- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840239332
感想・レビュー・書評
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いつもながら、行く先々の町における土地土地の料理やお酒が非常に美味しそうに描かれており、それを気持ちいいぐらいに次々と平らげていくホロの食いっぷり、飲みっぷりも本作の魅力ですね。ホロの伝承が残る北の街レノスを訪れたホロとロレンスが出会ったのは没落貴族の娘であることを隠して商人として大きな取引を目論むエーブ。相変わらず、商人同士の駆け引き満載の会話のやり取りも楽しいが、旅を笑顔で終えようとするホロの決意と二人の関係の行く末に物語の転機を感じさせつつも、取りあえず二人の旅が続くことになってホッとしています。
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没落貴族の女商人~上機嫌でやってきたレノスを訪れたものの,町の様子がおかしい。市壁の外に商人のテントが張られているが,市街地に入る時に手形を渡されたのが変なだけだ。宿に入ると小柄な商人が重い荷を背負っている。50人会議の書記が年代記作家だと言うが,北への遠征が中止となって毛皮加工も振るわず,毛皮取引を外部の商人に許可するか否かを協議中で,情報を漏らさないために面会は断っているらしい。宿の主人に気に入られ,小柄な商人が自分は没落貴族でエーブ・ボランと言い,裕福な商人に売られ,買い手が死んだ後,女だてらに商売を始めたという。教会に出入りして,聖像を港町から運んでいるという。年代記作家はリゴロと言い,紹介するという。出掛けていくと,談判は終わり,書いたものを見たい者は大歓迎だ。ホロ自信が出てくる物語もある。会議は外部の商人に現金で毛皮を売ると決めた。自分は毛皮を仕入れて港で3倍に売りたいが,金を預けないかと取引に誘う。ロレンスには,ホロを質草にして,金を借りろと求める。教会の周りの物乞いに噂を集め,確かに聖像を卸している。宿の主人まで,宿を賭けてエーブの商売に賭ける。銀貨2千枚の身代わりと聞いたホロは巧くいっても駄目でも,此処で旅は終いだと宣言した。年代記作家の書斎で見たエーブが持ってきた聖像を見て,ピンと来た~でれでれ具合もこれで終わりかと思わせたいのだろうが,この先12冊もあったんじゃ,白けるというものだ
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会話のやり取りが本当に面白い
ロレンスとホロだけではなく、酒場の看板娘との会話とかは秀逸としか言えない。 -
アニメ版にも放送された回でアニメを先攻して見てなければ話の展開が複雑すぎてわからない。でもアニメを見ていた分、すんなり読むことができました。この回はアニメを先にみるべき!?
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事が動き出すまでに時間がかかる。
せっかくテンポのいい会話なのに説明を挟みすぎで冗長に過ぎる。その割にわかりにくく、心情が理解し難い。
口絵に「ここで旅を終わろう」などとあるので、どんなピンチが訪れるのやらと思ったら、痴話喧嘩ですらない掛け合いで拍子抜け。
ここまでだらだらとやってきたせいで解決せずに終わる。
そう言いつつ、エーブの行く末が気になるので、続きを古本屋で見かけたら買ってしまうのだろうな。。