塩の街

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  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840239219

感想・レビュー・書評

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  • SFチックで最初はよくわからなかったけれど、塩害って恐ろしいなぁ…。
    秋葉さん、一途すぎるよ!!
    いつから真奈ちゃんの事好きだったんですかね?(笑)入江さんは絶対知り合いには欲しく無いタイプだなー。キャラとしては凄く好き。

  • ううーむ。。。「3匹のおっさん」から入って、これが有川作品2つめ。そのあと、恋愛モノを得意とする方で売れっ子になりつつあるんだとか、図書館戦争シリーズとやらが本嫌いのうちの息子でも読んだことあるほど若者に喰いつきいいらしいとか、自衛隊3部作なるシリーズがあるとか、いろいろ噂をきいて。じゃあ、最初に世にでるきっかけとなったらしい、この、自衛隊3部のひとつでもある陸自のやつを調べて、読んでみたんだけどな。終末観を扱う作品は私のドツボだし、それで自衛隊モノときて想像してたものとは、、、、うーん。違ったね。コイバナやないか。もはや恋愛小説やないか。そうかそうですか。うーん。秋庭と真奈。いや面白いっちゃ面白かったけど。よくできてるし。まず大きな大災害があって、非日常の混乱のなかでの出会い、主要キャラ、サブキャラの個性を植え付けられたところで、のちのちに番外編的に、生い立ちなどが見える個別の話が添えられてるのも、フルコース仕立てというか、1冊であれこれ堪能できる作りなのも秀逸。でもなあ。出てくる男がどれもこれも。惚れた女に一途すぎるでしょ。若い女の子ターゲットなのかなあ。樹里の話で入江の弱点までそれだもんね。入江オマエモカというかんじ。うーん。男って、、、こうですかあ?好きな子といっしょにいたくて好きな子を守りたくて、好きな子と死ぬときも一緒にいたい。むしろ大事な存在のために己を滅す愛 みたいなのに打たれる派の私なので、なんか、ぐぐっと入り込めず。泣けずトキメケず。どうせなら、歳の離れた殺し屋と少女が結ばれるわけでもなく守りあうようなLEONのほうがぞくぞくする。
    世界を救うのは、大事な人を救うためで、そのためには人殺しだってするっていう、人の身勝手さは美談にもなるし狂気の犯罪も生むという両刃感がすごくぐっとくるんだけど、出てくる男たちの揃いも揃った愛の一途さに違和感。こういうひとは、もちろん世の中いるけど、比率的にさ、こない多くなかろと。それとも世の中が非常事態になったら、こうなるんだろうか?

    キュンとくる恋愛小説を描けるひとなんだろな、っていうのはわかったけど、なんかストレートに響けなかった自分にへんに自己嫌悪な読後感。こんな読後感あたしだけかもな(|||◎_>◎)。一般的にとても読み応えあるしドラマチックですてきなお話です。中学生女子あたりに、おすすめ。

  • 展開のスピード
    会話の妙
    もう~~大満足でした

  • 実世界ではありえないお話ですが、主要登場人物の生き方がとても興味深く、好感のもてる人々です。一気に読み終えました。

  • 有川女史のデビュー作。
    女史の作品はいろいろ読んでいるけれど、なるほど最初から全開だね。

    謎の塩害の原因や経緯も気になるところだけど、内容は主にヒューマンドラマ。
    当初文庫で刊行されていたみたいで、当該ハードで再刊行されたらしい。
    本書には文庫版にはない後日談やスピンオフ的な話もあってお徳か(笑)。

    それはそうと実際にこんなことが起きたら、ボクはどんな生き方をするのかな・・・。
    ちょっと考えさせられたな。

  • 有川さんこれがデビュー作だったんですね。どんどん人間が塩の塊と化していく「塩害」に襲われた世界で、大切なものを守ろうとした人々と、自衛官の純愛、そしてその後を描く。あとがきを見る限り、この「その後」の話は文庫には載ってないんですよね?だとしたらこっち読んで正解だったかも。あと、個人的に入江さんは好きよ。知り合いには欲しくないけど。

  • 有川浩のデビュー作の大幅加筆修正版。
    大人のラノベです。「ラノベ」という言葉は有川浩に関しては悪口では無く、当人の狙い通りのエンターテイメントに仕上がっているという意味合いですかね。
    しかし、デビュー作から歳を経るに連れ甘分濃度が濃くなっている有川浩って大丈夫なんですかね?実績が出て自由に書けるようになって、どんどん本性が暴走してるんでしょうか?

  • 自衛隊三部作の陸自。
    人間が塩になる奇病が蔓延し、機能を失った街で暮らす秋庭と真奈の話。
    頭の回転が早く身体能力抜群の主人公、控えめのようで芯が強いヒロインと、有川作品と読めばすぐ分かる書きっぷっり。
    塩害になってしまった人との関わりはあるけど、空、海と違って近しい人の死が描写されてないせいかスッキリ読める。
    出てくる人物が全員魅力的で、入江以外は全員が成長していくのは読み応えがある。
    面白かった!

  • 「塩の街」の電撃文庫の方を読んだのは、たぶん高校生くらいの頃だったと思う。
    その当時は、あまり印象にも残らなかった。
    ライトノベルを欲していた年齢だったし、ちょっとこれは違うかな?と思いながら読んでいたと思う。

    今回、久々に読んだこの作品は、単純に面白かった。
    「空の中」でも感じたけど、最近の有川浩さんとはまた違う。フレッシュな感じ?

    主人公二人より、私は入江が好きです。
    彼を主軸にした短編も、本書には収められています。
    電撃文庫の時はなかったので、おいしい!!
    あと、野坂夫妻も好き。
    (とことん主人公たちを外野に追い込むって、汗)

    塩害という未知の災害を現代の文化に沿わせて書かれるところは、さすが有川さん!
    これで自衛隊三部作の2つまで読めたので、あと残るは「海の底」だけ!
    楽しみである。

  • 有川浩は処女作からやはり有川浩なんだなぁ。
    安心して読めるハッピーエンド型は健在。強い男が頑張っている強がり女を守るラインも…

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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