※キノの旅11 the Beautiful World (電撃文庫 し 8-23)
- メディアワークス (2007年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840240253
作品紹介・あらすじ
ある春の日。山からの冷たい雪解け水が、森の緑に活力を与え始める頃-。朝の日を背に受けて、キノとエルメスは、とある国を見下ろす山の上にいました。あとはもう道を下っていくと、そこにある森に囲まれた広い城壁の中へと、城門へとたどり着く場所でしたが、「こりゃ入れないね、キノ」エルメスとキノは、そこから動こうとしません。見えるのは、国内のあちこちが上がっている火の手でした。たくさんの家が燃えています。風に乗って、薄く煙が、そして人間の悲鳴が聞こえました。(「お花畑の国」)他-全11話収録。そして、今回の"あとがき"は…。
感想・レビュー・書評
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注:残酷・暴力的な描写が(少ないが)あるので、学校図書として置くかどうかは慎重に(例:人間の頭部に銃弾が当たり、顎から上だけが吹っ飛ぶ、脳が飛び散る等)
内容:
「「ひとつの国に滞在するのは3日間」というルールで様々な国を訪れる旅人キノと、その相棒で言葉を話す二輪車のエルメス。キノたちが訪れる国は個性豊な人たちが暮らし、キノと様々な形で出会い、そして別れていく。」
ベストセレクション、コミック・アニメもあり。
第11巻:
「この腕で人を殴り この腕で人を抱(いだ)く」 -Farewell to Arms?-
発売日:2007年10月25日
登場人物:キノとエルメス、シズと陸とティー、師匠と弟子
もくじ:
●第一話「つながっている国」
●第二話「失望の国」
●第三話「アジン(略)の国」(師匠のお話)
●第四話「国境のない国」(シズのお話)
●第五話「学校の国」
●第六話「道の話」
●第七話「戦う人達の話」
●エピローグ「カメラの国・a」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2021.9.21 読了
相変わらずの冒険譚。
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つながっている国
キノ優しいなぁ
国境のない国
私にはキツい!ここだけは無理だ
道の国
結構好き
本当の理由とは
カメラの国
今回の中で一番好きかな
平和でいい感じ
付き合うキノ優しい -
今回は多分私が理解できてないことがある。よくわからない所がある。
世界の人々を全滅させるために、まずは世界の人々を増やすのだ。 -
第三話「アジン(略)の国」は、冒頭のインパクトから、かなり攻めている内容かと若干身構えたのですが、ある意味ではわかりやすい、ほほえましい結末に着地させています。
そして「あとがき」が、もはやおもしろいのかどうかさえ、わからなくなってしまいます。 -
キノの旅、第十一弾。秀逸な話「つながっている国」「失望の国」「道の話」「戦う人達の話」
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『この腕で人を殴り
この腕で人を抱く』
「アジン(略)の国」が良かったが、探すのに苦労して結局どこにあるのかわからなかった。
「学校の国」の卒業式が良かった。 -
「子供の国」
全ての責任がそこにある訳ではない気がする。
居なくなってしまった子はどうなってしまったのてしょう。
「お花畑の国」
最初からお花畑だったのではなく…。
歴史を知らなければ、ただの綺麗な景色なんだろうけどな…。
「カメラの国・b」
国に一つしかないカメラとは。
カメラマンも旅の方なんだろうか。
「つながっている国」
隔離された男と通信機。
取り残されたと気づかないままの方が幸せなのか、なんだか微妙だな…。
そういえば、あの返信は結局誰が打っていたのだろうか。
「失望の国」
期待されるが故に。
きっとみんな根っからの良い人なんだろうな…。
「アジン(略)の国」
長い長い国の名前の意味。
意味は知らずとも語り継がれていたんだな。
師匠はいつから気づいていたのだろう。
「国境のない国」
みんな同じ屋根の下。
何故この状況に納得がいくのかわからない。
よほどな理由がない限り。こんな生活はしたくないな…。
「学校の国」
秘密の授業の内容は。
師匠は何故あの学校の事を知っていたのだろう。
「道の話」
道を作り移動する団体。
何故そんな事をするのか理由を聞いてもいまいちピンとこなかった…。
「戦う人達の話」
彼女の未来を守る為。
母親だったの自分勝手な言い分に驚いた。
娘の幸せとかは考えないのか。
「カメラの国・a」
記憶に残す為の。
まさか使い方を知らなかったとは。
色々予想外だけど、ある意味使い方は間違ってないかもな。 -
再読。どこまで読んだか、本当にわからない。
「アジン(略)の国」が好き。色んな歴史を呑み込んで、人は生きていくのだと実感する。「道の話」は、まさに現実世界で私たちが行っていることそのもの。だけど、人の繁栄速度よりも生産性の向上が勝れば、世界は続いていく。
あとがきは作中。