- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840239769
作品紹介・あらすじ
大きな犠牲の果て、森町芹菜と敷戸良司への接触に成功する晶たち。しかし、変わり果ててしまった芹菜を前に、晶はひとつの決断を迫られる。一方、自分たちの望む世界を作ろうとする樹と鏡、そして"無限回廊"もまた、行動を起こし始めていた。目前に迫る、最後の戦い。もう一度日常へ戻ってこようと誓う者、もう二度と戻らない覚悟を決める者、一抹の不安を抱えたままそれでも笑って過ごす者。それぞれが決意を胸に秘めたまま、その時は訪れ-"実軸"と"虚軸"たちの殺し合いが、始まる。大人気シリーズ、堂々の完結編。
感想・レビュー・書評
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これにて本編完結。
最終決戦は、味方側の多彩な虚軸を総動員しながらも、圧倒的な戦力差と、無限回廊のトリッキーな虚軸攻撃によって激しい消耗戦、いつ負けてもおかしくない死闘です。
その結末は……、ドローといった感じで正直不服ですが。
なにより不服なのは、勝敗の結果のその先!
最大の敵を倒し、戦う理由を作り出していた無限回廊もいなくなり、すわこれにて大団円、と思いきや、日常を取り戻すためにはまたまた生贄の儀式が必要だというので。
でも、「彼女」にとって、仲間を失い、戦う理由を失うということは、本人も言う通り死ぬよりも辛いことなんだろう。だから、あの結末にのうのうと収まることはできるはずもなくて、みずからその道を断つことを当たり前に選択できてしまえたんだな、と。
親友として、誰よりも盲目的に主人公を信じ続けてきた彼女だからこそ。
だからって! もう少しスマートな終わらせ方だってあったでしょう! あんな酷いことしなくなって!
なにはともあれ、これにて本編完結。
細かい部分ではいろいろと齟齬のような違和感のようなものはありましたが、終始話の軸がぶれることなく、着地も安定感のある物語でした。
ラノベにありがちな、とりあえずキャラクター動かしとけ! 必然性はいらない! みたいなキャラクター本位な書き方ではなく、しっかりと話の軸があって、それに肉付けするに足る知識量があって、安心して、楽しく読めるシリーズでした。
そして、イラストレーターの枠を超えてレジミルの世界に寄与した、レジミルのもう一人の生みの親、椋本さん。
ルナムンのころからの椋本さんのイラストがなければ、たぶんわたしは一生この作品に出会うことはなかったでしょう。
レジミルは、わたしの基礎を形成した多くの作品の中でも、「影響を受けた本は?」と訊かれれば、いくつかの作品といっしょに間違いなく名前が上がる、それくらい、わたしにとっては思い入れのある名作です。
今改めて読んで、当時は感じなかったことをいろいろ感じました。でもなにより、不器用だけどひたむきな彼女たちにもう一度出会えて良かった。 -
ギャグありほのぼのありシリアスありのレジミルが好きでした。
藤原先生と椋本先生のタッグがたまらんかったです。 -
面白かった。内容は言わずもながだけど、一巻カバーの硝子との表情の違いが彼らが得たもの失ったものを表しているのかな?と、
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9784840239769 351p 2007・9・25 初版
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8巻です。
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未読です。
最終巻ということは把握。 -
本編は此方で最終巻。
漸く読破できました。
御話は、犠牲が多すぎて泣きそうなのですが…。
もう全巻の時点でショックでしたのに、
更にショックが重なりました。
最後の晶と芹菜のやりとり、切なかったですね。
彼女には晶の全ては受け止められなかったという事でしょう。
その上で、「酷い人…」と云うのはあんまりな気もしますが。
何はともあれ最後まで読めて良かったです。