- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840241632
作品紹介・あらすじ
深夜の駅。人気のないコインロッカー。そこで一人の少女が闇に引きずり込まれ姿を消した-。人は死ぬと"異界"に落ちる。それがこの世界のルール。だが、強い未練を残し"異界"に落ちた魂は、異形の姿となり現世に戻り、世界の侵食を引き起こす。失踪中の兄から届いた手紙によって、世界のバランスを保つ"異界使い"の存在を知った霧崎唯人。兄の行方と少女の失踪の謎を追ううちに出会う、"闇"の世界。狩る者と狩られるモノ-狂気に満ちた饗宴の後に、暴かれる真実とは…。第14回電撃小説大賞"銀賞"受賞。深紅の悲しみに彩られたサイコミステリー。
感想・レビュー・書評
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作家瀬那和章さんなデビュー作
ちょっとSF色が強く、ついていけなかった
前からこの作家は男性の名前だが、女性の作家ではないかという疑問が拭えない詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三年前に母校に放火し、恋人と失踪した兄の手紙から始まる物語。 ものすごく軽い本。さくさく~っと読める。 ストーリーややたらキャラ立ちした登場人物のことは置いておいて、この本における死後や怪奇現象に対する考え方は面白いと思った。 また登場人物の一人であるノインの超絶汚い言葉づかいと薬中秋雨の掛け合いは、洋画を見ているようで、皮肉に塗れていて面白い。
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序盤のほんとに最初のところはホラーっぽくて良かったんですが、結局異能者バトルなのと、読者置いてけぼり感がですね。
オカルト要素も薄いし、うーん…あんまり好みじゃない、かな…
あー、あとキャラの台詞が全体的に下品です。裏社会の人間的なキャラ表現なのかもしれないけど、色っぽいとか刺激的とかじゃなくて下品。そういうの苦手な人は要注意です。 -
好きなジャンルだから面白いとは思った
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既巻2巻。
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4.5……4.6って感じですが、四捨五入で★5って事にしておきます。
悲しみと狂気に彩られたサイコホラー、これはもう買うしかないだろうと。
そう……ですね、喩えを使わずにこの作品を紹介するのは難しいです。
ホラーな世界観、西部劇のような登場人物。
陰惨で暗鬱で、下劣な本質を惜しみなくさらけ出した演出方法が使われています。
この作品は世間でいう良識派には刺激が強すぎるでしょう、
本当に電撃文庫の作品かと表紙を何回も読み返しました。
その上で――世界には色々ある、と受け入れられる方、
鄙びて退廃した世の中の下層を読み進められる方なら、この本を手にする事が出来るのではないでしょうか。
この主人公は特別でもなんでもありません、
やりたいことがあって、そこに勇気と無謀さと下心があっただけです。
字面的にはあれですが、そのために命と魂と恐怖をかけられるなら上等でしょう。 -
王子好きだ。
登場シーンが良くないけど、でも好き。 -
銀賞受賞作品、グロ注意。戦闘シーンがちょっと迫力に欠けるかな。
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便所王子にかなり笑わせてもらった。
少々気持ち悪い(描写的な意味で)けど、割と面白いと思う。そして、便所王子にそこに至るまでまるで気づかなかった私は、作者の上手い罠に嵌ったのか、それとも、単に読解力がなかったのかどっちだ。 -
承転結がしっかりしてていい。世界観もバランスが悪くは無かった。
能力者系ではけっこう上位。