興味深いです。
八純先輩を助けたい!という範子はエゴイスティックで、
彼女の先輩に対する気持ちも分からなくはないけれど、
常軌を逸している感じが非常に怖かったです。 -
この八純先輩の怪異との付き合い方は、私のものの考え方の一部に多大な影響を与えました。
形にすれば、怖くない。
それは確かにその通りで、それは絵だけでなく小説や様々な芸術活動にいえることだと思います。
まさに昇華というやつです。 -
再読。
合わせ鏡の〜もラストシーンを始め、色々とショッキングなシーンの印象が残ってるエピソードかな。
このあたりのエピソードから、武巳がある意味 事件の中心人物の一人となっていく感じですかね。
下巻も覚えているシーンがいくつかあるので、怖いもの見たさ的なドキドキがありますw -
見た事がある、経験した事があるものが、絵になって展示されている。
ぎょっとするというよりも、ぞっとするその光景。
これは、いつものメンバーで見ても大丈夫なのか、という疑問がひとつ。
1人、閲覧禁止の本やら首くくりやらは、見たら危険なのでは…。
まぁライト持って歩いている先頭もそうですが
他の人間が完璧にフォローしそうですが。
やたらに色々事件があるというのに、大半の生徒は『いつも』の生活。
確かに妙です。
それを『妙』と思わない時点で、さらに妙です。
とはいえ、己の学生時代を考えても、そんなもんだったような気も…。
いや、でも事件の数から考えれば、やはり妙かと。
先輩を、己の価値で助けようとした後輩。
前に戻ってほしい、というのは、視力が戻らないといけないわけで
確実に無理だと思うのですが。
先輩を精神的に殺したい、というのなら、頑張ってもいいかと。
その後に対して、何も考えてません。
前の絵に戻って欲しくば、本人に頼んで下さい。
やってくれないからと言って、怒るのは筋違いだと思いますけど
そう思わないのが、この年頃ですよね…w
しかしラスト。
先輩がああなったから戻ってきたのか。
それとも単なる偶然なのか。
笑顔と床の色に対する感情が、やたらに逆方向でぞっとします。